みそいれにしやす

面白いと思った漫画のあらすじ、感想、考察などを書いてます。ネタバレが嫌な人は注意して下さい。

ザ・ファブル

【ザ・ファブル】第1部完 総括する男・・・・。

投稿日:

単行本第22巻が出て―――ついに『ザ・ファブル』第1部完―――!! 第1部最終巻の22巻に追記か何かがあるかと思ったが残念ながら何もなかった・・・・。ヤンマガでほぼ毎週完成品を載せていたと思えば凄い事だが―――。

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ファブルとは寓話―――。寓話は登場人物に試練を与え、その行動によって結末がハッピーエンドになるか―――バッドエンドになるか―――その人の本質による結末を迎える―――。

『ザ・ファブル』の世界も同じように登場人物がハッピーエンドを迎えるかバッドエンドを迎えるか―――それぞれ岐路があった―――。

小島・・・・。

古いヤクザのお手本のような男―――。
15年間入っていた刑務所から出所―――。しかし反省しておらず、小島は海老原に打ち明けていたら兄貴として対応―――クロが佐藤に憧れて橋から飛び降りた事を叱ったように―――してくれただろう―――。

小島

弟分の小島が海老原のそういう面を知らなかったわけがない―――。道を間違えた小島の結果は・・・・。

西日本のキックのチャンピオン―――。

ムエタイの? いえ―――キックっすよ―――。
コイツは高橋に使われて悪事に手を出していた―――。佐藤やオクトパスの田高田社長にも暴行していた・・・・。しかし鉄工所でミサキという犠牲者を目の当たりにしたからなのか―――佐藤の桁違いの強さを目の当たりにしたからなのか―――改心した―――。

武蔵?

その後、作品上には登場しなくなった―――。もし改心しなかったらその後もチンピラ紛いの事をしていずれヤクザになり碌な事にはなっていなかっただろう―――。

貝沼悦司・・・・。

ストーキングと責任転嫁に関してはプロ並の男―――。
貝沼は佐藤にミサキを盗撮している事を見抜かれていたが、それでも止めなかった・・・・。もうこれが決定的だろう―――。

悦っちゃん

貝沼は佐藤に嫉妬するが空回り~というコミカルな役割も出来たと思うが―――変装して公園で待ち伏せしたら一発で貝沼と見破られた時みたいな―――そうはならなかった―――。早くから盗撮しているキャラとなっていたので、バッドエンドは予定されていたか―――?

宇津帆・・・・。

普段は堅実なのに無茶をしてしまった男―――。
宇津帆の岐路は―――作品上には無かっただろう―――。
せいぜい最初にファブルからの襲撃から逃げられた時、そのまま姿を隠して普通の生活をしていれば良かった―――。

宇津帆

しかし宇津帆は太平市に舞い戻った―――。弟の仇をとるために―――。
宇津帆は最後まで悪役として―――宇津帆自身も悪役に徹するかごとく散っていった―――。

鈴木ヒロシ―――。

カッコつけの男―――。
殺し屋をやっていたが、冷酷な奴ではなかった―――。ヒナコが公園に変な男がいると聞けばすぐに対処した―――。マンション前で佐藤と対峙した時、親子連れが通りかかり銃を抜くのをやめた―――。山奥でヒナコが地雷を踏んでしまった時もヒナコを助けようと動いていた―――。

鈴木

ヒナコのようなカタギの人間は表社会に返すべきだと―――。覚悟をもって裏社会に入った人間は仕方ない―――。しかし巻き込まれてしまった人は被害者だと―――。一線を超えなかったから無事に済んだ―――。

砂川・・・・。

頭の中は抜け目無かったが、頭髪は抜けていく男―――。
小島を殺そうとしたが、これはシノギを被せてきた小島が悪いだろう―――。デリ○ルの社長もやられた事もある―――。しかし親殺しは一線を越えている―――。浜田組長は小島の件で味方してくれなかったことで決めたんだろう―――組長が聞き入れないと分かるとフードに小島殺し・組長殺しを依頼して自分で動き出している―――。鮫剣組との抗争で組の内部バランスが崩れて不満が溜まっていたんだろうか―――? 若頭に選ばれなかった事もある―――?
小島殺しに失敗し、ファブルという存在を知り、マツから関わるなと言われたのに―――

砂っちゃん

組での地位を上げようと決意を固くした―――。その手段が親殺しだった―――。砂川の本質は変わらず―――。ファブルを利用して自身の野望を満たそうとしたが、山岡の野望に潰された形となった・・・・。

