双亡亭内で取り憑かれた人達に囲まれ、ピンチになった凧葉達。
フロルがテレパシーを使って外にいる青一に『双亡亭の弱点である窒素』を持ってきてと頼む。
双亡亭前に着いた青一が双亡亭への攻撃を開始する!
あらすじ
双亡亭の門を壊す青一。
桐生防衛大臣「アツシ見ているか…」
斯波総理「ああ…シンちゃん…」
マスコミのリポーター「子供が…あの<双亡亭>を… あの空爆でも壊れなかった家を…」
青一は双亡亭の前面の塀を壊していく。
塀を壊した青一は中の家屋に攻撃を始める。
自衛隊員「ダメだっ! あの家はクレーンの鉄球でも壊せなかった!」「撥ねかえされるぞ~!!」
しかし青一のドリルは撥ね返されずに家屋を破壊していく。
家屋が壊れた断面から黒い水が出て来た。
緑郎「切り口から黒い水が…?」
斯波総理「もしやこれが<双亡亭>の構造物を支配していた未知の生物…! 青一君達が異星にいる時敵だった<黒い海>…?」
空気中に出た黒い水が消えていく。
斯波総理「抜け殻になった物体は、年月に応じて朽ちてしまうのか」
緑郎「きっと空中の『窒素』に中身の黒い水が弱かったんだね…」
桐生防衛大臣「そうだった! 『液体窒素』だ! さっきのトラックは呼び戻したか!?」
家屋を壊しまわる青一が中にある泥怒の肖像画を見つけ、壊す。「ナニ… イマノ… スゴク キミ ワルイカンジ…シタ…」
再びフロルの助けを呼ぶテレパシーを聞いた青一「ウン ダカラ ボクガ ミチヲ ツクルンダ!」
テレパシーを送り続けるフロル「早く…窒素をください! できるだけここに近く! 私が運べるくらい近く! それだけが私にできること! そうして私は死ぬ。」
感想
青一が双亡亭を壊していく様は爽快! そして青一は暴走せずにちゃんと作戦を考えていたんだな。双亡亭を前にして我慢できずに飛び出したかと思った。
悲願を達成すべし
双亡亭の門が壊れて思わず「アツシ」「シンちゃん」と中学生の頃の呼び方になる斯波総理と桐生防衛大臣。二人は中学生の頃に双亡亭に入ってナナちゃんが犠牲になり、それから悪夢を見るようになった。青一が双亡亭を壊していく様を見て、とうとう双亡亭を壊せるときが来たとなり思わずその頃の呼び名が出たんだろうなぁ。
双亡亭と侵略者の関係について考えるべし
取り憑かれた人の体内だけじゃなくて、双亡亭の建物自体にも黒い水が入っているのか。そして黒い水ということは侵略者が双亡亭に関わっていることは確定か?
侵略者はどこで双亡亭に関わった? 爆撃の影響で通路が開いた時、地球に来た旅客機の中には青一と侵略者がいた。しかし青一が侵略者を倒したので地球にはまだ侵略者は来ていないはず。それに双亡亭は1925年に建設されている。今までの描写で侵略者が地球に来た可能性があるのは、時間の流れが乱れている通路の中で、青一と逸れてしまったまことと一緒にいた侵略者がいる。そいつが怪しいなぁ。まだ描写されてなくて他の方法で地球に来てたって可能性もあるけど。青一達とアノヒトに追い詰められた侵略者が逃げ込もうとしたのが双亡亭だったのは偶然だったのか? それともあそこに行けば助かるっていう確証があったのか?
侵略者のこともだが、まことのことも気になる。わざわざ「通路の中は時間の流れが乱れている」と言わせたんだからまことは恐らく違う時間へと飛ばされたんだろう。まことが肖像画の中にいた絵描きなのか? 絵描きは泥怒なのか? まこと=絵描き=泥怒なのか? でも泥怒の肖像画を見た青一はキミワルイと言っていたからまこと=泥怒ではないのかな?
長く離れて血縁者でも分からないというのもあるけど…
黒い水が出てしまって抜け殻になった物体は年月に応じて朽ちていく。取り憑かれた人達も黒い水のおかげで、昔々に取り憑かれた人でも動けるのか。双亡亭自体も長い年月メンテナンスしなくても大丈夫だったり、門が壊されてもいつの間にか修復されているのは黒い水のおかげか。
フロルは命をかけるべし?
フロル「私は死ぬ」ってどういうこと? 能力を使えば疲れてしまうのはあったが、液体窒素を大量に運ぶとなると力尽きてしまうのか? でも以前にはデカイ車みたいなの(レオノラパイパー)を引き寄せたのに。
フロルがここまでやる動機はなんだろう。命をかけてまで双亡亭に恨みとかあったのか? それともアウグスト博士に養子にしてもらった恩を感じているのか? アウグスト博士のフロルの扱いは能力目当てだけだった。でもフロルからアウグスト博士を見る目は違ったのかな? アウグスト博士がマックスとカークに襲われてピンチになった時、それを感じたフロルは走り出したというのがあった。ということは、フロルは博士のために命を投げ出すというのか。