週刊ヤングマガジン2026年4,5合併号掲載。
作者は南勝久先生。
あらすじ
ミサキの動画を配信している井土の居場所を突き止めたクロ―――。キックを引き連れ、マンションを上がっていくが、偶然コングと遭遇し―――・・・・
感想
加減が分かる男・・・・。
コングとやらんのかい―――っ！ クロははらわた煮えくり返っているだろうに冷静やな―――。今までクロはプロの前では醜態を晒してきた―――が、真黒組は少数人数の組だとしても、クロは若手の中では有望株だった―――。ヤクザとして色々くぐり抜けてきたから―――手を出す時、出さない時の判断力はあるんだろうな―――。こういう状況は手慣れているんだろう―――。
クロ「知っての通り 俺はもうカタギや―――！」
ハンマー持参でドアノブ壊してでも中に入るって、まったくカタギではない発言をしていはりますが・・・・。ただ、コングも揉め事は起こしたくない―――このまま話し合いになればクロはカタギのままでいてくれるだろうと判断したんだろうが・・・・・。ヤクザは暴力を振るうだけではない―――むしろ暴力を使わずにチラつかせて言うことをきかせようとしてくる―――。小島が言っていた「モメたらええがな」―――揉めて面倒な奴らだと思わせて要求を呑ませる―――これがヤクザのやり方―――。コングはヤクザではなかったから、このやり方には慣れていないウブな奴だった―――。クロのほうが一枚上手だった―――。
クロが言っていることは筋が通っている―――。ヤクザを辞めてカタギになった―――真っ当な人間になった・なろうとしている人間が責任を感じてヤクザ時代の悪行を少しでも清算しようと動画を消すためにやって来た―――。クロが言ったことに嘘はなく、本当にこれが理由で来たのだから―――。で、そういう理由なら金で丸め込むことは無理だと井土は理解しただろう―――。即却下されたし―――。となると井土に残された選択肢は・・・・。
マンションの一室でキックとコングが喧嘩を始めれば、他の住民も騒ぎに気付かれて通報されてしまうかもしれない―――。一瞬で―――6秒以内に決着つけることが出来れば、大きな音がしても周りの住民に「タンスに足の小指ぶつけて転んだ」とか言って誤魔化すことが出来そうだが―――。
ただ、動画のバックアップの有無はどう判断するんだ―――？ ここでコングと井土が抵抗して乱闘になって、井土に逃げられた場合―――井土が何を持って逃げるか―――。動画が入っているノートPCは当然持って逃げるだろう―――。井土が他にも何かを持って逃げれば、それがバックアップデータが入った記憶媒体だと分かる―――。クロはバックアップデータのほうまで頭が回っているかわからないが―――ノートPCと、記憶媒体があればそれを奪い、アップロードした動画を消せば解決―――？ ストリーミングだけど違法にデータを引っこ抜いて記録して残している客がいる場合はもう仕方ないが―――。井土がクラウドにデータ保存している場合は・・・・。クロはこういう尋問をする事に馴れているだろうし、井土は簡単に吐きそうだな―――。でも野次馬的にはこのまますんなり解決するより揉めて欲しいという気持ちもある～。
いい感じになっていた夫婦・・・・。
揉め事になりたくないのはミサキのほうも同じ―――。ユナちゃんからの電話は朗報なのか、もうダメだ・・・・なのか―――。婚約者に動画の存在がバレた―――？ ユナちゃんの婚約者はユナちゃんのことを見放さずに守ってくれるとなると―――ミサキも佐藤に打ち明けてみる―――？ 佐藤に打ち明けたら解決してくれそうだけど、佐藤がそういう道に戻ることにもなるから・・・・。それもあって打ち明けられないんだろうな―――・・・・。クロがこのまま解決したとしても1日遅かったか―――？
コメント