山奥にある、マツの”秘密の墓場”で山岡を待ち受けるユーカリと洋子。
ユーカリは洋子に「山岡に付いたフリをする。携帯のGPSを追ってこい」と言葉を残し、洋子を気絶させて山岡に近づく。
山岡はユーカリを信用したが、スズムシを撃ってしまった。
あらすじ
スズムシは息を引き取る。
山岡「俺に会ってから恐怖を満喫したな――― うらやましいよ~」
ユーカリ「腹減った―――! 飯でも行こうぜ―――」
山岡「俺の筋書きじゃ 皆殺しのつもりだった―――・・・・ どうしたものか・・・・ せめてあと一人くらい・・・・」
ユーカリ「メインはアザミと佐藤明だろ――― 俺なら明を殺った後――― 絶望するコイツらをデザートにするね」
山岡「デザート? その発想はなかったな・・・・ しかしだ―――」
山岡はクロに銃を向ける「クロシオ―――」
ドン ドン ドン
山岡は三発撃った。
山岡「砂川の銃だ――― ヤツと一緒に埋めてやれ―――」
山岡が撃った銃弾は、クロの側の地面に当たった。
山岡は持っていた銃―――水野に1発、クロの肩に1発、地面に3発の合計5発全て撃ち尽くした銃をスズムシの側に投げ捨て、その場を離れていく。
山岡に付いていくユーカリ「山岡さん、ここまでどうやって来たんだい?」
山岡「バイクを盗んだ――― 小回りがきくから車よりいい―――」
ユーカリ「アンタらしいなぁ――― 俺は乗れんのか~」
山岡「ニケツで帰ろう―――」
ユーカリは山岡の隙を見て、マツに顎で合図を送る。
マツはそれに頷いて答える。
山岡とユーカリは去っていった。
クロ「ぷは~っ」
マツはクロの手当をする「ユーカリはねぇ――― おまえを助けた―――。アイツが先に足を撃たなかったら――― 山岡の弾は心臓に当たってたの~・・・・」
クロ「・・・・・・」
マツ「スズムシは残念だったけど―――・・・・」
クロ「!? ヨウコ・・・・ ヨウコ姉さんは―――・・・・・・・」
クロの撃たれた足をベルトで止血した後、マツとクロはバンの後部ドアを開けると洋子が倒れていた。
洋子の肩を揺さぶるマツ「ヨウコちゃん――― ヨウコちゃん――― 」
洋子の反応があった。
マツ「大丈夫! 頸動脈失神ね―――・・・・」
ホッとするクロ。
洋子が目を覚ました「あれ?」
マツ「ユーカリはいないよ―――。クロちゃんが撃たれた―――。出血はヒドイが弾は貫通して大動脈と骨は傷つけていない――― この車で病院に連れてってやってくれ――― 海老原さんなら この手の治療をしてくれる医者を知ってる―――! 事情は車の道中でクロちゃんに聞いてくれ―――」
マツ「時間がない! 行動しよう。死体処理は俺がやっとく―――」
洋子「あとで迎えに来るから―――」
マツ「一人で来るな! 山岡がどこに潜んでいるか わからない――― アザミか佐藤と一緒に来い―――」
洋子「アザミの位置ならわかる――― ユーカリが教えてくれたGPSで―――」
銃を差し出す洋子「マツさん コレ―――! アタシが銃を持つと皆に迷惑をかけるみたい」
銃を受け取ったマツ「親の仇はもういいの?」
洋子「男たちにまかせる――― でないと次はユーカリが危ない―――!」
クロ「確かに・・・・・」
マツ「・・・・・」
感想
味を占めた者たち・・・・。
山岡がスズムシにかける最後の言葉
「恐怖を満喫したな――― うらやましいよ~」
山岡にとってある意味憧れの存在だったんだな―――。スズムシは周りに恐怖を与えて好き勝手して、山岡と出会ってからは恐怖を与えられて―――・・・・。恐怖に縛られていた人生と言える―――。山岡は恐怖心が無いということに振り回されている人生なので、意外と似た者同士だったのか―――?
