【ザ・ファブル】238話「お別れの男・・・・。」スキルを好きになった時・・・・。

ボスからの最後の命令「ふつうに暮らせ」
それを受けた佐藤は旅に出ることにした。旅には洋子も付いていく事になり、同じく組織を抜けたユーカリとアザミは真黒住宅で暮らすことに。
二郎探しを終えたマツも海老原から「これからはただの父親として生きろ」と言われ・・・・

あらすじ

洋子の家

洋子とユーカリがいるところに、マツが訪ねてきていた。

マツは海老原から許しを貰ったことを話し「ヨウコちゃんのおかげで今　命がある―――　たくさん世話になった―――　ありがとう―――」

マツ「ユーカリは町に残るって？」

ユーカリ「アザミとな―――　マツさんと一緒だよォ～　カタギになる―――」

マツ「マツはもう死んだよ―――　俺の名前は山岡だよ―――　山岡が面白がって俺の戸籍やらを利用して　自分で名乗るようになった。だから娘の事も知られてしまった―――・・・・」

マツ「ま―――　もう終わった事よ！　じゃあ行くよ―――　アキラくんにも　よろしく伝えておくれ―――」

マツは玄関口で最後に頭を深く下げる。

洋子も頭を下げ、それを見たユーカリも軽く頭を下げる。

そしてマツは出ていった。

オクトパス

佐藤が配達から帰ってきた「ただいま　戻りましたです」

社長・ミサキ「お帰り―――」
アザミは皿洗いをしている。

社長「佐藤ォ～　もう　あがっていいぞ―――　ミサキもホラ～　その～ホラ・・・・　なぁ～　お疲れ！　ホラ―――・・・・」

社長は佐藤とミサキを一緒に買えそうとするが、佐藤は話を始める「ミサキちゃん、ちょっと話が―――・・・　社長も一緒に聞いてもらえたら・・・と」

ミサキ「えっ？　何ィ―――!?　あらたまって・・・」

佐藤「実は―――オクトパスを辞める事にした」

驚くミサキ「辞めちゃうの・・・・」

しかも今日で最後ということで、ミサキはさらに驚く。

社長「俺も昨晩聞いたとこで～・・・　俺もビックリしたんやけど・・・」

佐藤はミサキから今後の予定を聞かれ「町を出て　しばらく旅をする事にした―――　ミサキちゃんは俺の事をよく知ってる―――　俺は俺のスキルを活かしたい―――」

佐藤の殺しのスキルを知っているミサキは戸惑う「・・・でも・・・　活かすって―――・・・・　それって・・・・」

佐藤「人助けをしたい―――」

佐藤の殺しのスキルを知らない社長は、絵で人助けをすると勘違いする。

アザミ「社長・・・・　聞いてください―――」

佐藤とミサキは社長には反応せず、話を進める。

ミサキ「そうなの・・・　じゃあ・・・　仕方ない・・・か・・・・」

佐藤「俺はミサキちゃんが好きだ―――」

ミサキ「はぁ？」唐突な告白にミサキは動揺するが、頬は赤くなり嬉しそうな表情。

佐藤「旅に出る前にと思って―――　さっき配達の時に買ってきた―――」

佐藤はリュックからある物を取り出した。

佐藤「ミサキちゃん―――　結婚してほしい―――」

佐藤が取り出したのは指輪だった。

驚きで口を押さえるミサキ。

驚きで口を押さえる社長

感想

助かれの男・・・・。

山岡が山岡と名乗るようになったのはマツの戸籍を利用し始めたからだった―――。ユーカリがそれを聞いて驚くってことは―――山岡と名乗った理由に驚いたのか、山岡が本名ではなかった事に驚いたのか―――。山岡が山岡と名乗り始めたのはユーカリと出会う前か―――？　ユーカリとアザミは（佐藤兄妹も）、今回太平市に来る事にあたって偽名を付けられたが、山岡もいくつかある偽名で今回は山岡―――？　でも面倒だからとマツから取り上げた後からずっと山岡と名乗ってそうだな～。

太平市でマツが山岡と再会したときは、マツは自分の名前を呼んでいたんだなぁ～

そう思えば変なの～。でもこんな驚いた時でも山岡と呼ぶ―――そこまで染み込んでしまうほど山岡に長い間仕えていた―――。そうなるとかなりの長期間、山岡と名乗っていたみたいだな―――。

