【彼岸島48日後…】389話「スイッチ」入っちまった！　ユカポンにギャンブラースイッチが　入っちまった！

日本橋にある吸血鬼達の集落に潜入した明達。中は3つの派閥があって、それぞれのボスが持つ鍵を手に入れれば、この集落『竹馬街』のボス・宮本篤と会えるという情報を掴んだ。さっそく鍵を集めようとしたが、吸血鬼達に囲まれた時の混乱でネズミとユカポンが逸れてしまった。ネズミとユカポンは捕まり、賭けの対象として扱われることに。『踊るマンドリル』という拷問器具の上でどれだけの時間ブリッジをし続けられるかという賭けになり、ネズミがユカポンを庇ってブリッジをして耐え凌ごうとしていたが…

力を持った立花様は
それ以来　ネタバレで
遊ぶのがお気に入りだ
特に丸太を持ち上げそうな
奴らだと楽しいぜ

あらすじ

拷問に耐えるネズミ。その手には、ユカポンと交代できるギブアップスイッチが握られていた。

しかしネズミはスイッチを押さずに2分間耐えた。

ネズミはユカポンから勇気を貰ったことを思い出す。「こんな最高の思い出を胸に俺は死ねる・・・・　ありがとうユカポン・・・・・　美しい　僕の天使・・・・」

ネズミはそう呟くと、スイッチを手放した。

吸血鬼「このガキ　スイッチを投げ捨てたぞ!!　自分が犠牲になる事を決意しやがった!!　なんて奴だ!!」

ユカポン「そんな!!　チューちゃん」

ユカポンはネズミの決意を目にし、立花様のほうを振り返る「立花様　話を聞いてください!!」

立花様はユカポンの話を聞いてみることにした。

ユカポン「立花様　私と賭け事をしてください!!」

ユカポンは、ネズミがかけられている拷問器具に三十分耐えるのでネズミの命を助けてくれと懇願。立花様は新たに賭けができるということで承諾したが…

立花様「だが三十分では甘い。ニ時間だ。ニ時間耐え抜いたら二人とも生かしてやる」

ユカポンはニ時間の条件を飲む代わりに、立花様が首からぶら下げている鍵を要求した。

立花様はその賭けを受けた。「賭けは成立だ!!　小娘が生きるか死ぬか賭けるがよい」

観客の吸血鬼達は新たに賭けだした。

ここでネズミが拷問器具にかけられて六分が経過した。

ネズミ（ニ時間なんて無理だ。絶対に無理だ）

ネズミは限界を感じ、ユカポンだけは助けてほしいと叫びだす「助けてェェェ!!　ああああ誰か!!　もう持たない　早く誰か助けて・・・・」

拷問器具に耐えるネズミ。その上にある梁の上に、竹馬街で知り合った吸血鬼の子供達が姿を表していた・・・・

感想

一切ねェ！
夢も希望も
一切ねェ!!

ネズミは覚悟を決めたと見せつつも、ギブアップスイッチは手放せないでいた。

くゥゥ　ギブアップスイッチを捨てられねェのは人間心理をよく描写してやがる！　これを持っていることで、まだ助かるかもしれねェっていう気持ちを繋いでいるんだなァ。心の支えになっているんだなァ…　ネズミはまだ、スイッチを捨てて自分だけ体を張るってまでの決意はねェんだということをうまく表してる。松本光司…　相変わらず、追い詰められた人間の心理描写が上手い奴よ。

立花様は人間だった頃は虐められていて、虐めていた奴には彼女がいて一緒に虐めてきたりもされていたので、カップルに恨みを持っていた。
立花様「ずっと思っていたよ。仲を引き裂いてから　全員　喰い殺してやりたいと。夢が叶うとは思ってなかったがな」

仲を引き裂いてやりたいってのは分かるが…喰い殺してやりたい？　これをずっと思っていて夢だった？　コイツの思考、超やべェ！　とんでもねェこと考えてやがったな！　こじらせ過ぎじゃねェか！　権力を持たせちゃダメな奴じゃねェか！

「夢は必ず叶う」
立花様には言ってはならん言葉だ

部下達をハゲにして光頭族としちまったのも、カップルが出来ずれェことにするという目的があったんじゃねェのか？　立花様はカップルを目の敵にしていて、光頭族は職場恋愛も禁止なんじゃねェのか？

女が一人もいねェ！
こんなハゲばかりの職場
嫌ァァァ!!

