【ザ・ファブル】221話「申し出る女・・・・。」本音を出す人達・・・・。

暴走した山岡が潜伏先が繁華街のホテルだと、ユーカリのおかげで分かった。
しかし繁華街で騒ぎを起こすわけにはいかず、佐藤は「ボスと連絡をとる」と言い出した。

あらすじ

倉庫

山岡がアジトにしていた倉庫に帰ってきた、洋子とマツ。

「色々と血なまぐさい証拠が残っている、この車は処理する」と話しつつ、倉庫に入る。

中には海老原が待っていた。

マツ「朝イチでレンタカー借りて京都行くよ―――」

海老原「車はこっちで用意してやる―――　あと高橋を監視でつけるから連れて行け―――。クロも撃たれたうえ、おまえにまで飛ばれたら面目もクソもない―――。おまえは二郎を捜し―――高橋はおまえを監視する―――!!」

マツは「クロのように高橋も無事にすまないかもしれない」と言うが、海老原は「面目が第一」と高橋が同行することを譲らない。

洋子「じゃあアタシが京都について行くよ―――。山岡は男達に任せた―――。せめて二郎は手伝わせてよ～。高橋くんよりアタシのほうが使えるわよォ―――」

海老原は納得した様子「おまえがそういうなら佐藤におまえの口から筋通しとけ―――」

洋子「え―――」

オクトパス

2階では社長が爆睡。1階では佐藤、ミサキ、アザミが集まっていた。

机の上にスマホを置いた佐藤「アザミの携帯も出せ―――」

アザミもスマホを机の上に出す「ボスに連絡して、どう説明するんだ・・・・？」

佐藤「説明なんていらない―――　ボスはちゃんと全部知ってる―――」

席を外そうとするミサキだったが、佐藤が引き止める「ミサキちゃんには、なるべく隠さない―――　ここにいて―――。俺達はこうゆう世界にいる―――　よく見てて―――」

佐藤は机の上のスマホに向かって喋り出す「ボス―――　あんたが何を考えているかわからないが―――知ってると思うが山岡のせいで死人が出てる―――　今なら山岡がいるホテルがわかる―――　今から俺が行って―――ユーカリを強引に連れ戻してくる―――　事件になるかも知れないが仕方ない―――　山岡の拘束は後だ―――・・・　ユーカリの救助を優先する―――」

机のスマホには何も反応が無い。

アザミ「ふつうに直電したほうが早くないか～　盗聴器が仕込まれてる確証はないだろ？」

佐藤「確証はないが心当たりはある・・・ハッキリさせたい―――。特にこっちに来てからそれがよくわかる―――　ボスは俺の行動をしっかり把握していた―――」

立ち上がる佐藤「ボスには伝えた―――　行動に移す―――　ミサキちゃんを頼む―――」

止めようとしたミサキが佐藤に話しかけたその時、机の上のスマホが鳴り出した。

非通知の電話を出る佐藤。

「俺はアザミに山岡を拘束するよう言った覚えはないが―――・・・・　殺れと言ったんだが・・・・」

佐藤「アザミから聞いてる―――」

電話の向こうのボス「あ～。アザミが山岡を殺りたくないなら仕方ない―――。アキラ―――おまえが山岡を殺れ―――」

感想

猛進と出た男達・・・・。

マツはなかなか倉庫から離れられない―――・・・・。裏稼業に一度手を染めると簡単に抜け出せないと暗示しているかのよう―――。無事に娘と再会できるんだろうか―――？

そんなマツに、海老原がクロをつけたのはやはり監視のため―――。クロ自身はそれを認識していたかどうか・・・・。

海老原は面目を守る、筋を通す―――。 ヤクザの組長だから―――圧力が無い組なんてナメられて終わりだから―――。組長に成り立てだから仕方ないが、面子を保つのに必死やな～。

モーション出した女・・・・。

二郎狩りにつれていく人物は、洋子が最善だろう―――。もう仇を諦めた洋子は山岡と対峙しても引き金を引けない―――。京都に行けば山岡に狙われることも無い―――。高橋はクロ以上にカンが悪く、役に立たなさそうだし・・・・。洋子は「組織の男はプロって言葉に弱い」と言ってたが、洋子もプロとしてのプライドで何かやりたかったんだろうな―――。宇津帆の事件の後とか悔しがってたからな～。でも洋子とマツのコンビなら二郎を見つけた場合、捕まえられるだろう―――。

もしも？と疑問が出た？女・・・・。

佐藤がミサキに「よく見てて―――」と言って後、ページ捲ったら佐藤がいきなりスマホに向かって「ボス―――」と語りかけたから「電子版で落丁か―――。プロとして失格～」と思ったら―――ボスはスマホを盗聴しているということか―――。カンのいい佐藤が言うからそうなんだろうけど―――確証は無いのにコレを出来るのはハートが強い―――。動揺しないのはさすがプロ―――。でも電源を入れていないスマホに向かって喋りだした佐藤を見て、ミサキは心配にならなかったんだろうか～？

