蝶屋敷で治療して機能回復訓練をした炭次郎、善逸、伊之助。
その訓練で全集中の呼吸・常中を会得した。
あらすじ
しのぶに診てもらい、砕けた顎も治った炭次郎。
しのぶに質問をする炭次郎「”ヒノカミ神楽”って聞いたことありますか?」
しのぶ「ありません」
炭次郎「じゃあ火の呼吸とか…」
しのぶ「ありません」
炭次郎は事情を説明した。
しのぶ「竈門君のお父さんは火の呼吸を使っていた。ふむふむ。『火の呼吸』はありませんが『炎の呼吸』はあります。私も仔細はわからなくて… ただその辺り 呼び方について厳しいのですよ。『炎の呼吸』を『火の呼吸』と呼んではならない。詳しいことは炎柱のれん国さんに訪ねてみるといいかもしれません。鴉にお願いしましょう。返事がくるまで少しかかりますが」
蝶屋敷の廊下
廊下を歩く炭次郎(ん? 誰か来る)。
炭次郎は廊下の角から出て来た人物に道を譲ろうと端に寄るが、当たってしまう。
炭次郎(あれっ? 今の人は… 最終選別の時の…!! 白髪の女の子を殴りつけた。
短期間ですごく体格に恵まれている… でも何だろう。匂いが 何だろう…)
声をかける炭次郎「久しぶり!! 元気そうで良かった!!」
しかし相手は無視して行ってしまう。
蝶屋敷の庭
庭で洗濯物を干すアオイ。
炭次郎が挨拶をしにくる「忙しい中、俺たちの面倒をみてくれて本当にありがとう。おかげでまた戦いに行けるよ」
アオイ「お礼など結構です。選別でも運良く生き残っただけ。その後は恐ろしくて戦いにいけなくなった腰抜けなので」
炭次郎「そんなの関係ないよ。俺を手助けしてくれたアオイさんはもう俺の一部だから。アオイさんの想いは俺が戦いの場に持って行くし」
炭次郎「また怪我したら頼むねー」
去っていく炭次郎。
蝶屋敷の縁側
縁側に座るカナヲ。
「あっ いたいた カナヲ」
炭次郎が挨拶をしに来る「俺たち出発するよ。色々ありがとう。君はすごいね。同期なのにもう”継子”で。俺たちも頑張るから」
ニコニコして炭次郎を見ているが返事はしないカナヲ。
コインを取り出し、上に弾くカナヲ。キャッチしてコインを見るカナヲ。コインには裏と書いていた。
カナヲ「師範の指示に従っただけなので、お礼を言われる筋合いは無いから。さようなら」
カナヲの行動に疑問おを持った炭次郎は質問攻めをする。
カナヲ「指示されてないことはコインを投げて決める。今あなたと話すか話さないか決めた。”話さない”が表、”話す”が裏だった。裏が出たから話した」
炭次郎「なんで自分で決めないの? カナヲは心の声が小さいんだろうな。指示に従うのも大切なことだけど。それ貸してくれる?」
コインを借りた炭次郎「投げて決めよう。カナヲがこれから自分の心の声をよく聞くこと」
コインを投げる炭次郎「表!! 表にしよう。表が出たらカナヲは心のままに生きる」
コインを受けた炭次郎「表だーっ!! カナヲ 頑張れ!! 人は心が原動力だから。心はどこまでも強くなれる!!」
炭次郎「じゃ またいつか!」
去っていこうとする炭次郎を呼び止めるカナヲ「何で表を出せたの?」
炭次郎「偶然だよ。それに裏が出ても表が出るまで何度も投げ続けようと思ってたから。元気で~」
去っていく炭次郎。
蝶屋敷を出る炭次郎達
別れを告げ旅立つ炭次郎達。
しかし指令はまだ来ていなかった。
指令が来てないならまだ蝶屋敷に居れたと駄々をこねる善逸。
炭次郎と善逸が揉めているところに話しかける伊之助「オイ、なんだあの生き物はー!!」
伊之助が生き物と呼んだものは蒸気機関車だった。
感想
やめろーっ!! 何でそんな別の呼吸見るような目で火の呼吸を見てんだ
火の呼吸と炎の呼吸は別もの? 呼び方に厳しいってのはなんだろうな? 炎柱のポリシーなのか? 竈門家に伝わるヒノカミ神楽は鬼殺隊員達には知られていないのか。お館様も知らないのかな? 花札の耳飾りに執着する鬼舞辻は知っているか?
最終選別に生き残った者の区別がつかないなら鬼殺隊なんてやめてしまえ!!
最終選別の今まで描写がなかったモヒカン頭の男が出て来た。デカクなってる!
炭次郎は恐らく匂いで「誰かくる」と感じ取ったけど、知っている人だとは匂いで分からなかった。「何だろう匂いが」と炭次郎が言っていたけど、モヒカン頭は何かあったのか? 匂いが変わる、つまり性格が大きく変わった?程だから強烈な何かがあったんだろうなぁ…
炭次郎は道端で善逸と再会した時には忘れてたけど、このモヒカン頭のことは覚えてたんだな。まぁあれだけ目立ってれば覚えるか。
人は心が原動力だから
心はどこまでも強くなれる!!
心が折れてるアオイも凄いんだというのを見せてやれ!!
アオイさんは鬼殺隊の制服を着ていたから鬼殺隊なんだろうけど、戦いからは逃げているのか… 鬼との戦いで柱であるしのぶも疲れたような事を言っていたし、アオイ以外にも心をヤラれた鬼殺隊員がいるんだろうなぁ。
炭次郎は身体を治してもらったけれど、アオイやカナヲは炭次郎に心を治してもらったということか。コインが大空に投げられた時はカナヲの心が大きく飛び立つのを暗示しているのかな? そうだといいなぁ。
ちゃんとお礼を言い回ってる炭次郎はさすが長男というところか。
伊之助「街は もう派手派手だ」
汽車しらねーのか! このイノシシ。伊之助は山の中で一人で住んでいたから知らないんだろうな。炭次郎は都会の浅草に出て来た時には目眩を起こしていたけどもう慣れたのか? 伊之助はこれから驚きばっかりだろうなぁ。とりあえず伊之助は生き物と言っている汽車に喧嘩売ったりしないだろうな?
火の呼吸は日の呼吸のミスリードみたいですね。
ヒノカミも日の神でしょう。
日輪刀しかり、鬼の弱点である日しかり、炭のイヤリングも太陽ですしね。
>火の呼吸は日の呼吸のミスリードみたいですね。
>ヒノカミも日の神でしょう。
>日輪刀しかり、鬼の弱点である日しかり、炭のイヤリングも太陽ですしね。
おお! そうなると綺麗に繋がりますね