みそいれにしやす

面白いと思った漫画のあらすじ、感想、考察などを書いてます。ネタバレが嫌な人は注意して下さい。

ザ・ファブル

【ザ・ファブル】158話「鉄板焼きの男・・・・。」調子がいい男・・・・。

投稿日:

砂川がクーデターを起こそうと動く太平市。
それに便乗して感動巨編を作ろうと動き出した山岡。
それぞれの思惑の中、二郎がとうとう暗殺実行に動きだす―――

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あらすじ

二郎の家

付け髭を付けている二郎。

山岡「用意周到だなぁ~ ―――て事は今日、決行なワケだ~・・・・」

二郎「あ――― 依頼主からの情報で今日ある店で組長と若頭が飯を食うそうだ―――」

山岡「なぁ~ いつもおまえはどうやって本人の前で毒を仕込むんだ?」

二郎「なぁ~に 単純な行動と手品さ―――・・・ 今晩中に俺は消える――― ここに戻ったら教えてやるよォ~」

山岡「手品かぁ―――・・・・・」

鉄板焼屋

真黒組の組長と若頭が二人で鉄板焼屋に訪れていた。

店主「お二人ともちょくちょく来てくれるけど、二人同時ってめずらしいね――― 二人そろっては半年ぶりくらいですよ~」

カウンターに座る二人。

組長は後で女のトコロに寄るので飲み物はウーロン茶を頼み、若頭もそれに合わせる。

カウンターの横の席には変装している二郎がすでに飲んでいた。

他愛のない会話をしている真黒組の二人。

二郎は酔ったフリをしてふらつきながらトイレへ行く。

二人の肉が焼けて食べごろになった時、トイレから戻ってきた二郎がフラついて二人の間に身体を入れ、そして床に倒れる。

若頭「オイッ! なんや、おまえ―――」

若頭を抑えようとする組長「もうええ―――座れ~」

若頭「飲みすぎやろォ~ おまえ―――」

二郎「確かに――― もうムリ・・・・おあいそしてくれ」

店主「あ――― はい―――」

支払いをする二郎「俺からあのお二人さんに何か飲み物でも―――」

組長「いいから兄さん 気にせんといてぇ―――」

若頭「まっすぐ歩けよォ―――」

二人は食べだす。

その二人を見る二郎「本当に・・・・申し訳ない・・・・」

そして店を出る二郎は電話をかける「もしもし――― 俺だ・・・・ 終わったぞ」

砂川経営のキャバクラ

二郎の電話を受けたのは武器商人だった。

武器商人「終わったって―――・・・」

カウンターには砂川が座っていた「そうか――― 予定よりちょっと早かったな。―――で、どっちなんや? 若頭か?組長か?」

二郎の家

感動巨編のキャスティングボードを眺める山岡。

電話をかけだす山岡「あ―――俺だ――― 今かかえてる仕事は―――それくらいで片がつく・・・・?」

山岡「そうか―――済み次第、帰国の準備して待機しろ――― また連絡する―――」

感想

ヤンマガ13号と不吉なナンバーでこの回・・・・。

調子外れな男が潜んでいる店・・・・。

二人が来た鉄板焼き屋「ちっち」―――。ここは蛯原が佐藤に元プロレスラーをけしかけた後に食べに来た店―――。
鉄板焼屋「ちっち」

その「ちっち」でも組長と若頭の会話は、下の立場の若頭がバレバレの言い訳(体重の話)して突っ込まれたり、下の立場の若頭が調子乗って軽口叩いたり―――若頭とクロの会話のやり取りに似ている―――。若頭はクロに自分の昔の姿を重ねたりしてるんだろうか―――?

二人がそんな会話をしている横に二郎が―――! 二郎はカウンターで食べるってこともリサーチ済みか―――。というか・・・ゾッとしたなぁ・・・・。組長と若頭が日常の何気ない会話をしていて、突然見開きで横に座っている二郎の姿が描かれる―――!
ちっち
このコマはゾッとした―――! 一見、普通の日常のように見えるが、二郎のことを知っていると日常とは調子はずれな空間だと分かる―――。毒にも薬にもならない会話をしている二人を、毒での暗殺を狙っている二郎―――。佐藤は洋子に「隙がないから痴漢に会わない」と言っていたが、佐藤とかは警戒するんだろうなぁ―――。バッファローで洋子と飲んでいた時も周りを見渡せる位置に席に座ったし―――。まぁ、ヤクザの二人はそのファブルのおかげで敵はいなくなって警戒しないんだろう―――。まぁでも一般人からしたらヤクザが同じ飲食店に居ることがゾッとするけど―――。

ちっちはどっち―――?

鉄板焼屋「ちっち」の店主は常連の二人がヤクザだと知っているのか―――? 店主の「二人揃って」って言う事は―――この二人はどういう人間か知っている―――? 「ちっち」とは別の店だけど、若頭が馴染みの店を出ていく場面があって―――
店
若頭と呼ばれている―――。この店は真黒組のシマで来月っていうのはみかじめ料の事か―――? 若頭がクロに集金がどうのこうのと言ってた事もあったし―――。ちっちの店主もヤクザの組長と若頭だと知っているに違いない―――。ヤクザと知っているのに常連として普通に接客―――二郎がヤクザ二人の間に倒れ込んでも冷静に調理している―――「ちっち」の店主はプロの店主で、客の調子を取るのが上手い事は鉄板や―――。太平市には色々な道のプロばっかりいるのか―――?

