【ザ・ファブル】118話「蛇の道の男・・・・。」それぞれの復讐したいという思惑が蛇のように絡み合う―――

太平市の太平興信所の所長・宇津帆。
将来のカモにするために子供達が免疫なしで育つように暗躍していた。

ファブルに弟をヤラれた宇津帆とファブルにあっさり撃退された鈴木は、ファブルへの復讐を画策する。

あらすじ

佐藤

若頭に電話をかける佐藤「ヨウコの部屋の監視カメラ―――　高橋に見られたくないものがある―――　録画の消去を頼む―――！」

若頭「わかった―――　クロにパスワードを変えさせる。何があった？」

佐藤「ヨウコがおふざけしただけだ。大した事ない―――」

若頭「まあええやろ。ところで最近はどうや？」

佐藤「楽しくやってる―――　今は配達中やが絵も描かせてもらってる―――」

若頭「まあ　いろいろ楽しめ―――」

佐藤「あ―――」

とあるキャバクラ

客がいないキャバクラで飲む鈴木、カウンターに立つ便利屋。

便利屋「前に頼まれた―――ハッシュパピーのサプレッサー」

鈴木「確かに―――！　サプレッサーの消音能力が20発ちょいで寿命だからな…　なぁ―――近々海外への逃亡ルートを用意したい―――　確実なルートあるかぁ―――？」

便利屋「こっちのコネで釧路港からロシアに渡るルートがあるけどねぇ～　でも高くつくよォ。ざっと一人一千万―――！　監視カメラやセキュリティの進化―――・・・　壁が増えた分、買収する相手も増えるの～」

鈴木「フッ　時代ってヤツかぁ～」

便利屋「他がどうかは知らない―――ウチは一千万ぐらい！　国内で潜伏ならもっと安いよ―――」

鈴木「いや―――　日本じゃダメだ！　聞かないんだな・・・？　なぜ―――海外でないとダメなのか～」

便利屋「俺の立場はいつも中立よ！　敵にだって武器も売る―――　そのかわり誰かの事を誰かにチンコロも一切しない―――　その信用でこの世界で生きていける！　誰の側にもつかない―――・・・・　だからこそ知り得る情報もある―――　ひとつサービスしたげる～　ファブルからは手を引きなさい―――」

鈴木「そう言われると俺の人生すべてから手を引けって―――言われてるみたいだわ」

洋子の部屋

キッチンで洗い物をする洋子。佐藤は鈴木襲撃の迷惑をかけたお詫びに酒も持ってきた。

佐藤「佐羽ヒナコが気になってなぁ―――　おまえ―――俺に言うてない情報ないか？」

洋子「お兄ちゃんがまた変な同情すると思ってひとつ教えてない―――　立体駐車場の事故の二日後―――・・・・　ヒナコの両親が何者かに刃物で刺殺とあったわ―――！　コレ―――アンタの仕業じゃないでしょ？」

佐藤「いや・・・　ちがう―――　でもそのタイミングで両親がか―――・・・」

洋子「ねぇ～　もうこれ以上深入りは・・・・」

佐藤「やっぱりな―――・・・・」

太平興信所

ヒナコ「もう佐藤には会わない―――　だからもう危害を加えないで～」

宇津帆「近いうちに―――ちゃんと話そうと思ってたんだが・・・まあ―――聞いてくれ」

宇津帆は、ヒナコが両親の復讐するために犯人をたどり着きやすそうな宇津帆についてきた事を語る。そして、その犯人は佐藤だと告白する。

宇津帆「だから佐藤はおまえに近づいてきたんだ」

戸惑うヒナコ「え？」

感想

宇津帆が貝沼家から金を受け取った。ということは貝沼はどこかに旅立って行方不明扱いにしたのか―――？　オクトパスも普通に営業してるみたいやし―――。でも警察ごとになったのはどうなった～？　「職場での傷害で捜索願い」という形で動くことになったから、警察が積極的に貝沼を捜すことはしないか・・・？

絡む気のない佐藤―――

高橋はまだ洋子を監視してるのか―――。そもそも監視を始めたのは若頭の命令だったはずやけど―――。何か問題が起こらないようにか～？　そういえば佐藤は「洋子は真黒組に監視してもらっているほうがいい」と言っていた―――

だから監視しつづけてるのか―――。それとも高橋が覗き見したいだけだったりしてぇ～。それと、クロが洋子にファブルのことを聞いた時の録画はちゃんと消されているのか―――？

佐藤が若頭に頼めば宇津帆達のことに対応してもらえそうだけど、佐藤にとって脅威じゃないから放置か―――。あくまで受け身か――？　ヒナコの両親が刺殺された事を聞いた佐藤は「やっぱりな―――」と言って顔つきが変わったけど・・・　これは元ターゲットである宇津帆がヤッたと推測したんだろう―――。これを聞いて佐藤から動く―――？　宇津帆を潰す！まではしなくても探ったりはするかな―――？　ヒナコに直接「両親をヤッた犯人は恐らく宇津帆だ」と言っちゃったりはしないだろうな～？

絡む気満々の鈴木―――

キャバクラ（鈴木がフードとコードとやりあった場所。砂川がキャバクラを経営する予定だった）で落ち合った鈴木と便利屋―――。鈴木はサプレッサーを受け取った―――。

宇津帆が武器を用意してたけど、鈴木はあくまでハッシュパピーか―――。佐藤も銃のナイトホークを相棒として特別扱いしていたが、鈴木もか―――。

便利屋が、鈴木の相手はファブルと察して「ファブルからは手を引きなさい」。その回答に鈴木は「俺の人生すべてから手を引けって言われてるみたい」と言った―――。ファブルから手を引くことはこれまでの殺し屋人生を否定するってことか―――。そして殺し屋人生がかかっているからこそ愛用しているハッシュパピーでってことか―――。

サプレッサーをつけるってことは暗殺目的もあるだろうし、現場に野次馬がやってこないようにもあるだろうが・・・・。でも殺意を持った鈴木が佐藤にそこまで近づけるのか～？

絡まされそうなヒナコ―――

両親がいなくなったヒナコが宇津帆と一緒にいる理由は復讐か―――。復讐したい人が宇津帆、鈴木そしてヒナコまで―――　ヒナコは対象が違うけど―――。

宇津帆は佐藤をヤレルようにヒナコを誘導役として利用するつもりか―――？　でもヒナコは佐藤がヤッたと信じるかな・・・・？　ヒナコからみたら佐藤はリハビリを手伝ってくれる変なヤツで、鈴木に蹴られて追い払われる程度と思っているはず・・・　それを殺し屋として信じるかな～？　宇津帆の表の顔と裏の顔を知っているから佐藤にも裏の顔があると信じるかな～？　そもそもヒナコは宇津帆のことを全面的に信用してるのか～？

公園でリハビリを手伝う佐藤のアドバイスを聞いて生い立ちを聞くヒナコ

この時は貝沼親子が通りかかって中断したけど・・・・　生い立ちを言わなかったことをヒナコが覚えていて、そこを怪しむ―――？

佐藤はヒナコに殺し屋だと問い詰められた時、佐藤はどうするんやろ～？　プロとして対応できるのか～？　クロに「存在を知られないのがこの世界のプロや！」と言っていたから、こういう時にも対応できるように訓練されてるんだろうなぁ～。