【ザ・ファブル　The second contact】64話「マスクを取る男・・・・。」鍵になった男とガキになった男・・・・。

ユーカリの負傷から、元ファブルとルーマーの抗争が夜の太西公園で始まった。佐藤とアザミがルーマー達と戦う中、ルーマーのB班の二人が倉庫襲撃に向かっていった。

あらすじ

ルーマーのB班の二人は、倉庫から少し離れた場所に車を停めた。

ユーカリが持っていたカバンから鍵を見つけていたので、これが倉庫の鍵だと予測。しかし罠の可能性を考え、年功序列ということでポニーテールの男のほうが先に入ることに決まった。

二人は倉庫に着き、倉庫のドアの鍵穴に鍵を差し込むと鍵が開いた。

銃を構えて、トラップを警戒しながら中に静かに入っていく。

衝立の向こう側から話し声が聞こえ、隙間から様子を伺うと二人の男が喋っていた。

ルーマーのサイド刈り上げの男が前に出て、倉庫にいた二人に銃を向ける「動くな―――」

サイド刈り上げの男「右の男―――　鷹一か―――　両手を挙げて　こっち向け―――」

右の男が振り向くと、鷹一だった。

サイド刈り上げの男「当ったり―――　ヤクザになった自分を恨めよ～」

サイド刈り上げの男が引き金を引こうとすると、後頭部に銃を突きつけられた。

銃を突きつけたのはポニーテールの男だった「動くな―――」

サイド刈り上げの男は裏切りに気付いた「ガキがっ・・・・」

ポニーテールの男はマスクをとる「ガキじゃねえよ　バカヤロ―――　おまえより歳上だよ　クソガキが―――」

サイド刈り上げの男は観念して銃を捨てた。

クロ「鈴木さん―――」

ポニーテールの男「今は佐々木だよ―――」

感想

歳下のふりだった男・・・・。

B班の二人が倉庫に入る順番は、年下のポニーテールの男が先だと決まった―――。

実力主義な世界でも年功序列か―――。まぁ、この世界に入ったタイミングが同じような歳で同じような仕事量をこなしてきたとしたら、歳上のほうがそれだけ生き残ってきたということで強いということ―――。歳上が強くて偉いという理論は成り立つ―――。

ルーマーはユーカリのカバンから鍵を見つけていた―――。

アザミは倉庫の鍵を電話して開けてもらっていたが、ユーカリは鍵を持っていたのか―――。それにしてもユーカリはよく鍵を盗まれるなぁ～。山岡にはフェアレディZの鍵を盗られ―――今度は倉庫の鍵を―――・・・・。佐藤、アザミより弱くてそこらのプロよりは強いということで、敵の強さを表現するためにいい塩梅の強さなんだろう―――。ユーカリは同じような強さの洋子と一緒で、話を動かすキーパーソンになっているなぁ―――。

倉庫に入ると、人の声が聞こえ、罠らしきものは見当たらない―――。それを聞くとサイド刈り上げの男は自分が前に出ると言い出した―――。

倉庫に罠があるかどうかは年下に確認させ、無いと分かると前に出ておいしいところは譲らない―――。最低な先輩やなぁ～。

サイド刈り上げの男が鷹一を撃とうとしたが、ポニーテールの男が銃を突きつけて止めた―――。ポニーテールの男の正体はスズキ（現在は佐々木と名乗っている）だった―――。

リアクション薄っ！　せっかくの手の込んだドッキリなのに―――ッ！　どんな状況でもドキドキしないで冷静―――っていうのはプロとしていいことだけど―――・・・・

アカン―――ッ！　プロはみんなリアクションが薄いっ！　サプライズしたらどんな顔するかなぁ～って楽しめる相手やない―――・・・・。

ウィルスが蔓延して皆がマスクをすることになって「検挙率下がったんじゃねぇか」―――。

おっしゃる通りで―――目の前のスパイを検挙できてないやん―――ッ！

倉庫の中にトラップらしきものは見当たらないから、「俺が行く―――」

いや、今押しのけた人がトラップやん―――っ！　気付いてくれっ！　って、観客からツッコませるボケの仕方―――っ！　観客巻き込み型のボケも出来て地方営業にも対応―――ッ！

年上の言う事は聞いといたほうがいいぞ―――。

良いフリしはるわぁ～。丁寧なフリからの綺麗なオチや～。人を傷つけずに自分が後悔して終わるという自虐ボケ―――。時代に適応した笑いをしている―――。

スズキ改めササキは、マスクの中で笑っていたかもしれん―――。
サイド刈り上げの男がクロを見て「真黒組の組員は全員ここ（頭の中）に入ってる―――」と言っていたが、スズキの顔は知らなかった―――？　スズキは真黒住宅に行ったことはあったが―――井崎を始末するためにクロと接触したことはあったが―――毒キノコを使った二郎を捕まえに来たときは、マツからの連絡で、だったので―――スズキは直接真黒組と関わったということはなかった―――。それにスズキは顔を定期的に整形しているからわからなかったんだろう―――。定期的に整形しているってことは普段から顔を知られないような仕事をしているってことだろう―――

スズキの顔は裏社会でも知られていない―――。ルーマー側が知らなかったのもしょうがない―――。

で、結果は―――相手がファブルだからと警戒していたら―――

ファブルじゃないヤツらに出し抜かれた―――・・・・。こいつ、芸人になったほうがいいんじゃないか―――？　リアクション芸は磨かないといけないが―――殺し屋になった自分を恨めよ～。

鷹一とクロの反応を見ると、スズキが来ていたことを知っていたか―――。味方だと知らないとトラップ発動していただろうし、入り口がドアか大きなシャッターしかないのに監視カメラを見たりして警戒していないのはおかしかった―――。ユーカリがササキから受け取ったスマホで連絡したか―――？　どうであれ―――来たのが芸人さんだったおかげで倉庫の安全は確保できた―――。

先の先の戦い・・・・。

これでルーマーはリーダー格の男、毒針男、A班の女二人組になってしまった―――。力で決着できる裏の裏の世界の戦いはこのまま元ファブル側が勝利か―――？　アザミの強さも見れたし―――それが普通のプロに対しては圧倒できるほどの強さだと分かったので、このまま終わっても満足―――。

まだ話の上ではルーマーとの戦いは決着付いていないのでこれは先の先の話になるが、裏社会の決着はどうなるか―――ここは力だけでは解決できない―――。紅白組のバックには大手の組がいることだし―――警察には見張られている―――。そんな中で木志田の動きが厄介になりそうだな～。しかし木志田はスズキのような急に湧いてきたスパイってわけではない―――鷹一も木志田が何か仕掛けてくるかもと警戒はしている―――

こっちの戦いはどっちが歳上かは関係ない―――先に産まれたかじゃなく、先の先を読めた者が勝つ―――。どちらが組長に相応しい器を持っているかどうか―――。資質を問われる戦いで鷹一が組長代行としてどう対応するか―――これから起こるであろう、単純に力で決着できない戦いが面白そうや～。