ヤングマガジン16号掲載の66話「アニキ・・・・・アニキ・・・・。」を読んでない人はネタバレするのできぃつけや―――
天才殺し屋ファブルが6年間仕事をやりすぎたため、ボスから1年間一般人になりすまし臨機応変に動けるようになったら「もっとプロになれる」と言われ、佐藤明という仮名で大阪の真黒組にお世話になることに。
真黒組の若頭・海老原の弟分である、15年間刑務所に入っていた小島が出所。(普通なら30年近くの刑期をくらう犯罪を犯したが、弁護士などに組が手を回したため15年で済んだ)
「あー また暴れたいからなァ~」出所したてで、この言葉。どう見てもヤバイ奴。
刑務所に入っていた間に真黒組が給料制になっていたのを聞いた小島「サラリーマンかよ!」
若頭は「時代の流れも無視できんのや―――」
小島は真黒組の変化に不満を持つ。
若頭の舎弟・高橋の礼儀がなっていないのにも文句を言い、時代とのズレに苛立ちを隠せない小島。
若頭の言いつけを守らずに暴走しだす。
他の組と揉める事を心配する高橋に「モメたらええがな―!!何がしたぁてこの世界入ったんや―――!!」
前時代的な考えが抜けない小島。
若頭は約束させた時の小島の反応を怪しみ、佐藤に小島を探らせる。(ここで若頭が小島の考えが読める程、親しい間柄だと分かる)
小島のたくらみを知り、このままでは同じ組の砂川が小島のしようとすることとシノギが被るので衝突してしまう。入院中で手術が控えているので自分では解決できないので、愛車(ハコスカ)を佐藤に譲ってまで小島を助けてくれと頼む若頭。
その誠意を受け取り、小島を守ることにした佐藤。
話し合いと称し、小島を鉄工所に呼び出し消そうとする砂川。砂川と小島は銃撃戦になるも、佐藤(ファブル)が乱入して小島を連れ去る。
このシーンが痺れた!
約束を守らなかったこと、
一般人(ミサキ)にも手を出したこと、
必要以上の暴力性、
砂川との揉め事のオトシマエ。
弟分・小島が起こした問題を解決するために若頭がとった行動は―――
(小島の表情、なにをされるか悟って受け入れた表情なのだろうか?)
多くを語らず絵で魅せる、描写が素晴らしい。
その後の銃声を聞いた佐藤と洋子の表情もいい。
シリアスパートも面白いけど、ギャグパート(佐藤のバイト面接の回、『趣味はジャッカル富岡』は爆笑した)も面白い『ザ・ファブル』。今後の展開も楽しみや―――