【ザ・ファブル　The second contact】49話「暗がりの男・・・・。」帰る場所を見つけた女　帰る場所を無くした男・・・・。

洋子がクロにオクトパスに行きたいと言い出し、鷹一達には服をキャンピングカーに取りに行くという名目で倉庫を抜け出した。洋子はオクトパスで田高田社長と再会。クロは少し離れた場所に停めた車の中で待っていたすきに、ルーマーの毒針に刺されてしまった。クロは意識朦朧となりながらも車を飛ばしたが、意識を失ってしまい車を停めてしまった。
一方、組長代行から外された木志田は、松代と会っていた・・・・

あらすじ

オクトパス

田高田社長と洋子はテーブルを挟んで向かい合って座った。

田高田社長「まあ―――その・・・・　よく来た！」しかしその後の言葉が続かない。

洋子は社長から来たメール「とにかくまず帰ってこい」の「帰ってこい」の部分が嬉しくて戻ってきたという。

社長はそれでも一緒にはなれないと言いながらも「とりあえずお帰り―――」と迎え入れた。

洋子「うん―――　ただいま―――」

紅白組

松代に会いに来た木志田。
「真黒組の情報を流す代わりに、抗争後に紅白組の幹部に迎える」という以前結んだ約束を確認のために木志田は松代に会いに来ていたのだった。

松代は以前とは状況は変わっていると言い「話の続きをしたけりゃ―――　次は土産を持ってこい。真黒組の組員―――数人の首でも持ってこいよ～　話はそれからや―――」

夜道

ルーマーの二人は、毒針を刺したクロを追いかけてきた。

クロが乗っていた車が停められていたので、停車して中を確認したがクロの姿は無かった。

周りを見てみると、雑草に何かを引きずった跡を発見した。

毒針男「おかしいな・・・　そんなに進めるはずねぇんだよ～」

毒針男がスマホのライトをかざして引きずった跡を辿っていくと、立っている人の足が見えた。

上を見ると覆面の男で、一瞬でやられてしまった。

後ろにいたバランスアートの男は銃を取り出したが、横から覆面の男にこめかみに銃口を向けられてしまった。

感想

とりあえず今は決めない二人・・・・。

洋子がオクトパスに来た理由は、田高田社長から「ヨウコ　とにかくまず帰って来い」というメールを受け取ったからだった―――。

洋子の正体を知らないタコちゃんにはわからんが―――10歳から今まで殺し屋の世界で生きてきた洋子に帰る場所が出来たということはかなり大きなこと―――。タコちゃんはとりあえず話し合おうと思って「帰ってこい」と書いたんだろうけど、洋子にとってはプロポーズに等しく嬉しい言葉だっただろうから、諦めさすのとは逆効果になってしまったな～。

タコちゃんは洋子の気持ちは一時の気の迷いだと思って受け入れたんだろうけど―――お互い、相手に良い人が見つかるまでここのまま一緒に住む―――って、どこかの恋愛リアリティショーか―――？　相手を思いやる気持ちは共通しているが―――。洋子が出ていった後、タコちゃんは動揺してシャツや歯ブラシを逆にして使ったりしていたが、アレは洋子が恋愛感情を持っていた事に動揺したのか―――それとも洋子に対して恋愛感情を―――？　洋子のほうも本当に恋なのか、それとも家族愛的な感情なのか、いまいちはっきりしていない―――。この二人もこの一週間が山場になりそう～。洋子が来たことでタコちゃんもルーマーに目をつけられそうだけど―――・・・・。タコちゃんはルーマーと洋子の2方面から狙われることになるのか―――？　50過ぎたのにモテ期到来やな～。

決めるのが遅い男・・・・。

松代を訪ねた木志田の目的は「真黒組の情報を流す代わりに、抗争後に紅白組の幹部として迎え入れられる」という以前結んだ約束の確認だった―――。

木志田は手ぶらで来たんかい―――ッ！　本部長に続いて松代からも説教される木志田・・・・。見ている方が辛いやん・・・・。「海老原の容態」、「鷹一が組長代行」という情報は紅白組ももう手に入れているだろうことはわかっていたはず―――。逆に、大した情報を持っていないから、裏約束がまだ有効かの確認をしにきたのか―――？　それを松代に見透かされたようやな～。