賭けは成立だ!!
小娘とホウ◯イ野郎が生きるか
死ぬか賭けるがよい

カップルのどちらかが犠牲になるという賭けをすると、十分と持たずにギブアップスイッチを押してしまうということだった。

普通なら十分は持つのか？　ネズミが賭けの対象になっちまったときは…

自分の金がかかっているから、これがガチの値踏みの結果！　普通なら十分耐えるのが相場なのに、賭けられているのは三十秒から三分！　ネズミはまったく期待されてねェ！

ネズミが拷問器具『踊るマンドリル』にかけられてニ分が経過した。ネズミはユカポンから貰った勇気を振り絞り、ギブアップスイッチを投げ捨てた。

すげェ！　助かる唯一の道を自ら手放しやがった！　吸血鬼達からの呼び名が「ホウ◯イ野郎」から「ヤセ男」に変わるはずだ。「ホ◯ケイ野郎」から一皮むけやがった！

このままではネズミは命を落としてしまう。ユカポンは立花様に賭け事を申し込んだ。このままネズミが三十分耐えればネズミの命を助けてほしいと懇願した。

目を見開いて
賭け事を懇願！
この女、ギャンブル狂に見えちまうからちくしょう！

賭博の街なら賭博で勝負！　賭博という場に引き込めば乗ってくると読んだか！　ユカポン、やりやがるぜ！　この二人、力はねェが芯は強ェぞ！　土壇場でも最後まで諦めねェ！

この提案をした時点でネズミはすでにニ分以上耐えている。賭けた奴らの予想は最長で三分だった。そしてユカポンと立花様の会話でもう三分は超えているだろう。ここで負けを取り返してェ客達は、また賭けが始まることを歓迎するはず。で、客が盛り上がるなら立花様は受け入れる。…ユカポンはここまで先を読んでいたというワケか！　ユカポン、やりやがる！

立花様は三十分では甘いのでニ時間にしろと提案していきた。ユカポンはそれを受け、それなら宮本篤と会うための3つの鍵の1つをくれと要求した。

立花様がニ時間と制限を上げてきたのに対し、ユカポンはコールするどころかさらにレイズしやがった！　鍵も要求！　こんな状況で鍵のことにも頭が回るというのか！　コイツ、アイドルよりギャンブラーのほうが向いてんじゃねェのか？

ユカポンも命を賭け、覚悟を決めた。

「死ぬ時は一緒」とまで言ってくれたのに
ユカポンからは”仲間”としか思われてねェ！
カップル扱いしてくれる吸血鬼達のほうが
優しいからちくしょう！

ネズミが限界を迎えて助けを乞う叫びを上げる。その天井にある梁の上には、竹馬街で知り合った孤児の吸血鬼達の姿があった。

助けが来た！　でも明達じゃねェ！　やっぱりコイツらしかいねェのか…　でもネズミとユカポンだけではこの状況を突破出来ねェようになっちまったから、この孤児の吸血鬼達がかき回してくれると助かる道が生まれるかもしれねェ。ンでも、焼き鳥なんかでネズミとユカポンを売っちまった腕まくりした奴もいるっぽいぞ？

顔は見えてねェが、右下にいる奴がそうなんじゃねェのか？　でも焼き鳥だけでネズミとユカポンを売っちまった奴が、わざわざ危険な所にまで助けに来るかァ？　コイツは損得勘定で動くはず…　ネズミとユカポンを脱出させてまた光頭族に差し出せば、さらに褒美が貰えるんじゃねェか？と考えるはず！　それを繰り返せば延々と焼き鳥食べれちまう！

完成だ！
無限焼き鳥の
完成だ!!