その好き勝手に生きてきたスズムシ、力で従わせる事に味を占めた者はファブルに出会って―――恐怖を味あわされ―――今まで周りにやってきた事を反省させられて―――ヤラれてしまった―――・・・・。まさに寓話のように―――・・・。今、好き勝手に生きている山岡もそうなるんだろうか―――? 恐怖という味を知らないから最後まで楽しみそうだな―――。自分が最後の言葉を言う事も最高のデザートとして楽しみにしていそうな―――・・・・。
味なことをした男・・・・。
ユーカリの上手い誘導で―――1度離れることに―――。なるべく犠牲者を出さないように、こちらサイドの強い手札の佐藤とアザミをぶつけるように仕向けた―――。山岡の性格を知り尽くしている―――。ただ、佐藤とアザミには守る者がいる状態―――・・・・。ユーカリが上手くカバーできるかな~? 山岡がクロに向けて撃った時―――
険しい表情は見せたものの、止めなかった―――・・・・。ここは信用を得るために犠牲が出ても仕方ないという考えか―――? スズムシやクロ、マツは裏社会の人間だから覚悟は出来ているだろうという考え―――? さすがに”ふつう”の人である社長やミサキを庇わないというのは無いと思うが―――・・・。
ユーカリが洋子を気絶させて庇ったが、引き金を引けるかどうかわからないのでプロとして頼りにならないという事もあるが―――洋子に人殺しになってほしくないからだろう―――。洋子と初対面の時は―――
洋子は「兄は一人だけ」と言っていたが、ユーカリもいい兄ちゃんになってくれたみたいだなぁ~。プロとして命を軽く見ていたユーカリは、洋子やクロを守ったことで少し変わるだろうか―――。
無力感を味わった女・・・・。
銃を手放した洋子―――。
これは自分はもう引き金を引かないと決意をした現れ―――。プロの山岡を相手にするのに、足を撃つと悠長なことを言っていた―――。洋子は肝心なところで撃てるか撃てないか迷いが出る―――。 肝心な時に引き金を引けない可能性があるのはプロとして失格―――・・・・。 それなのに親の仇と言って出しゃばる可能性もある―――。プロなら私情を挟むのは良くない―――。気持ちは先走ってプロに銃を向けるが、撃てるかどうか迷いがあると返り討ちに会ってしまう―――。ユーカリがそれをカバーしてくれたことを洋子は悟ったんだろう―――。
山岡もそういうところは見抜いていた―――
洋子を勘定に入れていない―――。プロとしてのラインに立てていなかったということか―――。洋子は今回、それを悟って銃を手放した―――。
この経験を味わった洋子は、もうこれからも殺しを味わわないで生きていくんだろう―――。親の仇でも撃てなかったんだから、仕事で人を撃つのは無理だろう―――。自分の気持ちが分かった洋子は、この休暇が終わった後でもファブルの仕事を続けるつもりだろうか―――? 浜田組長が見た初夢のように、佐藤兄妹としてふつうに暮らしていくんだろうか―――?
味を覚えた男・・・・。
山岡は計画を映画として構想するから、クライマックスが終わるとエンドロールで終わりという感じで、クライマックスの佐藤は最後と考えていたが―――ユーカリからデザートという概念を教えてもらった―――。このままだと退屈な獲物を美味しいデザートに変える調理法を知って方向転換―――。
山岡が次に狙うのは―――メインディッシュにしたい佐藤とアザミがいるオクトパスか―――? ユーカリが離れて一人になってしまった洋子は危険になるが、誰と組むんだろう―――? マツと組むのか―――? 真黒組に厄介になる―――? クロとマツはデザートとして置いておかれそうだが―――。 ユーカリは山岡にどこまで情報をバラすのか―――。 アザミが住み込みで働いているのはちょっと調べれば分かるから――― 山岡の信用を得るために全て話すんだろうか―――?
山岡はデザートという概念を覚え―――次は一味違って手の込んだ調理法でオクトパスを美味しく料理するんだろうか―――? 今までどおりの軽く一手間だけか―――? 裏社会で生きてきて山岡が「自分という人生が何によって誰に記憶されたか」を考えはじめ、主役として前に出てきた―――。一味違った生き方を始めたスズムシは、結局恐怖に打ち勝てずに逝ってしまった―――・・・・。一味違った生き方を始めようと決心した洋子は、このまま一線を越えず、人として生きていけそう―――。一味違った生き方を始め、目立とうとしている山岡は行動が読まれやすくなっている―――。人を殺す前に自分の感情を殺さなくては裏社会では生きていけない―――。プロとして命令で動くのではなく、自分の感情で動き出すと気配が読まれてしまう―――。今の山岡は案外脆いのかもしれない―――。
スズムシが死んで良かった人間だと思えばユーカリの選択は特に間違っていなかったって事になるんですかね。あくまでも山岡の生け捕りにこだわるならって話ですがね。
ニケツ中にユーカリが山岡はんの頸動脈を止めて解決!
