週刊ヤングマガジン2025年39号掲載。
作者は南勝久先生。
あらすじ
自転車で公園を通っている仕事帰りの佐藤は、ふと周りを見ると親子連れが楽しそうに過ごしている姿が目にとまるようになっていた―――。
ミサキはクロからボクシングを習い、クロは健気なミサキの姿を見て・・・・
感想
負の連鎖しか知らなかった男・・・・。
妹は知っ・・・・いや、俺は知っている。佐藤が着ている、ジャケットにバッグが付いていて畳んでそのバッグの中に入れてコンパクトに出来るジャケットのことを―――。それはパッカブルジャケット―――俺はモーニングで連載されているアパレル業界を描いた漫画『アパレルドッグ』を読んでいるから知っている―――っ!! まぁ、これはリュック形態になるヤツやけども・・・・。佐藤がその上着を脱いでみると―――殺し屋という上着を脱いでみると―――公園で楽しそうにしている親子連れが目に入ってきた―――。それは以前とは違った見え方をしているのか―――? 佐藤は「俺、あのくらいの歳の頃――― 山の中に置き去りにされてカブトムシの幼虫食べてたのに―――」とか思ってるんだろうか―――? 親子連れのように、あのボスと手を繋いで公園を散歩したかった―――とか思っているんではないだろうけど―――。
当然ながら今までも家族連れが目に入ったことはあっただろう―――。でも今回は違うように見えてくる―――。今までは人を殺して報酬というプレゼントをもらっていた―――。今回は人が誕生した日を祝うためにプレゼントを考える―――。
負の連鎖の一つになっていた男・・・・。
クロの訓練メニューが金蹴り左右で200回! 1人に左右で2個しかないのに~ スペアも無いのに~ 何人分潰す気や~。それに威嚇顔はマジでやるのかよ~。ミサキがギューかサクに襲われそうな時にメンチ切る顔されても・・・・本当ならピンチでハラハラする場面なのに緊迫感が無くなってしまうなぁ―――。もしサクがミサキの前に姿を表した時、ミサキが威嚇顔をやりだしたら―――・・・・アカン―――っ! シリアスなシーンがギャグシーンになってしまう―――ッ!!
クロはミサキの仲介料がいくらだったかも忘れ、それも飲み代ですぐ消えた・・・・。まぁ豪勢にパッと使ってそうな感じだったけど・・・・。
ミサキが町中を走っている姿を見かけた時、海老原は―――山城や野村との事が終わってからということもあって、海老原は優しく見守っている―――。しかしクロは―――ミサキに紹介したのは危ない芸能事務所だと知っていても仲介料を貰えれば気にしない―――。その後にも小島が砂川のシマ荒らしになるにも関わらずデリヘルを始めようとしている時、ミサキを客寄せパンダとして使えると推薦していたこともある―――・・・・。
佐藤はプロの仕事として人を殺していた―――クロもヤクザの仕事として女を商品のように扱っていた―――。人を物扱いをしていた2人は―――・・・・。クロはその事に気付いたようだが―――。
泣きつくクロに「気持ち悪いぞクロちゃん―――」っ! 逆に今までは気持ち悪くなかったのか~? 佐藤が人に対して「気持ち悪い」って言葉を使ったのを初めて見たような―――。よりによって後悔の涙、改心した涙を流している時に気持ち悪いと言われてしまうとは・・・・。
クロは今までやってきたことを振り返った―――。咄嗟に佐藤に泣きついたけれども、いつまでも頼ってるのはダメだと決心して離れた―――? いろいろあった事は取り消せないけど―――今は笑顔になってくれるように頑張る―――笑顔が見れれば それでいい―――そういうトモユキパパの心境に達すれればいいが―――。
レンタルおっちゃんのくだり、必要あるのかな?
佐藤が一般人の価値観や気持ちを理解していくって事に必要なのかもしれないけれど、そのせいで物語の進行がとても遅くなってる
早く、緊張した戦いの場面を見たい読者が多いと思うんだけどなぁ
この18話は、コミックス第3巻の最初の話に該当する。
第一部、第二部の2巻~3巻と比較しても、展開が遅くメリハリに欠けると個人的には思わざるをえない。
第三部はヤンマガ連載開始当時、作者が第三部は1章分のボリュームであるとコメントしているから、おおむね全体の1/3程度がすでに描かれたのかもしれない。
作者の描きたいテーマや内容が、これまでとは大きく異なると、期待を込めて受けとめたい………。
山岡編の毎週緊張感ある感じがまた読みたい。実質ラスボスと比較するのも良くありませんが…。
クロちゃんはこれ死亡フラグかな?
クロちゃんよりミサキだと思ってます。。
ここまでしつこくレイプを描写する意図は?
アキラから家族を奪うのが目的かなと。
緊張感のある展開や戦いの場面は確かに面白いと思いますが、今のこういう感じの展開も私はけっこう気に入っていて楽しんでいます。