【彼岸島48日後…】279話「バサバサ様」この無法地帯についてわかってきたのは　いくつもの波乱があるって事だ

血の楽園へと続くレインボーブリッジには2つの関所があり、その間にある無法地帯を進む鮫島達。明は正体がバレてしまうといけないので樽の中に隠れ、吸血鬼は鮫島が相手をしなければいけない状況だった。最初に出会った吸血鬼の群れは追い返すことが出来たが…

なんでもいいけど　みんな
あからさまに
ネタバレされちゃうよ

あらすじ

無法地帯は迷路のようになっていて、鮫島達は出てくる吸血鬼を倒しながら進んでいた。

道中、迷路状になっている無法地帯の壁には、監視カメラが仕掛けられていて作動しており監視をしていた。

ネズミ「カメラが動くってことは　ここには電気が存在してるって事だね」

聡「聞いた事があるよ　血の楽園には発電所が作られたって」

鮫島「マジか　とんでもねェ奴らだな　まさに日本に楽園を創ってるってわけか」

鮫島達は、無法地帯を進んで吸血鬼達と戦っていることで、吸血鬼にはいくつもの派閥がある。そしてどこの派閥でも貢ぎ物は奪うなという暗黙のルールがあるようだった。

そして迷路の中には当然トイレもあるが、格子がかかっている窓から排泄物を外へ投げ捨てているようだった。

窓を見た希「え？　外…　もう日が出てる…」

鮫島「こんな世界一汚ねェ窓でも　青空ってのは美しいなァ　こんなゴミ溜めみたいな所　さっさと抜け出してェよ」

その後も無法地帯の迷路を進んでいく鮫島達。

最後尾を歩いていたネズミが横に目をやると、道の脇にかかったカーテンが揺れていた。そこから顔を出した女の吸血鬼。笑顔で手招きしてきた。

ネズミ「女の子？　なんだ？」

ネズミはカーテンの傍に近寄ると、中から手が飛び出してきて捕まえられてしまった。

中には手招きした女の子の他に、その父親らしき吸血鬼と、弟らしき吸血鬼がいた。

父親の吸血鬼「でかした!!　札を取ったぞ!!　さぁ行こう　時間がない」

ネズミは持っていた鉄の札を奪われてしまった。そして引き入れられた反動で、口に嵌めていたオモチャの牙が取れてしまい、人間だと言うことがバレてしまった。そして血も吸われてしまった。

血を吸われて悲鳴をあげたネズミ。それを聞いて鮫島が駆けつけるが、吸血鬼の親子は壁にある抜け穴へ逃げ込んでいた。

鮫島「バカ　てめェ　札取られてんじゃねェよ!!」

女の子の吸血鬼「フフフフ　見ちゃった　コイツらみんな人間なのかな？　なんでもいいけど　みんな　バサバサ様に殺されちゃうよ」

希「バサバサ様？」

女の子の吸血鬼「いつもこの時間に腹を空かしたアマルガムが来るのよ。そろそろ来る時間だよ　隠れないと食べられちゃうよ」

吸血鬼は抜け穴の奥へと消えていった。

そしてばさばさという音が聞こえてきた。

部屋の外を見る鮫島「マジか…　本当に来やがった…」

部屋の外の通路には、外の壁を突き破って入ってきたバサバサ様が姿を現していた。

鮫島「コイツが…　バサバサ様…」

感想

これもひとつの
血も滲む思いってやつだな

無法地帯を進む鮫島達。

なんでネズミ達はリアカー押さねェんだよ！　一番疲労させてはいけねェ、このチームの命綱とも言える鮫島をカバーしねェのかよ!!　頭から血も流してるじゃねェか!!　ユカポンも「フフッ」じゃねェよ!!　貢ぎ物の血の樽は重くて動かせねェかも知れねェが、松明を持つぐらいはしてやってもいいじゃねェか！

貢ぐやつほど搾取したくなる
それがアイドルって生き物だろ

俺なんか
こっそり聞き耳立てて監視してますよ

フン　万全で何よりだ

無法地帯の壁には監視カメラが仕掛けられていて作動していた。

無法地帯で明が隠れる必要あんのか？　血の楽園の奴らが監視しているってどうやってしてんだァ？って思ってたら、監視カメラ!!　ここには発電所があるのか！　迷路状の無法地帯を作って、監視カメラを仕掛ける。そして徒党を組んだ人間達が攻めてきた場合、迷路で迷っちまっている間に、楽園側の関所に仕掛けてある鉄のシャッターを降ろすってわけか。なるほど　考えちょる。

無法地帯にいる吸血鬼は鉄の札を奪おうと襲ってくるが、中には血を吸いたくて飢えている奴らもいた。そして吸血鬼達の間には「貢ぎ物には手を出すな」という暗黙のルールがあった。

