【ザ・ファブル　The second contact】41話「ラジカセの男・・・・。」トップが違えば　組織も変わる・・・・。

海老原がルーマーとのやりとりで重傷を負い、一時戦線離脱。海老原は先の先を読んでいて、万が一の時のために組長代理を務める人物の名前が書かれた封筒をアザミに渡していた。封筒は二つあり、白の封筒には海老原がしばらく動けない場合の時に、黒の封筒には海老原が死んだ時に、と別々の名前が書かれているということだった。

あらすじ

倉庫

封筒は佐藤兄妹が旅立って1ヶ月後に海老原から渡されたという。

アザミ「海老原の容態によって封筒が変わる―――　おそらくタイプの違う二人の名前があるんだろ―――」

洋子「クロちゃんが予想する二人って誰――――？」

クロは二人の名前を上げた

木志田多朗（41）
大学出で「末端の組員の声まで聞く」と本人は言っているが、クロからすると「決断力がない」

鷹一真造（33）
昔気質の一匹狼タイプ。クロが言うには「真黒組が好きで前に出る押しの強さは一番」

海老原は鼓膜の治療に2週間はかかる、筆談は出来るので判断力はあるということで―――

クロは「抗争は耳で聞いて―――　声で指揮を執らなアカン―――黒でいく―――」と、黒色の封筒を選択した。

クロは真黒組の本部長とともに封筒を開けるために、ユーカリの付き添いで倉庫を出ていった。

佐藤の部屋

ミサキが座るテーブルの上に、佐藤は大きなラジカセを置いた。

その中から銃を取り出し、マガジンを装填した。

佐藤「大丈夫―――　誰も殺さない―――」

ミサキ「知ってる―――　私はただアッくんが羽を休める場所を作って待ってるの」

佐藤「そうか―――　ちょっと行ってくる―――」

感想

最近2択が多い漫画・・・・。

ユーカリ「クロの餃子屋なら手伝う約束になってるぜ―――」

クロの餃子屋、潰れてしまっているがユーカリ達も手伝っていたのか―――・・・・。佐藤兄妹が旅立ってから1ヶ月後に餃子屋を手伝う手伝わないの話があって、そこから1年も経たずに潰れてる―――。むしろこいつらが手伝ったからでは・・・・。組員を使ってたら―――ヤクザが屋台をやっていることがあるからノウハウはあるはずだから―――上手く行けたかも～。でもウィルスのせいでどっちみち潰れていたか―――？　ウィルスのせいで潰れたと言ったのはクロだから言い訳かも知れないが―――・・・・。

クロが代理として名前が上がると予想したのは―――

木志田多朗（41）
大学出で「末端の組員の声まで聞く」と本人は言っているが、クロからすると「決断力がない」

鷹一真造（33）
昔気質の一匹狼タイプ。クロが言うには「真黒組が好きで前に出る押しの強さは一番」

新キャラ出てきた―――！　組長代理をクロや高橋なんかに任せるのは荷が重いもんなぁ～。山岡との事にクロと高橋は巻き込まれて、それを経験したことで逞しくなったとはいえ―――。そして記憶力の良い洋子が上手いこと説明役になっている～。でも本部長が一時的に代理を務めるのではダメなのか―――？

木志田多朗は、下のクロが「決断力がない」と不満を感じているから求心力も無い―――。ヤクザだから優柔不断な人よりズバズバと物事決めてくれる人に憧れて付いていくだろう―――。人の話を本当はぜんぜん聞いていないという部分は、自分を持っているということでもあるので悪くはないんだが、優柔不断という部分がトップには向いていない―――。実態は人の話を聞かない、決断力が無い―――この人は何がしたいんだ―――？　自分の利益を確保するだけを考えている―――？

鷹一真造は、昔気質の一匹狼タイプということは、組織をまとめることは難しい―――？　立場が人を作るというパターンもあるが―――。

海老原「頭に立つ者は先の先を考えんといかん―――　常人に鼻で笑われるくらいのな―――」

海老原がすぐに帰ってくるとなると、求心力が無い木志田多朗は無いだろう―――。組長はすぐに帰ってくるから、尊敬していないこの人の意見を聞かなくてもいいとなってしまう―――。

