【ザ・ファブル　The second contact】80話「申し訳ない男・・・・。」近づきすぎた男・・・・。

夜の太西公園で始まった、元ファブル対ルーマーの戦い。ルーマー側は、指示役をしていたルーマーの男一人になってしまったが、元ファブル側もアザミ、佐々木が撃たれて負傷してしまった。そして佐藤も左腕と右足を撃たれてしまった。佐藤とルーマーの男は、お互い銃を落として向き合って構えた。怪我した佐藤とルーマーの男の素手での一騎打ちが始まる・・・・。

あらすじ

佐藤とルーマーの男が対峙する。怪我をしたアザミと佐々木は見守っている。

ルーマーの男「おまえの動きはよ～～～く見させてもらった―――」

佐々木「だから佐藤に弾を―――・・・・」

佐藤「よく当てたな―――　それでもおまえはまだわかってない―――」

佐藤は左腕と右足を撃たれていて、怪我をしていない右腕を回してほぐし始めた。

ルーマーの男「その右腕だけが最後の頼りだな―――　そのダメージでどう闘える―――・・・・？」

佐藤「だから本当に加減ができない―――　俺が思ってるより　おまえが頑丈だといいが―――・・・・」

ルーマーの男「悪いが殺らせてもらう―――」

ルーマーの男は佐藤に殴りかかっていくが、佐藤は右手だけでガードしていく。

佐藤（もっと・・・・　もっと・・・・　詰めてこい―――）

ルーマーの男は攻め続け、佐藤はガードしていく。ルーマーの男は攻める手を休めずに間合いを詰めていき、ルーマーの男と佐藤の足先が接触した。

その瞬間、佐藤がルーマーの男の顔面にパンチを入れていく。

ルーマーの男の意識が飛ぶが、無意識で構えて立っている。

佐藤「強すぎて申し訳ない―――」

佐藤が右手人差し指でルーマーの男の額を押した。ルーマーの男は意識を失っているので、抵抗もせずに倒れてしまった。

感想

容赦ない男・・・・。

佐藤とルーマーの男は拳と拳での戦いになり―――佐藤はガードするだけでルーマーの男が間合いを詰めてくることを待っていた―――。

佐藤は脚を怪我してるから踏み込んで殴ることはしたくない（出来ない？）―――なので相手が強いパンチが打てる距離まで近寄ってくるのを待っていた―――。ルーマーの男に佐藤には敵わないと知られて逃げ出さない程度の強さでガードして誘った―――？　佐藤は強いという気配を出さないから―――ルーマーの男は「コレは勝てる！」と思い込んで攻め込んで誘われたってとこかな―――。

ルーマーの男が十分接近してきたので佐藤は一気に反撃に転じた―――。佐藤はルーマーの男の顔面にパンチを放ち、失神させた―――。

佐藤が使うのは右手だけ―――拳を中指一本拳にしたことでかなり本気の様子だが―――ハンデあってもこれか―――ッ！　ルーマーの男より何倍強いねん―――っ!?　「俺が思ってるより　おまえが頑丈だといいが―――・・・・」はカッコつけたが耐えられてしまって逆転負けされてしまう奴が言うセリフなのに―――。でもルーマーの男が言った「おまえの動きはよ～～～く見させてもらった―――。」も負けフラグか―――？　人を見る目も佐藤のほうが上だったみたいだな―――。そしてルーマーの男は―――

仕事のスイッチをオフにされてお眠りに―――・・・・。

頼りない男たち・・・・。

その二人の戦いを佐々木はもちろん、アザミも口をぽかーんと開けて見ている―――

佐々木は腕と肩の2箇所撃たれてるからわかるが―――アザミは肩に1発うけただけやろ―――。当たりどころが悪かったのか―――？　2発被弾した佐藤だけに戦わせるなんて―――・・・・。佐藤とルーマーの男が戦い出す前は―――

腰を浮かして、何かあればすぐさま対応できるような体勢だったのに―――戦い始めて決着がついた時には―――

完全にくつろいでる―――ッ！　腰を下ろしてもうてるやん―――ッ！　それだけ佐藤の強さに安心感があったんだろうな―――。

呆気ない男・・・・。

ルーマーの男が最後、意識失ったのに構えたのは―――プロとしての意地か―――？　最後まで一人残って残業―――仕事を投げ出さなかったのは立派だったが―――・・・・。佐藤と間合いを詰めすぎた―――そもそもの佐藤に探りを入れて近づいたのが敗因か―――。佐藤達に近寄らなければ―――接触してしまうほど佐藤の生活圏内に踏み入れなければ―――

深いダメージを負うことはなかった―――。近づき過ぎなければ、佐藤はガードするだけだったのに―――・・・・。

しかしこれで松代にも組織にも申し訳が立たなくなったな―――。コイツはルーマーの幹部なんだろうか―――？　上と連絡とって増援を呼べるから下っ端ではないだろう―――。ルーマーは幹部クラスでも使い捨てで処分するのか―――？　組織のお得意様の松代の手前、失敗したことで何かしらケジメをつけられそうだが・・・・。もしコイツがルーマーのボスだとしたら・・・・。組織のボスだからって強いとはならないだろうが、殺し屋組織のボスは強くあってほしい―――。男性というのはこんな話が好きなんや～。

終わりない騒動・・・・？

この騒動―――ルーマーのボスとファブルのボスが出てきて、良い落とし所を見つけて手打ちにするか―――それとも真黒組と紅白組の話し合いで決着か―――？　でも松代は引きたくないだろうし、追い詰められた木志田の動きがどうなるかが残っている―――。鷹一が組長代理として―――どう対応するかが見どころか―――。まずは―――とりあえず帰ってはきたが足取りがハッピーな歩き方じゃなかった洋子に何があったのかを―――姉さんの機嫌を損ねないように上手いこと聞き出してくれ～。