一服盛った後に一服する二郎・・・・。

若頭は「ダイエットしている」と言っていたが、食べているときの若頭―――
若頭 組長
顎がない―――。やっぱりデブや―――。二郎に毒を盛られなくても、また倒れそう・・・・。組長のほうは肉と酒を毎日摂取しているらしいが普通体型だな―――。倒れるのが自然な方は太っていて最近入院した事もある若頭だが・・・・「退院してからめっちゃ調子いい」というのも倒れる前の鉄板なフリに聞こえるが・・・・。組長のほうも「年々わすれっぽくなってる」というのは、倒れる前に「俺にも焼きが回ったな」とセリフを言うための前フリなようにも聞こえる―――。二郎はどっちをターゲットにした―――?

二郎が毒を盛ったらしきシーン―――。
二郎の身体に接触しているのは若頭のほうだけど―――
鉄板焼屋
二郎の視界に入れているのは組長とも言える―――。若頭の視線を自分の身体で塞いで、組長の視線が顔に向いているのを確認して左手で毒を盛った―――? 二郎は毒の仕込み方を”手品”と言っていたが、客の目線を誘導してタネを仕込むのはまさに手品の手法―――。二郎の手の向きから、組長のほうに毒を盛ったように見えるが―――。その後、謝りつつも、二人が食べる所をちゃんと確認してから店を出る―――。プロや―――。

二郎が使った毒は即効性のある毒なんだろうか―――?
いきなりこの店で倒れたらこの店で食べた物を怪しむだろう―――。でも二郎は「今晩中に町から消える」と言っている―――報酬の1000万のうち、前金として800万は現金で受け取っている―――だから後の200万は今晩中に受け取るということだと思うし、店を出た後の今晩中に組長か若頭のどちらかが倒れる―――? 鉄板焼屋での食事後、一人暮らしの若頭が自宅で倒れても発覚が遅れる―――家庭も愛人も持っていて、倒れたことがすぐに発見されやすい組長がターゲットか―――?

雰囲気的には―――若頭の自宅でクロとのやり取りが描かれたり、直属の部下のクロが佐藤と手合わせしたりボクシングを始めたり、山岡が若頭が消えればクロが盛り上がると言ったり、若頭が消されそうな雰囲気もあるが・・・・。

でも二郎は「ファブルの二人を殺る」って誘惑には勝てたのか―――? 恐怖心というブレーキがある二郎とブレーキの無い山岡の差か―――。二郎はこのまま引退できるんだろうか―――? 山岡が焼きを入れるとかはしないのか―――? 殺し屋がこのまま引退するなんて調子が良すぎるように思えるが・・・・。

調子乗って暴走するのは鉄板な山岡・・・・。

今までのやり取りで、山岡は「二郎は毒を使う」って事は知っていたようだが、具体的な手口は知らないのか―――。鉄板技は知っているけど、具体的なやり方は知らずにお互い殺しのことを話している殺し屋の関係―――睡眠中という無防備な姿も晒しても大丈夫な関係―――どういう関係だ―――? 自分の正体を知っている二郎をこのまま引退させていい間柄なのか―――?

そんな山岡は他のファブルを呼ぶか―――。外国に居る奴ってことはハデな実行部隊の奴―――佐藤みたいな奴―――そんな奴を呼び寄せて動かせば鉄板でボスに見つかってしまう―――。その覚悟もあるってことか―――。調子乗りすぎてハメを外しすぎてる―――。一人だけ呼んだみたいだが、コイツが来るのは感動巨編が終わった後なのか、それともキャストに加わるのか―――。

山岡の感動巨編は組織を乗っ取ろうというクーデターなのか―――? 抑えられない好奇心のせいか―――? どちらにせよ真黒組もファブルも組織内が大きく動くことは鉄板みたいだなぁ―――。

寓話『ブレーメンの音楽隊』―――居場所が無くなった動物達が、調子を外した鳴き声を出して、バケモノと勘違いした泥棒を追い出して自分達の居場所を手に入れる話―――山岡は組織の調和を乱して居場所が無くなりそうだが・・・・調子を外した鳴き声を出し始めた山岡はボスを追い出すことが出来ず、辿り着く先は・・・・地獄の焼けるような鉄板の上になってしまうのか―――。

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-ザ・ファブル
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  1. しゅん より:

    毒を盛られるこの回
    匂いや、勘で
    毒を判別の出来る
    佐藤が
    何らかの形で 二郎の企みを 阻止するのでは?と予想していたのですが……

    次号 組長かカシラのどちらかが 逝ってしまうのですね……?
    それとも 容態をみた佐藤が 逝く前に施すのか……!?

    ナニトモの時分から
    南さん 大ファンです----

  2. つだばん より:

    毒を盛られるこの回
    匂いや、勘で
    毒を判別の出来る
    佐藤が
    何らかの形で 二郎の企みを 阻止するのでは?と予想していたのですが……

    次号 組長かカシラのどちらかが 逝ってしまうのですね……?
    それとも 容態をみた佐藤が 逝く前に施すのか……!?

    ナニトモの時分から
    南さん 大ファンです----

    • おみそ より:

      二郎が「今晩中に俺は町から消える」と言っているので毒の効きも早いでしょうね。
      体調が悪くなった原因が
      毒だと判別しなければならないし、
      解毒しようにもその毒が何かが分からなければならないし…

      キノコから採取した毒なので、
      佐藤が山篭りで身につけたキノコの知識を使って、毒キノコの匂いに気づいて・・・・
      っていうのを思いついたけど…ちょっと苦しいですねぇ。

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