人間の血が足りねェとなっちまったら邪鬼になっちまうじゃねェか。邪鬼が発生した場合、血の楽園の奴らはどうすんだ？　侵入者に対しては障壁となって役に立つが、貢ぎ物は来なくなっちまうが…　便利屋である豹丸様に倒してもらうのか？　それとも貢ぎ物は名目だけで、血の楽園の前に無法地帯という障壁を作るのが目的なのかァ？　無法地帯にいる吸血鬼達には「貢ぎ物には手を出すな」という暗黙のルールがあるみてェだが…それは貢ぎ物は2つ目の関所では何の意味もねェって事じゃねェか？　鉄の札しか奪わねェってことは貢ぎ物は1つ目の関所を通してもらえるだけの物で、2つ目の関所で持ってきた鉄の札の枚数に見合った貢ぎ物を出さなくても通してもらえるって事だろ？　それこそ血の樽1個なのに鉄の札10枚持っていれば上級市民として認められちまうんだろう。とすれば、やはり無法地帯は血の楽園と外の世界との緩衝材となっているってわけか！　なるほど　考えちょる。

こんな世界一無法な地帯でも
存在意義ってのは秩序的だなァ

水洗ならぬ窓洗とは
なんたるトイレ

鮫島は、トイレの汚物が付いた格子の窓を見て「こんな世界一汚ねェ窓でも　青空ってのは美しいなァ」

このハゲが
臭ェ窓のそばで
詩的なクセェ台詞を
言いやがるからちくしょう！

この窓に汚物が付いているんなら、外から風が入ってきた時は超臭ェぞ？　特にここはレインボーブリッジで風が強ェはずだし…　無法地帯は臭いも無法レベルなのか!!

過去の発言
「俺は小学生には強ェんだよ!!」が
ヤベェ意味になっちまう！

ネズミが道の脇にあるカーテンから女の子に手招きされて、奥へと引き込まれてしまった。

路上じゃねェから客引き行為はセーフ
無法地帯で法律の穴を見つけるとはな

明らかに罠じゃねェか！　こんな危険な場所で笑顔で手招きする奴は罠に決まってるじゃねェか!!　なのにネズミは近寄っちまうのかよ！　そういえばネズミは、血の楽園はお台場にあると聞いた時「かつては発情したリア充カップルどもで溢れてた○ックスの街　お台場が」って言っちまって罵倒していたが…本当は羨ましがってたんじゃねェのか？　だから「怪しいけど、もしかしてだけど…」と期待しちまって、危険な場所でこんなにあっさりと色仕掛けにかかっちまったのか？

コイツはネズミじゃなくて
ドブロックネズミだからちくしょう!!

どうもこうも
強さは本来
インフレするもんだろ

女の子の吸血鬼が言うには、バサバサ様と呼ばれているアマルガムが決まった時間に現れて襲いかかってくるという。

この女の子吸血鬼、優しいじゃねェか！　いちいち教えてくれんのかァ？　バサバサ様のエサになるならほっときゃいいじゃねェか！　鮫島達を食べちまったらバサバサ様は今日の所は帰っていくかも知れねェのに。

そしてバサバサ様は邪鬼じゃなくてアマルガム！　どんだけアマルガムがいるんだよ！　雅以外の吸血鬼の血をどっから仕入れてんだ？　雅の息子の5人を選び出す時には数万人の吸血鬼にアマルガムになる事に挑戦させたっていうが…　その時の生き残りなのかァ？　空を飛んで逃げたとしてもおかしくねェ。でも東都ドームの武闘会にもアマルガムがやられ役で出てきちまうし…　こんなにほいほいアマルガムを出しちまったら…　今回は鮫島達は逃げるんだよな？　もし鮫島が倒しちまったら…　アマルガムってのは特別で、命を懸けて変異するっていう話もあったっていうのに…

松本光司様ァ!!
金剛・姑獲鳥・蟲の王たちの
アマルガムになる！という決意が
安っぽくなっちまった事に気づいてくだされ!!

アマルガムのデフレが止まらねェ！

そしてアマルガムのバサバサ様が姿を現す！

いつも定時に出現！
レアモンスター気取りだぜ!!

ンだよ　このひらがな擬音！
フォントも相まって
全く恐怖を感じさせねェ!!

いつも決まった時間に出てくる鳥って…鳩時計の鳩じゃねェか!!　で、コイツがバサバサ様！　2つの翼をばさばさと音を出しているからバサバサ様…そのままじゃねェか！　ネーミングになんの捻りもねェ!!

安っぽくなったアマルガムに
安易な名前
なんたる皮肉…