【ザ・ファブル】108話「しくじりの男・・・・。」貝沼のしくじりの対応にしくじった佐藤―――

太平市の太平興信所の所長・宇津帆。
将来のカモにするために子供達が免疫なしで育つように暗躍していた。

カモにされた貝沼。ミサキを盗撮していたことがバレ、示談として6千万払えと言われる。
精神的に追い詰められた貝沼はミサキを逆恨みし、オクトパスで仕事中にミサキを包丁で刺そうとした。しかし、佐藤がそれを防いだ―――。

あらすじ

オクトパス

佐藤の手刀で倒れて気を失っている貝沼。

その様子を社長が目撃していて、ミサキもその騒動に気づく。

佐藤（マズイな・・・・　社長に見られた・・・・　強い殺気で―――刃物を出すのはわかった―――・・・　しくじった―――　てっきり狙いは俺だと誤認した―――・・・　パソコンに映り込んだ貝沼を見て―――　まさかミサキちゃんを・・・）

ミサキに話しかける社長「と・・・とにかくケガはないか？」

ミサキ「はい・・・　いったい何が・・・・!?　包丁で何をしようとしたの？」

佐藤「これ持ってボクに何かしようとしたみたいで。ふり返ったら―――あわてて転んで―――・・・　ちょっと脳震盪おこしたみたいな―――」

話を合わせる社長「まぁ―――　そういう事やな。ミサキ―――　今日は佐藤の代わりに配達たのむ―――。貝くんと佐藤の間になんかトラブルとかあったのか・・・　話を聞いて―――　場合によっては警察に届けなアカン―――」

ミサキ「わ・・・わかりました―――」

電話を耳に当てるミサキ「もしもし―――　切れてる・・・　このタイミングで変ん電話があって―――・・・　非通知なんですけど・・・　知らない女の人の声で『逃げなさい』ってぇ―――・・・　この状況と何か関係が―――・・・？」

太平興信所

部屋でスマホを触っているヒナコ。

宇津帆が入ってくる「誰に電話してた―――？」

答えないヒナコ。

宇津帆「フッ！　リハビリはどうだ？　毎日頑張ってるようだが～　佐藤くんとはあれから会ったのか―――？」

ヒナコ「佐藤は不思議なくらい誠実よ―――　少し話したらわかった―――」

宇津帆「それはよかった―――　友達ができたなァ」

ヒナコ「歩けるようになって―――　走れるようにもなるって―――　佐藤は自信をくれる―――」

宇津帆「自信を持つのはいい―――　だが同時に失望にも備えておくもんだ―――」

宇津帆「俺を失望さすような行動には気をつけろよヒナ―――！　俺はいつだって備えてる―――」

ヒナコは無言だが、額には汗が。

オクトパス

ミサキは配達に出ていない。社長と佐藤は椅子に座り、貝沼は床に正座をしている。

社長「貝くん・・・なんでこんな事を―――　貝くんの返答次第では―――警察を呼ばないかん―――・・・」

うつむいて黙っている貝沼。

立ち上がる社長「仕方ない・・・　110番しよう―――　警察に相談する―――」

うつむきながら目を向けずに貝沼「水・・・　顔　洗っていいですか・・・　頭を冷やしたい―――・・・　先に落ちつかせてください・・・」

社長「あ～　いいとも」

台所で顔を洗う貝沼。

その様子を見ながら佐藤に話しかける社長「どう思う・・・？　本気でミサキを刺そうとしてたよな・・・しかも後ろから―――・・・　これって殺人未遂なワケやろ―――・・・　やっぱり警察に引き渡したほうが・・・」

突然、貝沼が走って部屋を出ていった。

佐藤「大丈夫！　捕まえます―――」

オクトパスがあるアパートの部屋を出て、階段を降りていく佐藤。

1階に着く佐藤。

そこには男を脇に抱える長髪の男の背中が。

話しかける佐藤「おい―――」

長髪の男は振り返り、いきなりサイレンサーが付いている銃を撃つ。

素早く身をかわして避ける佐藤。

長髪の男「ほォ～」

佐藤が追ってくるのを警戒して銃を構えながら、脇に抱えている男を外に停めておいた車に載せこむ長髪の男。

男を載せ終え、銃から薬莢を出し、次の弾を装填する長髪の男。

壁に身を隠し、見ている佐藤（ハッシュパピー・・・　プロか―――・・・）

感想

プロとして対応―――

殺気を感じてパソコンのモニターの反射で警戒する佐藤―――。さすがプロや―――。ある物を知恵と工夫で利用してる―――。

ヒナコは宇津帆から飛び立てへんのか―――？

ヒナコは外に知り合いは居ないのか―――？　いないとなると、電話していたことを宇津帆が怪しまれる―――。宇津帆に頼まれていた仕事の電話だと誤魔化せればいいが・・・

宇津帆がヒナコの部屋に入ってきたのは偶然―――？　それとも電話を盗聴したり、どこかにかけたら分かるような事をしてる―――？　ヒナコのやっていることは宇津帆にはバレバレか～？　宇津帆の「俺を失望さすような行動には気をつけろよヒナ―――！　俺はいつだって備えてる―――」の言葉は、お前の行動は全て知っているぞ―――という脅しか―――。

タイミング良すぎる鈴木―――

貝沼、逃げやがった！　社長は油断しすぎ―――　で、長髪の男は鈴木か―――。そして車に乗せこんだのが貝沼―――。鈴木は早くも貝沼を攫いに来たというワケか―――。早い―――。さすがプロや―――。

でもどうやってオクトパス内の様子を知った～？　鈴木は貝沼の部屋を盗聴していたから、貝沼自身に盗聴器を仕掛けていてそれで聞いていて中の様子を知ったのか―――？　そうでもしなければ、攫うのはこのタイミングだと分からんはずや―――。鈴木は盗聴していたと見ていいだろう―――。

佐藤は貝沼の盗撮しているカメラには気づいていたが、盗聴器は流石に気づけ無いのか～？　カメラだとその場所を見やすい所を警戒していれば見つけられるだろうけど、盗聴器を特殊な機械無しで見つけたら流石に超人すぎるか―――。

しくじりの男達・・・・。

貝沼がしくじった―――。そして―――逃げた！　しくじったことを誤魔化そうとさらにしくじる貝沼・・・・。

社長の前でプロの技をみせた佐藤もしくじった。社長はカラオケがあるスナックでそこのママに佐藤のイラストを見せた時「ミサキが佐藤のことを泣きべそだと言っていたけど、泣きべそだってことは想像つかん」と言っていた―――。

怪しんでいた社長に佐藤の正体がバレる―――？　この事が終わったら社長から根掘り葉掘り聞かれそうや―――。下手したらその前に鈴木との対決をも目撃されるというしくじりをするかもしれん―――。

そして鈴木もしくじった―――？　今回、鈴木が不意打ちで佐藤を撃って当てられなかった―――。今後、あの時仕留められなかったことがしくじったな―――と鈴木が思い出すことになるだろうか―――？

次回は佐藤と鈴木のプロ同士が対決か―――。鈴木が銃に弾を装填したってことは再び銃を撃つってことだろうし―――。『貝沼は失踪した』という事にしようとしてるのに、攫っていく所を目撃した者を残して去るとも思わん―――。佐藤は素手だけど戦えるのか～？　知恵と工夫で周りの物を使ってピンチを切り抜けるかな―――？

消火栓っていうのが目に入ったけど―――。マンガや映画では消火栓を使って・・・とかはよくあるけど、使うには廊下の反対側にいかないといけない―――。それとも別の物を使うか―――？　佐藤がどう切り抜けるか楽しみや―――。。