ユーカリ頼むぜ、、、
マツ
(三人で二人を埋めるはずだったのに、一人で三人埋める羽目になったわね)
スズムシ
(うっ・・ うーーん・・)
マツ
(っ・・・・?)
あり得る。
心臓を撃ち抜かれたにしては、血の量が気になる所。
何かで弾が途中で止まってたなんてことも⁈
マツが埋めようと顔にカプサイシンをかけたら気つけ薬で、ムクッと⁈
埋められる前に蘇生してくれスズムシ───
スズムシ生きてたら、今後誰も死なず、ということになるので、緊張感が薄れそう。
──────山岡は気が狂う程の敗北感を味わうでしょうね
スズムシが鳴いたら──
いろんな人間が変わっていくなか、佐藤だけは最後までなにも変わらずという物語なんだろうと思う。
どうかな? 佐藤がいちばん変化が大きくなるのではないかと。
最後は組長の初夢が正夢になるだろう
なってほしいなぁ
しかし山岡はん───
アキラが倉庫に潜り込んだときは
(この俺が気付かなかったよ、マジかよおい、カッコいーー!)
みたいに吠えたけど───
ユーカリのウソは見抜けなかったし、GPS がバレていることも気付かなかったんじゃねか?
本当は結構な抜け作?
山岡はユーカリの嘘も気付いている。
まず誰であろうと疑え、赤子であっても油断するなと言う組織の幹部が抜作先生の訳ない。
アカデミー賞ばりに気付かないように演じている。
泳がされているのはユーカリの方であり次々週には射殺されていると思います。
それも有り得ますね──
山岡さん、ユーカリの企みも理解した上で敢えてこれからのシナリオ思案する。
(嘘だって事見抜いてて欲しい)
倉庫編が始まってからなんだかんだと人殺してるの、山岡とユーカリなんだよね。他にはマツか。理由はどうあれ。
上司の指示の元、倉庫内でのいきさつが何やかんやあったとは言え、あれってユーカリにしてみれば正式な仕事っていう認識なんかな?(ユーカリ本人は血の気多いキャラで山岡の指示に乗り気だったし)
倉庫内で実際に二人殺めてるユーカリの今後の進退どうなるか。作者がどうするか。
ユーカリ「-どうせなら…あんたになら殺されてもいい。…他の連中よりも」
山岡「そうかー」「ドンッ、」
「ユーカリ、山ん中からここまでなかなかの演技だったぞー、」
「だか心配するなー、俺も直ぐそっちへ逝く-」
て言うパターンで帳じり合わせするかも。
海老原「ただな、どうせ殺られるとしたら、おまえがいい-」
アキラ「…」
あの時レクサスの中で、もしこのやり取りがもう少し続いていたら、アキラは何て答えてたろう。
洋子はこれきっかけで自分を知り、自分のすべき事を見つける。
ミサキに痴漢した輩をとっちめたら、それを最後の仕事とし、これからのあるべき自分を捜す為に足を洗うかな。
山岡の再会が洋子にとって、過去に縛られずこれからを生きていく引き金になるのかも。
山岡勝利の判定基準
1.アキラを殺る
2.最終的にアキラに拘束されようとも、描いたシナリオ通りにアキラ周りの者を殺る。
アキラ勝利の判定基準
1.山岡のシナリオを根底から潰し、プロであるユーカリ、アザミ以外の身内を守りきって山岡を拘束する
それ以外なら──
引き分けかな───?
やっぱ山岡は敢えてユーカリの作に乗っかってる感じがするな〜
佐藤を慕ってるクロ(そもそもこの関係を山岡は知らない?)は確かに筋書き通り行けばデザートになりうるが
マツはいつやっても覚悟できてそうで美味しくなさそう
(ここまでお膳立てしてんだからー、ホント頼むぜ、誰かー。誰かしら俺を止めてくれよー)
山岡さんの心の叫び。
一人でブツブツ黙々と穴を掘るマツ──
(真夜中の山中で一人で死体処理は怖くないのか?って クロちゃんに聞かれたけど── やっぱり三体の屍よりは生きた人間の方が怖いわよね─)
ガサッ!!