海老原が長期間、またはもう帰ってこない、という場合は―――木志田多朗か―――？　鷹一真造だと前に出る押しの強さということで先を見ずに直情的に動きそう―――。ファブルのボスから「先の先を見る」という言葉を身をもっても経験した海老原が直情的に動くやつを後継者にするとは思えない―――。ただ、木志田多朗は不利な状況になったら真黒組を潰してでも自分が助かることを計算し始めそうな・・・・。真黒組を守ってくれるという点では鷹一真造がリードしている―――。

クロは海老原の状態から長期間指揮を執れないだろうと判断して黒色の封筒を手に取った―――。

海老原に報告して筆談した指示を受け取って動く―――となるとフットワークが悪くなる―――。クロの判断は賢明だろう―――。

ということで組長代理に選ばれるのは、海老原が長期離脱か死んだ時に選ばれた人物―――。木志田多頭は決断力がないというのは組織を指揮する者にとってかなりの欠陥―――。海老原がファブルと離れた事で備えたことだから、ルーマーと組んでいる紅白組が仕掛けてくることも予想していただろう―――。ルーマー相手に決断力が無い人物をトップにするのはマズイなぁ～。鷹一真造だと「こうと決めたら上にも逆らう」ということで勝手に突っ走りそうだな・・・・。この2人はどちらも組織を率いる素質が無いように思えてきた・・・・。常人に笑われようが先の先を読むということで、大穴のクロという可能性も―――。海老原が指示した封筒の取り扱いは「封筒をクロに預けて本部長と一緒に開封」ということで、封筒を持ってきたクロを本部長がその場で任命―――と手間が省ける―――。でも餃子屋すら潰してしまうクロが組を守れるんだろうか―――？　小さい組だし人員不足が目に余る―――。砂川が生きていたら、乗っ取られる危険はあるが一時的に組を任せていたのかなぁ～？

騒々しいものを
騒々しいものに隠していた男・・・・。

佐藤はミサキの前でラジカセから銃を取り出して用意を始めた―――。ミサキは反対せずに送り出した―――。

古臭いラジカセから取り出したのは―――裏社会の昔ながらの解決方法を担ってきた銃というもの―――。佐藤は昔ながらの方法しか知らないし、ルーマーもGPSやドローンなど使って入るが、結局最後は昔ながらの力に頼る方法を使っている―――。佐藤の力は時代遅れと言われていたが、ルーマー達にはまだまだ驚異だろう―――。

銃を準備している佐藤に反対もせずに見送るミサキ「時代が違うのよ―――　時代が違えば　女も変わるのよ」

いくら伝説の殺し屋で、ミサキも目の前で強さを見ているとしても、心配はしないんだろうか―――？　佐藤と結婚したということでその覚悟はしている―――？　「嫁は涙を流して反対するものではないのか？」と言われて、ミサキは「時代が違う」と返したが、1コマ分沈黙があった―――。時代は違えば変わるというが、大切な人の無事を願う事は時代が違っても変わらないもの―――。でも大切な仲間のために動く佐藤も好きな部分の一つであるはず―――。山岡と決着つけて帰ってきた時はかなり心配をしていた―――。あれから新婚生活を送って、ふつうの生活をしようとしている時なのに、裏の世界に戻ってほしくないという気持ちも勿論あるだろう―――。そこらのチンピラ相手ならいいが相手も殺し屋となると不安が無いとは言えないだろう―――。でも佐藤を送り出す―――そういう事をやるのも佐藤の一部、人とは違う場所を飛べる羽なのだから奪うことはしない―――。銃を持っていることを許していたのもそうだから―――。佐藤は銃を隠して、一方ではミサキは止めたい気持ちを隠していた―――。夫婦生活を続ける秘訣の一つは我慢だが、佐藤が夫婦生活で我慢していることはあるのかな～？

佐藤「ちょっと行ってくる―――」

ルーマー相手でもまだ散歩の感じか―――？　山岡達との戦いも「友達とケンカをした」感覚だったから、今回は「町内の掃除当番が回ってきたからちょっと町のゴミを掃除してくる」―――という感覚か～？　これから佐藤が倉庫に向かうんだろうけど、ちょうどクロは封筒もって出ていっている―――・・・・。今度も出会えないが、ようやく再会した時にはクロが組長代理になっているというサプライズがあったりして～。そうなると佐藤がクロに「指示を出してくれ」と言い出して、クロは「兄さんに命令なんて恐れ多くて出来ないっ！」と涙を流して反対―――「嫁から涙を流して反対される」という場面を佐藤が体験できて面白そうなことになりそうだが―――