太平市の太平興信所の所長・宇津帆。
将来のカモにするために子供達が免疫なしで育つように暗躍していた。
襲ってきた鈴木を返り討ちにした洋子。連れ去られた貝沼は死んだと聞かされ、鈴木は「脅威ではない」と言い開放した佐藤。
あらすじ
佐藤の家
自分の部屋に戻り、テレビを点ける佐藤。
ジャッカル富岡のドラマを見ながら着ている物を脱いでいると、ポケットの中のメモを思い出す佐藤。
メモはヒナコの電話番号で、佐藤は電話をかける。
ヒナコは佐藤のことを心配するが、佐藤はドラマを見て笑いながら喋ってくるので怒って電話を切ってしまう。
そのヒナコの電話を宇津帆は盗聴していた「なぜ生きてる―――・・・ 佐藤・・・・」
佐藤は引き続きジャッカル富岡の出ているドラマ『愛という名のウィークデー』を楽しむ。
太平興信所
鈴木が帰ってきた。
部屋でコートを脱ぐ鈴木。
宇津帆が入ってくる「お帰り――― その顔の傷―――・・・ どうしたぁ?」
鈴木「まあ――― 座りなよ~ 宇津帆さん―――」
酒を出す鈴木「井崎はまだ帰ってない? 貝沼は死んだよォ―――! 逃げようとして崖から転落だとよ。井崎は川から引き上げて埋めるのに手間取ってるな・・・」
宇津帆「貝沼はもうどうだっていいい――― 俺が知りたいのはぶつけたようには見えねえ その傷だ―――! どうしたってんだ? 佐藤も生きてるようだが―――・・・」
鈴木「もちろんヤリに行ったさ――― 佐藤を狙って妹の家で待ちぶせさ―――」
宇津帆「要点を言え―――!!」
鈴木「少しはドキドキして楽しみなよ~ マーフィーの法則だよォ―――」
タバコに火を点けようとしていた手が止まる宇津帆「まさか・・・ ファブル・・・かぁ―――・・・」
鈴木「あ――― 佐藤だよ! しかもこの傷は妹のほうにやられた・・・ この俺が女に―――・・・ 信じられるか? 妹っつってもありゃ――― 兄妹じゃねえ! 相棒だろよ――― 言いたかないがメチャクチャ強かったわ・・・ 兄はもっとだろ~」
宇津帆「そうかァ・・・ ヒナにつられて―――・・・ 繋がってきたぞ・・・」
鈴木「これってどうなんだ? 厄介と取るのか。それとも乾杯なのか―――・・・」
震えながらグラスをあげる宇津帆「そりゃ乾杯だろ~!!」
感想
シロウトの佐羽ヒナコ―――
ヒナコは電話が盗聴されてることに気付いてないのかぁ―――。ミサキに電話した直後に宇津帆が部屋にやってきて、ヒナコに見張っているようなことを匂わせた発言をしていたが気が付かなかったか―――。ヒナコは宇津帆を手伝っていたりしたけど、宇津帆は悪事のことをヒナコの前では言わなかった―――。ヒナコはシロウトということか―――。
プロの佐藤明―――
貝沼が死んだことを知って「残念」と言っていた佐藤―――。でも部屋に戻ってジャッカル富岡が出ているドラマ『愛という名のウィークデー』を見たら笑ってる―――。しかも電話しながらでも笑ってる―――。佐藤には貝沼の死はそこまで影響ないのか・・・? 殺し屋だから身近な人の死もそんなに大きい出来事ではないのか・・・ それとも死んだことは取り返せないから気持ちを切り替えた(額を指でトントンすることを気持ちを切り替えられるスイッチとしていたが)だけなのか―――?
ヒナに「ジャッカルなんて三流芸人じゃん!」と言われた時には言い返してた(佐藤がジャッカルのドコを気に入っているか聞きたかったけど)が、貝沼の死よりジャッカルの名誉か・・・
というか・・・
鼻歌歌ってないかコイツ―――! 佐藤が一般人と同じ感覚になるのはくるんだろうか―――。あってもまだまだ先だろうなぁ・・・
これってどうなんだ?
準備をしていたと取るのか
それとも無謀なバカなのか―――・・・
鈴木はカッコつけやな―――。報告するのにもマーフィーの法則だよとかいちいち回りくどい―――! でもこの余裕は何かしらの策があるのか~?
ファブルだと報告を聞いた宇津帆は震えながら乾杯だと言った―――。
宇津帆はファブルを見つけて嬉しいのかぁ―――?
以前、ファブルに狙われた時のことを語る宇津帆
宇津帆は前にファブルに狙われた時に逃げ切れたけど、その後にヒナに近づいて殺し屋のことを問い詰めていた―――。危険をおかしてまでヒナに接触したのは、ファブルに報復するためだったのか―――? ヒナを傍に置いておくのもファブルが近づいてくるかも知れないという思惑か―――?
もし宇津帆が以前からファブルとの接触を狙っていたのであれば、用意周到な宇津帆のことだから何かの対策もあるだろう―――。「準備をしてないヤツはいつも慌てる・・・ 俺はドラキュラなら十字架とニンニクを用意して太陽をあびさせる手筈は打っとく―――」と言っていた宇津帆―――。直接な襲撃は通用しないと知っている宇津帆(鈴木から聞くより前、狙われた時に仲間の幹部がヤラれた様子から推測して準備していただろう)―――。ドラキュラなら太陽を浴びさせる――― ファブルの存在を明るみに出す作戦か―――? 砂川にファブル情報を流す―――? 今の砂川は真黒組の組長か若頭になってファブルを味方にするつもりやけど、その事を鈴木は知らなくて砂川がファブルを探してるということしか知らないし・・・
(部屋に入ってきた鬼のセリフの語尾が―――と伸びてるのはファブルの―――に合わせてるのか―――?)
『よしふみとからあげ』はからあげを飼っているサラリーマンで主人公のよしふみは社畜っぷりが凄い―――。
そして『ザ・ファブル』の主人公の佐藤は殺し屋の仕事しか知らず、ボスの命令にも忠実―――。ある意味社畜―――。意外な共通点―――? 佐藤の飼っているインコのカシラも佐藤がいない間に何かしてたりして~
ウツボ、手の震え。
武者震いなのか、マジビビりなのか。これからの展開が読ませんネ〜。
>ひなさん
>
>ウツボ、手の震え。
>武者震いなのか、マジビビりなのか。これからの展開が読ませんネ〜。
「厄介と取るのか、それとも~」の答えが乾杯だから宇津帆はファブルを見つけて嬉しいんじゃないですかね。あの震えは武者震いだと思います。
そして先はまったく読めません・・・・。