で、木志田は真黒組の海老原から組長代行には値しないと評価され―――本部長からは行動力がないといわれ―――寝返り先の松代からは保身ばかりで余計なことをすると言われ・・・・。ここまで追い詰められたら、自分の力を誇示するために何か大きなことをやらかしそうな・・・・。松代から言われたそのまま「組員数人の首を持ってくる」ではない、さらに大きいことを―――組長・海老原の首を持ってこようとする―――？　それとも組長代行を採られた鷹一を狙う―――？　ここは海老原と本部長の見込み通りに、鷹一が木志田の動きを予測していて上手く対応できるかどうか―――組長代行に値するかどうかの見どころになりそうや―――。

いいとこで決める男・・・・。

クロの車を発見したルーマーの二人―――。車に近づく前に、バランスアートの男は「どんな楽勝な現場でも気は抜かない」と言って銃を取り出した―――。

毒針男のほうは「毒が効いている」と主張したが、バランスアートの男は銃を引っ込めない―――毒針男が洋子の時にしくじっていなければ、ここで揉めたりしたんだろうな～。あの失敗があるから毒針男も強く言えないでいるから収まった―――。プロの殺し屋は血の気が多いだろうし、仕事に対するプライドも高そうだから運営側は大変そう・・・・。この連携のなさがルーマー側の弱点に―――これまで一緒に仕事をしてきたアザミとユーカリは阿吽の呼吸で動けてそれが強みになるのか―――？

ルーマーの二人は、車のそばにあった引きずった跡を追跡していった―――。その先には・・・・

こわっ！　暗闇から怖っ‼　さすがに覆面に「あっkun　ハ～ト」とは書かれてないな～。逆に書いてあったほうがさらにヤバさが出て怖いが・・・・。ルーマーの二人にも―――どんな現場でも気を抜かない宣言をしたバランスアートの男にも一切気配を気づかせずに登場―――！　この人は連携無しでも単独でも強いやんっ！　6秒も経たずにルーマー二人を制圧―――！

それはそうと―――今回も、鷹一の身代わりをした時も、川萩と静を助けた時も、佐藤が登場する時は敵側目線から登場っていう形で描かれるなぁ～。今回は―――クロはどうやって逃げた？這っていった？引きずった跡？え？でもアザミ達が来るには早すぎる、オクトパスに行くと言っていないのでそんなに早く来れない、それに逃げたクロが不意をついて攻撃っていうのも気を抜かない発言で無理、そもそも毒が効いて無くて不意をついてもクロには無理、あぁ捕まってしまう・・・・ってところからの一気に形勢逆転できる切り札をドーン！　これは爽快～！　佐藤目線で―――クロちゃん見っけ、引きずって隠して、ルーマーを待ち伏せて、ドーン！では面白くないもんなぁ～。佐藤が来た時点で勝ちは確定するし―――それは引っ張りたい―――。

引きずった跡は、佐藤がクロを引きずった跡、か―――。佐藤はどうやってココに駆けつけた―――？　クロが持っていたGPSは、元は佐藤が鷹一に渡したGPS―――。そのGPSの位置が急発進して急停止して異常な動きだった―――。佐藤も海老原が入院しているこの一週間が山場と見ていて―――鷹一のGPSを見張っていた―――？　クロが気を失う前にスマホを持ったが、あの時に何か発信していた―――？　　とにかく、クロはようやく佐藤と再会・second contactが出来て、佐藤は「ただいま―――」と言いたいところだが、こんな状況・・・・。まだ洋子の時よりは、相手がプロだったと仕方ない部分もあるが―――成長した姿を見せたかったはず―――・・・・。でも―――クロは毒が効いて意識を無くした後に佐藤が駆けつけていて、事が終わってそのまま倉庫に送り届けられて、佐藤が去った後で目覚めるっていうオチなのでは・・・・・。