暴走する山岡を捕らえるために佐藤とアザミが追ったが、逃げられてしまった。
今後は山岡の襲撃に備えて、佐藤はミサキと、アザミは田高田社長と、洋子はユーカリと、それぞれコンビを組んで警戒するように作戦を立てた。
あらすじ
あれから一夜が開け―――
洋子の家
ユーカリは洋子の家のガラス窓をチェックしていた「ふつうの窓ガラスだな―――・・・ 真黒組の物件だろ――― ここはふつう防弾ガラスだろォ―――!」
洋子「じゃあ しばらくは窓ぎわに立たないようにしないとね――― なんか食べる―――?」
ユーカリ「どうせたいしたもんないだろ~ 昨晩は覚悟して家を出たんだろ? この数日を考えても買い置きなんかないだろ―――」
洋子「ま―――・・・・ 確かにィ―――」
ユーカリ「おまえも記憶力はいいんだろうな~ 俺もその系統だ――― だからアザミの運転手に選ばれた―――」
洋子「実行員(キラー)と運転手(ドライバー)のペアは組織の基本みたいね。一体あといくつ そういうカップルがあるの?」
ユーカリ「さあな――― 分業制が徹底されてるからな――― 全部を知ってるのはボスだけだろ」
洋子「確かにね――― 幹部の山岡ですら 兄の顔を知らなかった―――」
洋子「ひとつ心配がある――― そんな組織をミサキちゃんをどう思うか・・・・ ミサキちゃんは兄とアタシの正体を知り―――山岡、アザミ―――あんたの顔まで全部見てしまってる。」
ユーカリ「確かにミサキは知りすぎた――― 組織的には よくない――― ミサキ自体はアキラを受け入れた感じに見えたが・・・・」
洋子「まだ混乱してて現実味がないだけよォ~・・・ かわいそうに―――」
洋子「ユーカリ、あんたがもしボスの命令でミサキちゃんを殺す事になったりしたら―――その前にアタシと兄を殺す事ね――― 組織を敵にまわしても――― 兄もアタシも報復に出るわよ―――」
ユーカリ「わかったよ――― それより今は山岡さんだろ」
冷蔵庫にはタマゴしかなかったので、ユーカリは買い物に出ようと提案する。
オクトパス
ミサキはパソコンに向かい、佐藤は社長にイラストを見せていた。
佐藤「どうでしょう?」
社長「いい感じやな。しっかり佐藤の味も出てる――― ミサキ―――ホラどう? 見てみ―――」
ミサキ「あ・・・ アタシ―――先に見たんで・・・・ それいいですよね」
社長は佐藤の膝を掴んで揺らす「二人仲良く朝から一緒に出社して――― どうなってんの~? えぇ~?」
佐藤「ハイ! ありがたいデス」
佐藤「社長――― ちょっと相談が――― 以前―――東京にいた時の僕の友人がこっちに出てきて――― 仕事を探してるんですが・・・どうでしょうか? バイトを一人、求人にかけようかと言っていたので―――」
社長「まあ――― そやね・・・ 面接次第やな~ どんなヤツや?」
佐藤「そうですね――― デカイですね」
社長「いや・・・そうやなくて―――・・・ ウチの仕事に向いてるとか・・・ 役に立ちそうなのかとか・・・・」
ミサキ「アタシも昨日 ちょっと会いましたけど、頼りになる人でしたよ。責任感が強そうな・・・・」
社長「ミサキも会ったのか? だったらまあ会ってみるか――― とりあえず履歴書だけ持ってくるように―――」
佐藤「ありがとうございます――― 夕方には来るように伝えておきます――― ではちょっと彼に電話入れときます―――」
佐藤は外に出る。
倉庫
倉庫にはマツ、スズムシがいて、アザミは佐藤からの電話を受けていた。
アザミ「夕方に面接―――・・・ わかった――― 履歴書か めんどくせーなあ~・・・ わかった―――・・・・ 東京からの友人って事だな。わかったよ。あ―――今来たよ。じゃあな」
