第3部『The third secret』が始まる前に第2部『The second contact』を読み直してみた―――。連載時に毎週20ページ毎読み進めるのと、一気に読むのとはまた違った面が見えてきた―――。
約1年半ぶりに改めて一気読みすると―――ファッション研究の奥深さ―――ッ! なんつっておっちゃんいたなぁ~。なんつっておっちゃん殺されてもうた!とか―――ユーカリ刺された!とか―――「パッ」とかやるおっさんいたな~とか、読んだはずなのに初観のようにまた楽しんでいる~。俺の記憶力が落ちている・・・・。これは密かに特殊な音波を当てられていて記憶力を落とされているのではないか―――? 世界中でマイクロ兵器が研究されているらしいという噂を耳にしたことがあるが―――
焦りは噂から生まれ
噂は過ちを生む
2部はルーマー(噂)を相手に戦った―――。
噂は時に―――この流れだと自分は大丈夫だろうと、心の拠り所になったり―――このままだと危ないと、恐怖を煽られたり―――自分の考えを誘導させられたり―――真実が見えなくなってしまう事がある―――。何が真実かハッキリとした世の中ではもう無くなっているとは思うが・・・・。
作中にも噂に踊らされた人達もいた―――


隣町で何か事件があっても、自分で取材するわけにはいかないし・・・・取材する記者が真実を伝えてくれると信じるしかない―――どっか嘘が混じったり、報じなくて伏せている情報があったりするんだろうなと思いつつ信頼するしかない・・・・。
佐藤もミサキに信頼を寄せている―――佐藤が「シャンプーがない」と、新しいシャンプーの場所をミサキに聞くシーンがある―――。佐藤はバー・バッファローに初めて訪れた時は店内の配置を記憶していた―――家の中のどの場所に何があるのかを把握せずにミサキを信頼するようになっている―――。
でも佐藤ですらもウワサを気にして―――

存在を晒した行動をしたことでウワサ(ルーマー)との戦いに巻き込まれていく―――
経験は思考から生まれ
思考は行動から生まれる
で、終わってみると―――隣の市のルーマー(噂)はファブルのボスが作った虚構だった―――。それに踊らされていただけだった―――。ボスの手のひらの上で踊っていただけだった―――・・・・。
噂に誘われて安易に群がってきたアリ達はケガをして後悔することに―――。ルーマー達ももうウンザリだと消えていった―――

ルーマーの男が倒れた後、男がふつうの生活をしているときの嫁に佐藤が遺留品を届けに行った―――。

噂や想像で知ったつもりでいたが、大切な人を亡くした者の姿を目の当たりにして―――佐藤は真実に触れた―――

ある物体を遠くから見てみる―――。それは円に見える―――。が、違う角度から見てみるとその物体は球体かもしれないし、円錐かもしれない―――。あるいは円形の薄い板かもしれない―――。
ある物事を見る時、『First Contact』では全容が分からない。『Second Contact』、『Third Contact』…としていかないと真実にたどり着けない―――。第2部ではそんな事が描かれていた―――。常識だと思っていたことは実のところ思い込みなんではないだろうか―――? 結局、実際に体験してみないと分からないのだから―――
