週刊ヤングマガジン2025年44号掲載。
作者は南勝久先生。
あらすじ
まだまだタコちゃんと距離が縮まらない洋子―――。それでも平和な日々を送っていた洋子だったが、マツからサクの事で警告の電話が入った―――。
一方、サクとギューは和湖の扱いに悩んでいた―――。
感想
主導権を握れない女・・・・。
マジックハンドに手袋つけて、相手を思いやる気持ちを持ち始めた―――ッ! でも強く掴んだら台無しだけど・・・・。ファザコンだから、とか―――安らぎを与えてくれた人だから、とかではなく―――いつも冷静な洋子が寝顔のアップを見てあそこまでドキドキするなら―――これはやっぱり恋か―――。ロマンチックか―――。
訓練で鍛えたであろう誘惑する技は使えず―――通用せず?―――静かに忍び寄るスキル、音を立てずに着地するスキルはちゃんと活かせているところは悲哀を感じる―――・・・・。
タコちゃんのスイッチを押して平和になるべきマジックハンドが―――裏社会と繋がるスイッチを押すことになり、ロマンチックとは真逆へ―――再び裏社会のきな臭い話に巻き込まれていく―――。
ファミリー思いだった男・・・・。
サクが山岡の部下を消していた―――? アザミが30人いた部下が訓練中に28人死んだと、厳しい訓練で命を落としたかのように言っていた事―――厳しい訓練に耐えられなくて逃亡したというような事は言っていない―――があったが・・・・。アザミは知らない―――? アザミとユーカリが気付かない間に約14人を消せる―――? 山岡は知らないわけがないだろうけど―――。アザミ達の訓練は、佐藤が鮫剣組襲撃をする前の事だろう―――。鮫剣組襲撃を急がせたのはサクがいない間に―――ってことが繋がる―――。サクはファブルと昔から敵対していた―――。
ルーマーに続き、また山岡さん関連か―――。山岡が初登場した時、ボスに「俺は組織のことを考えている」と言っていたのは適当な言い訳だと思っていたが―――部下を育てたり、ルーマーを潰さず運営したり、サクの力量を測ったり―――。プロとして強さを持っているのはもちろんのこと、恐怖を感じないから組織のためにボスに躊躇せずに意見を言えるし、部下も育てているし、育てた部下をボスにあっさり消されても文句言うだけで済ます―――好き勝手やっているように見えたが、かなり組織思いな人だったのか―――。表世界の有名人だったら理想の部下ランキングで上位になるんではないだろうか―――。そう思うと、ボスのほうが部下が使えないとなるとすぐ消したりする冷酷な面を持ち―――殺し屋組織のボスだから当然か――。ヤクザのようなファミリー感でやっていてはどうにもならなくなる―――。
主導権を握れない女・・・・。
和湖はなんだかんだ言ってもまだ子ども―――。「大人になった」と言い切ったのは―――自分で判断できるから、自分の意思を尊重して、という意味で言ったんだろうけどざんねんながら子ども扱い―――。泣いてなんとかしようというもの子どもらしい―――。和湖はまだ表社会に戻れそう―――。
自分をも傷つけてしまう
諸刃の剣を隠し持つ者・・・・。
サクは守る者がいればフロー状態―――スポーツ選手のゾーン的なもの―――になりやすくなる―――。ただ、サクは和湖のことをフロー状態になれるスイッチのように扱っていないか―――? 本当に守るためだったら―――帰る場所があれば、というなら遠ざけるのが普通ではないか―――? 佐藤が説得したとしても、サクは表社会に戻れるのか―――?
佐藤はおでこトントンでフロー状態に入れる―――? 佐藤は守る者がいれば戦いにくいと言っていた―――。自分だけなら簡単に避けられた事でも、ヒナを守るために怪我をしている―――。殺し屋としてのカンは鈍ってきたようだけど―――守る者ができて強さの質は変わって、別の強さを得たんだろうか―――? 佐藤が鮫剣組を潰した本人だとバレると、サクとギューはなおさら必死で来ると思うけど・・・・。
包み隠さず言った和湖―――。まだ隠している洋子、ミサキ―――。ファミリーになりたいのなら―――包み隠さず手袋を取って素手で触れなければいけない―――。なんでも解決してくれるマジックハンド―――魔法の手なんてものは無い―――。タコちゃんが寝ている間に素手で触るのは無しだけど―――・・・・。