山岡さんは隠密行動なんてしなさそうだったし、裏社会で山岡という名が通っていそう―――。マツはカタギに戻るが、今後もし裏社会の人間とトラブルが起こったら、相手が名前を聞いたら「あの山岡!?」となってビビって逃げる―――ような事が起こるんだろうか―――？　マツ（花言葉『憐れみと同情』）を捨て、誰からも同情されるような状況は無くなり―――恐怖心がある本当の山岡さんは、そんな目に合わないように暮らしていくだろうが―――。

変われたの男・・・・。

頭を下げるマツに、洋子も頭を下げる―――それを見てから気付き、ユーカリも軽く会釈―――。

姉と弟みたい～。ふつうの生活の事は洋子のほうが色々知っているから姉みたいに見えるんだろうな～。とにかく、いい友達になれたようで良かった～。

お分かり？の男・・・・。

社長ォ～人の話聞けや～。

そら「絵で人助け」と聞いたら疑問を持ってしまうけど―――。一応、佐藤は元格闘家と思っているはずだが、そっちは思いつかなかったか―――。それだけ普段の佐藤の様子から暴力には結びつかなかったんだろう―――。

佐藤は今まで使ってきたスキルを殺しではなく、人を活かすことに使うのか―――。仕事人みたいな事を―――もちろん、人は殺めずに―――しながら旅をするのか―――。ヒナコと再会した事もあるんだろうな―――今までやってきた事への罪悪感があるんだろう―――。罪滅ぼしとして自分がやれる事で人助け―――。でもまずは一人で勘違いして、一人で難問を作って、一人で困っているオッサンに―――

助け舟を出してやってほしい―――。

そして佐藤が旅に出る前にやる事は―――ミサキに告白―――。それは分かるが―――さらに「結婚してほしい」―――！

それを聞いたミサキは乙女な反応～。
それを聞いた社長も乙女な反応ぉ～。
なんで50歳の独り身のオッサンが、元アイドルのミサキと反応が一緒やねん―――!!

プロポーズはいきなり過ぎるが――――そういうのが分からない佐藤は「好き=結婚」なのか―――？　ジャッカル富岡のドラマを見ている佐藤はそういう色恋沙汰もある程度は知っているみたいだったが―――

でも―――

「ロマンチック=結婚」と勘違いしてそうだな～。
プロとして―――ターゲットと決めたら逃さないように早めに仕留めておこうと、いきなりプロポーズなのか～？

おかわりの男・・・・。

佐藤の衝撃の言葉・行動―――
さらに今週の最終ページの下に衝撃の言葉が―――

「次号、第一部完まで残り2話ッ!!」

今回が238話、だから240話で第1部完か―――・・・・。扉絵も基本的には正方形のマスの中に絵が描かれているが、今週は正方形のマスが無くなってページいっぱいに絵が描かれていた―――。巻頭カラーでもないのに―――。佐藤の枠が無くなって世界が広がった―――という意味でもあるんだろうか―――。

「第1部完」と言いながらも打ち切られる漫画もあるが―――この漫画は作者が第2部を描きたいと言えば描ける立場の漫画だろう―――。そしてわざわざ第1部とつけるからには第2部もあるんだろう―――・・・・？　同じくヤンマガに掲載されている『マイホームヒーロー』『7人のシェイクスピア』は現在第2部だし―――今の『GTO』は第3部か？―――『彼岸島48日後…』は第3部が連載中―――。だから『ザ・ファブル』も第2部があるだろう―――。いや、あってほしい―――！　この漫画の面白さをおかわりしたい―――!!

第2部は佐藤兄妹の旅の話か～？　ミサキも一緒に―――？　ミサキも一緒に旅に出るとなると―――オクトパスが社長とアザミ、新しく入ってくるのはユーカリとむさ苦しくなってしまうが・・・・。ミサキは親の借金を返すためにバイトを掛け持ちまでしているから旅に出ないか―――？　他人なら筋が違うが、夫婦になると筋―――として佐藤が借金を肩代わりする―――？
それとも太平市に戻ってきた成長した佐藤の話だろうか―――？　佐藤のキャラが変わりまくって帰ってきたら・・・・それはそれで面白いか～。

題名は『ザ・ファブル』だが、ファブルと呼ばれる組織はもう関わってこないのか―――？　佐藤自身がファブルとなって「人から恨まれるような事をしていると　いつかファブルが来るぞォ～」っていう噂が、町のチンピラ辺りまで流れるようになるんだろうか―――。でも人を助けたいと思っているのに、いきなりミサキを困らせるような事になってしまったが―――佐藤のプロポーズに対するミサキの答えは―――？