倉庫に海老原とクロが入ってきた。
電話を切ったアザミ「まあ座ってくれ―――」
海老原「佐藤に言われて来てる――― お前もファブルか?」
アザミ「その呼び方は好きじゃない―――」
海老原はマツに目を向け、マツは軽く頭を下げる。
ソファに座る海老原「浜田組長の死の裏が取れるって? どういう事か 聞こうか―――」
感想
知りすぎるのはボスだけ
の組織・・・・。
ファブルは基本的に、実行員と運転手のコンビで動く―――。そういえばファブルでは無いけど、フードとコートもそんな関係だったな―――。突出した腕前の奴が実行員になって、それを活かすためにサポート役が雑用を片付ける―――このほうが効率がいいのか―――? 実行員レベルのヤツが二人組んで一つ片付けるより、実行員レベルのヤツをそれぞれに振り分けて2件解決したほうが効率がいい―――組織の人数もそんなに多くは無いだろうし―――考えてある―――。知恵と工夫で対応―――は持ち駒をどう動かすかにも使われる―――。
サポート役だからユーカリもガラスを気にしたり―――「洋子は覚悟を決めて出たはずだから、今は食料を置いていない」とそこまで考える―――。実行員は殺す事に長けているが、サポート役は環境を観察すること、事の流れを読む事に長けている―――? でも真黒組が仕掛けた監視カメラには気付いていないようだが―――・・・・。
洋子は冷蔵庫の中が空だとユーカリに指摘されるまで気付けなかった―――それは洋子自身も知らなかった真相―――両親の仇を討つ事にそこまで集中していたんだろう―――。無意識のうちに次の日の食材は要らないと覚悟を決めていた―――。
ミサキは組織の人間を知りすぎた―――。山岡だったらマツを引退させた時と同じく、「驚異ではない」と見逃すだろうが―――ボスはどうとるか―――。
知りすぎた女・・・・。
ミサキがアザミを押したのは社長を守るため―――だろう。でもミサキは真相を知ったが、洋子の言うようにまだ飲み込めていない様子・・・・。佐藤とは気まずい感じで、今回の会話は全て社長としかしていない―――。佐藤が銃を撃ったり、格闘したりしているところを見た―――銃やその手で直接的に殺した事があるという事を予測しただろう―――。佐藤は殺しを知りすぎた男だったと知っても、まだ友人として付き合える―――? 作中のホワイトデーあたりに山岡の事に決着がつけば、命を守ってくれた事がお返しだったと受け取ってくれるかなぁ~。そうなったらキューピットは社長じゃなくて山岡になってしまうが―――真相は社長には黙っておいたほうが幸せだろう―――。
殺しの事を知りすぎた
“ふつう”の事は知らなすぎた男・・・・。
ユーカリがボスからミサキを消せと命令を受けた場合、洋子は「アタシと兄は組織を的にまわしてでも報復する」と言った―――。佐藤もミサキを守るか―――? ボスの命令とミサキ、どっちをとるか―――。洋子の見立ては佐藤はミサキをとる―――。プロとして―――ではなく、人として―――生きるということ―――? 人の心を知りすぎた殺し屋は、ターゲットにも家族がいる―――友人がいる―――笑ったり泣いたり怒ったり―――人生がある―――と思えば躊躇してやれなくなってしまう―――? もしかしたらボスが佐藤に「ミサキを消せ」と命令を出して―――佐藤がそれに従えなかったら”ふつう”になったとして引退させる―――?
その佐藤が描いたイラストは”ふつう”じゃない―――
左の写真のモデルになったのは武井壮とケンコバか~? 佐藤のイラストはそれぞれ笑顔や~。佐藤にとってはあの夜の出来事も散歩だったのか―――?