マツが驚いて振り返ると、そこには仁王立ちしたスズムシが──
(マッ・・ マツさん・・)
マツ
(ヒッ・・ ヒィィーーーーっ!・・)
腕力に任せて 非道を働き レイプまがいの悪事を 繰り返してきた クズの末路でしょう。作者は ナニトモ時分から レイプに対する描写をしていましたよね。メッセージ性を感じます。
弁解の余地なし───… 山岡ハン 殺ってくれてありがとう
ユーカリは山岡が「車で帰ろう」と言ったらどうするつもりだったんだろうか…
洋子が完全サポート側に回るとすると。
ファブル三人衆、埼玉から出張ってきたボス。やっぱりこの内の誰かが山岡を止めるんかな。
または海老原が、洋子が修理したマグロの家宝のルガーで、何やかんやとどめをさすか。
他にはもしかして、まさかのクロかも。はたまた高橋かも。この後色々紆余曲折があって、まさかの二郎かも。
誰が山岡の感動巨編に終止符打つのか。
予想の斜め上なら、山岡まさかの投降もあるか。
親の仇を目の前にしたクロは組の為に今回身体張ったな。ヤクザの意地か。
クロ、この後も生きてたら後々すごく出世するかもね。
更にこの後二郎を見つけたら、大出世間違いなしだと思う。そのクロの出世をチームファブルがそっと手助けするかな。
色々世話になったクロちゃんへ、佐藤兄妹からの恩返し。
もしそうなったら、先代も草葉の陰からさぞ喜ぶんじゃないだろうか。これぞ大団円。
開始時にボスの出した命題は、1年間一般人として過ごして人を殺してはならないであった。
この命題は今も継続しており、たとえ追い込まれたり、親殺しをしたと伝えてもその意思が貫けるかボスが山岡に依頼して最終試験をしているのではないか。
そういう意味では洋子は銃を置いた。
ある意味卒業なんだろうと思う。
さて、アキラは?
ボスの言うことは絶対だ。
もし自分に何かあった時は…
浜田組長にはボスとの間に、海老原には伏せるように頼んでいるような秘密の話があったりして。
自分亡き後の海老原体制の今後を心配し想う親心。何か遺言的な事をボスに託してたりして…
ボス「海老原君、…実はなー」
海老原「ー!ッ」「親父ッ…」
アキラには、トントンッの更に上がある。
アザミにも、ポキッ、の更に上がある。
スーパートントンとスーパーポキポキ。
アキラのスーパーポキポキモード時は今まで以上にすごくしゃくれる。
スーパーポキポキモードのアザミはゴリラに変身する。
恐らくユーカリは山岡に射殺される。
GPSをたどって着いたらユーカリの死体が。
山岡は最後はアザミにやられる予定。
ユーカリはある程度、死を覚悟してるかな。
山岡を生け捕りにする事が殺す事よりも危険かつハードルが高いって事も良く理解してると思う。
我こそがと、ドラマの主人公になろうとする奴が死ぬ。
実は山岡とユーカリが親子だったら面白いな。
よっぽど実力差ないと捕獲難しい。偶然や予想外の要素や幸運でもない限り。
見たところ実力差かけ離れてないだろうし。
次はアキラ側の様子描いて海老原組長んとこかな。
どこかのファミレスで山岡とユーカリが食事をしながら、ユーカリが経緯を話すシーンがありそう。
①アキラからKOされて目覚めたら、既に山岡は退散してた。
②合流したくても連絡がつかない。
③ただ、遅かれ早かれ山岡の方から現れるだろう。
④だからアキラ側の仲間のフリして待ってたんだぜ。 みたいな。
それでもユーカリは消される運命なのでしょうか…(泣)
これから山岡がどこから攻めるのか、楽しみすぎます。
ちなみに、明日の仕事終わりに映画に行きます。
こちらも楽しみすぎ。
リアルタイムで山岡の居場所が分かる────
最後までそれだと全くハラハラしないので、どこかで破綻するだろうなーユーカリGPS作戦は ───