この間はヤバイ～。ミサキはよくツッコまなかったな～。いきなり起動してないスマホにお話しだすなんてヤバイ奴やん―――。「こうゆう世界にいる」って言ってたけど「あぁ、そうゆう世界ね」と勘違いしてしまいそう―――・・・・。

「もしもし」に出た男・・・・。

本当にボスから電話きた―――！　佐藤の言う通り、盗聴してた―――!!　山岡がつけたあだ名のアザミを知っているから、状況をしっかり把握していた証拠―――。ボスは佐藤に「山岡を殺れ」と言ったが、本当に佐藤に殺らせるのか―――？　 殺しのスキルを落とそうとしているのに―――。今、山岡を抑えられるのはアザミを除けば佐藤だけ、と止む無く命令したのか―――？

佐藤はミサキに全てを晒すことにしたが、ミサキが全てを知ることでボスはどう思ってるんだ―――？　ボスは佐藤のスマホで今までの話を聞いていたなら、ミサキにファブルだとバレた事も当然知っている―――。ボスが「ファブルだと知ったミサキを消せ」と命令したら佐藤はどうする―――？　

この様子では洋子のほうも把握してるんだろう―――。洋子が「山岡が親の仇」だと知った事を、ボスも知っただろうが―――
この会話だと、ボスが洋子を天涯孤独の身にさせるように命令したように見えるが―――

ボスは洋子の間接的な親の仇になるんだろうか―――？ 　ボスは記憶力の良い娘を連れてこいと命令しただけで、山岡が手荒な手段をとったということ―――？　ボスは親を始末しろとは言っていない―――？　山岡が使えそうな子供を見つけて、手段を選ばずに連れてきただけなんだろうか―――？　洋子は「ボスからミサキを消せと命令が来たら組織を敵に回しても守る」と言ってるから、ボスを絶対的な存在としては見ていない―――。それは佐藤と比べて、洋子に自我があるからか―――それともこのことでボスを信用していないからなのか―――。

申し訳が立たない男・・・・。

ユーカリは山岡をやりたくなさそうな感じは出していた―――。佐藤もそれを察していた―――。でもアザミもそうだったのか―――。それを佐藤は見抜けなかった―――。それだけ気配を消せるアザミもやり手ということか―――。 読者から見ても、その気配があったのは山岡に引退をどうこう聞いていた時ぐらいだから、佐藤は見ていないシーン―――。

アザミの希望通り、山岡を生け捕りにしたところでボスに引き渡せば消されるだろう―――。アザミは山岡を消したということにして逃がすつもりだったのか―――？　直接手を下したくないだけ―――？

アザミはボスに連絡してほしくなさそうな表情してるな―――

「ボスは全て知ってる―――」と聞いて言葉が出ない―――。佐藤が「ボスは俺の行動をしっかり把握していた―――」と言った後も「・・・・・」。遡ると「ユーカリは山岡に手を出したくないと言ったほうがいいか―――」の時も複雑な表情してる―――。ボスからの電話に出ている佐藤を見るアザミの表情は、佐藤がどう返事するか、どう動くかを伺っている表情をしている―――。感情を出すのはプロとしては失格だが、アザミはこのまま佐藤を行かせるのか―――？

盲信から出る？男・・・・。

「ボスから山岡を生け捕りと命令された」と嘘を言ったアザミに対して佐藤はどう思うんだろう―――。自分とボスの関係を照らし合わせて「その気持ちはわかる」と共感する―――？　嘘を付いたことで山岡を止められず、死人が出たこと、友達であるクロが撃たれたことを責める―――？　 浮かんでくる気持ちは一つでは無いだろうが・・・・。

佐藤はミサキに隠し事はしないと言ったが、「これから人殺しをしてくる」と平気で言えるのか―――？　それだと今までの休暇の中で、何も変わらなかったことになるが―――・・・・。ボスの計画、佐藤の殺しのスキルを落とす事は無駄に終わったと言える―――。ボスの命令は佐藤を試す目的もあるのか―――？　佐藤はプロとして動くのか―――”ふつう”の人間として動くのか―――。自分と似たような境遇のアザミやユーカリの気持ちを理解して共感するのが”ふつう”の人間だが・・・・。 今までボスの命令・教えを守ってきた、言わばボスの操り人形だった佐藤が―――初めて自分の判断で、自分の意思で、佐藤が動く―――？　スマホで盗聴されているかをハッキリさせたかったのは、自立心が芽生えているって事か―――？　アザミは命令より感情を優先したが―――佐藤の遅くやってきた反抗期がやってきたのか―――？