昨夜あったこと、真相を知らなさすぎの社長は楽しそうで何よりだが―――社長はこのまま真相を知らずに事を終えてほしい―――
佐藤「ハイ!ありがたいデス」ってどういう気持で答えたんだ~? くっつけてくれてありがとうございます~? でもさすが殺し屋―――・・・・”です”だけカタカナに―――DEATHってことか―――。
アザミのことを聞かれた佐藤「デカイですね―――」。
また見た目、身体的特徴を言っている―――。殺し屋としての観察か―――。あのまま続けたら「メガネをかけている」とか「冬でも半袖」とか言い出しそう―――・・・。あ~でも社長も半袖だし意気投合するかも~。
やりすぎた男の尻拭い・・・・。
アザミはミサキの言うように責任感は強くみえる―――。ボスの命令を実行するため、なによりお世話になった山岡を暴走したままにしておくわけにはいかないという気持ちもあるんだろう―――。そのアザミは社長を守るために、やはりオクトパス入りか―――。夕方に面接ということは、佐藤と入れ替わりで社長を守るためだろうな―――。アザミは履歴書はどう書くか―――。佐藤は趣味の欄にジャッカル富岡と書いてしまったが―――・・・。もしかしてアザミも佐藤と同じく実行員だから、そういうところは抜けている可能性もある―――。あと名前はアザミに適当な漢字をあてるのか―――? それとも別の名前を作る―――? ユーカリもそのまま町中で呼んでいたら変にみられるが―――。マツはまだ名字にマツが付く人のアダ名として通用するが―――。
海老原に真相を話す事になったアザミ―――。そこにはマツも同席―――。
海老原は真相を知ったらマツをどうするんだろ―――? 計画に加担していたし、真黒組の情報を渡したりもしていた―――。海老原からしたら、実行犯の二郎と同罪だろう―――落とし前を要求しそうだが・・・・。今はアザミがいることだし安全だろうが、その後は―――・・・。
これで山岡だけでなく、砂川も追い詰められることになるが―――やりすぎた者同士、頼るモノが無くなった者同士、協力する―――? 砂川は山岡に頼るしかなさそうだが、山岡さんは自分の命よりシナリオのほうが大事な人だからなぁ~。
山岡編の後編スタート?
まだやっと半分が終わったところだったのかーー
アザミは 1、2の三四郎の南小路虎吉みたいに 実は少女漫画を描くのが上手かったりしてなー
アザミはオクトパス来社時、メッチャ爽やか好青年で普段とのギャップに
ミサキがドン引きすると予想
なんかしらアキラとは違うクセの強さ持ってそう
バレ主も、”山岡さん”表記だから。。。まだ影響あるんだろうなぁー
なんかアキラのイラストはさくらももこ風味になってきたな。
スズムシだって知りすぎて危険なのに
なぜだれも心配しないのだろう…
たしかに
あんな悪党なのに(私の中では)存在感無さすぎですね──
マツのまだ見ぬ娘よりも存在感無し、です。
ユーカリの
タマゴかけご飯しようぜ
なんで怒ってんの? が不意打ちで可愛くて笑ったwww
なんかラブコメの香り漂いますよね~
修羅場を控えた展開──
少し肩の力が抜けたかも──
ユーカリ、得体の知れないファブルでの登場だったのに言ってる事が常識的過ぎて何だかだんだん一般人っぽいキャラに。。
ユーカリも 姉さんも
それなりのお年頃でしょうし
それなりの 色気もなくはないでしょう─
洋子姉さんの魅力について
バー バッファローのマスターの言葉を引用──────
最近この辺りに引っ越してきたという謎の美女ヨウコ──その容姿はバッファローの客の中でも 歴代トップクラス───ただ容姿以上になぜか惹かれる魅力があり──それは男どもの心臓を ギュ~~っと鷲掴みにする──
河相ユウキばりに ユーカリが
手玉にとられるトコロも見てみたいような──(笑)
ほ~クロちゃんも連れて来たか
頭となったけど砂川は論外として、水野も煮え切らずだし…
実質、海老原の片腕はクロちゃんになるんだろうな
クロちゃんはアザミを見聞きして、また違う思いで焦がれちゃんだわ♡
ってことは。。。口で栓抜きして、歯が折れるのか。。。w
また海老原の苦労が増えるw
ここで海老原は真実を知るだろうが、当然、砂川はシラを切る。
他の系列組長達を納得させるだけの証拠が必要かな?
他の系列組長達を前にファブルに証言させるのか?マツに証言させるのか?
それでも砂川はシラを切るだろうから、マツと協力してひと芝居打ってポロっと真実を喋らせて隠しカメラで録画・・それを会合で披露する?
そうなるかも────
例えば
マツ
(砂川さん、実はややこしい事になって・・ 二郎が追加の金をくれないと組長毒殺の件をバラす、と言ってきてるんですよぉ・・)
砂川
(なぁ~~にぃ~~? やっちまったなぁ~~っ!)
みたいな───
タツオだったら「おまえんとこのボス連れてこんか〜〜い」と言いつつパンチでしょうな