マツ・・・・。

最初のほうはカマっぽいキャラだったが、いつのまにか娘を大事に思う父親キャラになった男―――。
マツは山岡と出会う前から殺し屋をやっていた―――。山岡と出会い、その後は娘を人質に取られて武器商人として生きてきた―――。山岡が太平市に現れ、マツは開放されたが―――洋子に娘の姿をダブらせ、危険を冒してまで洋子を助けに山岡のアジトへ戻ってしまった―――。

マツ

洋子を見捨てなかったマツ―――洋子を探している姿は父親そのものだった―――。浜田組長暗殺に手を貸した責任を実行犯の二郎を捕まえることでとり、海老原にもその誠意は伝わり―――心が壊れる前に普通の暮らしへと帰っていった―――。

河合ユウキ―――。

女をとっかえひっかえしてきた男―――。
洋子に出会い、いつもと同じように口説こうとしたが失敗―――・・・・。でもめげずに洋子にアタックしまくる―――。脱糞してもめげずにアタック―――。これで洋子一途になればまだ良かったが、バッファローでミサキが居合わせた時にどっちをとろうか迷っている―――。

モハメド・カワイ

将来的に女関係でトラブルを起こしそうだが―――コイツはこれでいいのかもしれない―――。

山岡・・・・。

普通の生活に慣れ始めた佐藤に、裏社会の狂気を凝縮したかのような存在の山岡が絡んでくる―――。山岡が太平市に現れたことで表社会の日常と裏社会の日常が混ざり合う―――佐藤に表社会の平和な日常のありがたさを反面教師として教えてくれる―――劇薬みたいな男―――。

山岡

恐怖心が無い山岡にとって、死はエンターテイメントだった―――。人の死を楽しみ、自分の死も劇的に終わらせようとしたが・・・・因果応報―――ご希望の佐藤明ではなく海老原に殺されてしまった―――。これはこれで劇的なのでそこまで悔やんでいないかもしれないが―――。佐藤の記憶に残りたいと言っていたが、記憶には残るだろう―――。それぐらい濃いキャラしてた―――。

海老原剛士―――。

38歳で組長の風格を漂わせる男―――。
小島の件を最後は自分で片を付けた海老原―――。佐藤に「どう思う?」と聞き、武器商人のマツには金はかかってもいいから山に埋めてくれと頼んだ―――。裏社会にドップリ浸かった佐藤とマツは死体を前にしてただの物として扱い淡々と物事を進めていく―――。手を下した海老原が―――弟分とはいえ―――尊厳を大事にしていた―――。
砂川は「今は義理人情を売っても飯は食えん―――!!」と言っていたが、海老原は義理人情を重んじていた―――。命の大事さを重んじていた―――。

海老原

ここが若頭に選ばれなかった男と選ばれた男の違いだろう―――。慕っていた浜田組長を失いはしたが、新たに得たものもあっただろう―――。

佐藤明―――。

コレまで殺し屋として何人も殺してきた男―――。
しかし物心ついた時から殺しの技をボスから仕込まれていて、その行動に疑問を持っていなかった―――。1話での殺しの後にジャッカル富岡のコントで笑ったり、描いたイラストは子供が描いた絵のようだったり―――罪悪感が感じられなかった―――。
太平市で普通の暮らしをするようになり、インコを飼い、普通の人と出会う―――。表社会に佐藤が必要とされている人物になっていったことを表しているのかのように、オクトパスの時給が上がっていく―――。
普通の暮らしをしている中で、裏社会の人間が普通の人を巻き込む様子を見ることになった―――。ボスからの命令で殺しを封印しながらの対応をしていたが―――ボスから山岡を殺せと命令がくだった―――。佐藤は命令に従おうとしたが山岡を前にして引き金を引けなかった―――。殺さずはボスからの命令として従っていたが―――佐藤が心を持って自分で決断した瞬間―――。佐藤の岐路はここだった―――。

佐藤明

佐藤は不殺を選び、今までに手にした力を使って人助けをしようと動き出した―――。

とまぁ登場人物はファブルと出会い、因果応報に合ってきた―――。岐路で選択したことによって良い結果になったり悪い結果になったり―――。『ザ・ファブル』は裏社会の事や人物を描いているが、読後が爽やかなのは悪者は最後にやられるからだろう―――。現実では憎まれっ子世にはばかるような事があるが―――ファブルの世界では因果応報からは逃げられない―――。それはなぜか―――

高橋

それはファブル―――寓話の世界なんだから―――

クロですよねー
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  1. bobio より:

    第2部開始が待ち遠しいですね。

  2. 匿名 より:

    来月は8月、そろそろ二部開始かねー

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