那田蜘蛛山に単独で入った善逸。
鬼の『蜘蛛になる毒』を喰らってしまい、四半刻で善逸が蜘蛛になってしまう事態に…
あらすじ
蜘蛛の鬼「毒が回れば手足に痺れと痛みが出てくる、次にめまいと吐き気。激痛がきて体が縮み出し失神する。目覚めた時には」
善逸が騒ぎだし、木の上に登る。
蜘蛛の鬼「逃げても無駄ね ハイハイハイ!!」
善逸「うるせーよ!!うるせぇ!!」
蜘蛛の鬼「怯えることはないぞォ。毒が回りきって蜘蛛になったら知能もなくなる」
善逸「いや だからそれが嫌なんだわそれが!! 嫌だ嫌だァ あんなふうになりたくないひぃいいい!!」
修行時代の善逸
修行時代の善逸も同じように木の上に登って現実から逃げていた。
善逸「これ以上修行したら死ぬと思うので!!!」
育手「死にはせん この程度で!! 下りて来い この馬鹿者!!」
善逸「じいちゃんの期待に応えたいんだよ俺だって!! でも無理なんだ!! じいちゃんに隠れて修行もしてんだよ。なのに全然結果が出ないわけ!!」
育手「落ちつけ!!善逸。お前には才能が・・・」
善逸の登っていた木に雷が落ちる。
木から落ちる善逸(やな人生だよ… 雷に打たれてさ… 髪の色変わるし。生きてるだけありがたかったけど…)
那田蜘蛛山の善逸
善逸(俺は俺が一番自分のこと好きじゃない。ちゃんとやらなきゃっていつも思うのに怯えるし、逃げるし、泣きますし。変わりたい。ちゃんとした人間になりたい)
善逸「でもさァ 俺だって精一杯頑張ってるよ!! なのに最期 髪ずる抜けで化け物になんの!? 嘘でしょ!? 嘘すぎじゃない!?」
蜘蛛の鬼(何なんだコイツは…)
善逸の髪が抜け始める(もう この段階で抜けるの? 毛の抜け始め あいつはさっき説明しなかった!!)
気絶する善逸。
蜘蛛の鬼(なんだ?コイツは。俺たち一族を殺しに来た鬼狩りではないのか? 失神? なんという腰抜けだ)
木から落ちる善逸だったが木の幹を蹴り、鬼に向かっていく。
蜘蛛の鬼は『斑毒痰』を吐くが、空中で体を捻り避ける善逸。
蜘蛛の鬼(先程までとは別人のように冴えた動作)
構える善逸『雷の呼吸 壱ノ型』
鬼「飛びかかれ!!」
人面蜘蛛が善逸に飛びかかるが避ける善逸。
再び構える善逸『雷の呼吸 壱ノ型』
鬼が『斑毒痰』を吐く。避けた善逸は再び構える『雷の呼吸 壱ノ型』
鬼(まったく同じ構えを何度もしている!! 間違いないこいつ… 一つの技しか使えないんだ)
育手が「一つのことしかできないならそれを極め抜け。極限まで磨け」の言葉を思い出す善逸。
善逸(雷の型六つあるのに俺が一つしかできたことない)
育手の言葉を思い出す善逸。「信じるんだ。地獄のような鍛錬に耐えた日々を。お前は必ず報われる。極限まで叩き上げ 誰よりも強靭な刃になれ!!」
感想
善逸の期待に応えたいんだよ じいちゃんだって!!
じいちゃんも隠れた優しさあるんだよ
なのに全然 師範と呼ばないわけ!!
扉絵で善逸の育手は右脚を失っているが鬼との戦闘で失くしたんだろうか? 善逸に好きといわれてポッとなるなよ! ゲンコツで頭を叩いてたけど、善逸が雷に打たれた時は心配してる表情していたし、一つの型しかできない善逸を見捨てずに「諦めず極めろ」と助言したり、厳しくも優しい育手なんだろうな。
結果があってくれたなら俺頑張るから
勝った時 禰豆子ちゃんの膝枕だったりしたらもうすごい頑張る
技を極めます 壱ノ型でも弐ノ型でも覚えてみせる!!
そんな育手に鍛えられた善逸。雷に撃たれた時も蜘蛛になりそうな時も髪の心配… 隠れて修行したりと頑張ってたけど!
鼓鬼の屋敷で見せた『雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃』は、真っ直ぐ敵に突っ込んで斬る技。真っ直ぐいけば『斑毒痰』にやられるし… 頭使ってフェイント入れながらじゃないと当てられないと思うが。極限まで磨いた技なら敵にも認識できない速さで斬れるのかな?
育手「刀は叩かれて不純物を飛ばし強靭な刀になる。」
恐怖に叩かれて不順な気持ちが抜けて自然体で動けるようになった善逸。強靭な刃となってこのまま勝てるのか?