双亡亭内に入った凧葉と紅、超常現象のプロ達。
凧葉は双亡亭内限定でどこへでも運んでくれる『黒い手』を呼べるようになっていた。
紅が助けを呼ぶ声を察知し、その黒い手の能力で助けに向かうことに。
あらすじ
黒服の外国人の女が肖像画から出てきた手に襲われそうになっている。
そこに駆けつけた紅と凧葉が救出する。
肖像画から出てきた手を斬る紅(斬れる! この<腕>は斬れる! これなら… 戦えるわ!)
紅「やりましたね! ちゃんと思った通りに来られましたね」
凧葉「でも、なんで<黒い手>がオレの念じたトコに連れて来たのか…」
黒服の外国人の女に話しかける凧葉「もう大丈夫だぜ。それよか、どっかケガしたのか…?」
黒服の外国人の女「~~~~~~~~! ~~~~~~! ~~~~~~!!」
紅「え…英語!?」
紅「えーと… ~~~~」黒服の外国人の女と会話する紅。
紅「タコハさん。少しだけわかりました。こちらはアメリカ超自然現象研究協会のフロル・ホロパイネンさん。フィンランド出身 15歳。あのグループのリーダー アウグスト博士の養女なんですって。でもさっきから、私の知らない単語が話に何回も出てきてるんです。『アポート』か『アポーツ』とか… 『私はアポーツできる実験されるヒト』なのですって…」
凧葉「なんなんだろう…?」
紅「でしょう? あら… 私のくつ… 戦いの時やっちゃったんだわ」紅の靴がボロボロになっている。
凧葉「足はへーきかよ?」 紅「ええ、でも困ったわ…」
紅の靴を触るフロル。紅「え… な、何?」
フロルの手が光りだし、空中から靴と手袋が出現した。
凧葉「手袋とブーツがく、空中から…!?」
手袋とブーツを紅に渡すフロル。
凧葉「わかったぜ… 『アポーツ』って、物をどっかから引っぱってくる超能力じゃないか!?」
フロル「~~~~~」
フロルの言葉を訳す紅「そうですって。この手袋とブーツは<特対>の備品室から『持って来た』んですって」
凧葉「あの… フロルちゃん… これも…」フロルのそばに倒れていた特殊な車を指差す。
フロル「Yes…」
凧葉「スゲー超能力。そういやおまえ(紅)もすごいもんなァ… 遠くのこのコの、助けを求める声を聞いたり… 刀を持つと強ぇし。つまり、この<双亡亭>にゃ ものスゴイ能力を持つ専門家がたくさん入ってきてるワケだ…」
凧葉「<双亡亭>に取り憑かれちまった山伏に襲われたんだけど… 強い超能力者がここに大勢いるってコトは… <双亡亭>にそいつらが取り込まれちまったら… ものっすごく… ヤバイんじゃねえか…」
国会議事堂内「溶ける絵の控室」
斯波総理の話を聞く、緑郎と青一「記録にあるのは『そこ』だ。その日、首相官邸に小包が届いた。差出人の表記はなかったが、第34代内閣総理だった真条寺禅一は中を見て喜んだ。彼を描いた立派な肖像画が現れたからだ」
斯波総理「彼は登院し、その絵をこの部屋に運ばせ、しばらくここで一人でいた… 少し経って他の議員が入った時… 総理は議員に話しかけられ、ふり向き…『そこ』で… ゆっくり… 爆ぜた」
感想
肖像画から出てきた手を攻撃できるなら、山伏の朽目は対処できなかったのか? 対処できる紅も捕まったから無理か。でも、事前に総理が説明してれば対処できたような…
フロルの能力『アポーツ』
瞬間移動はテレポーテーション。
自分以外の物体を瞬間移動させる能力(遠くにある物体を引き寄せる能力)を「アポーツ」と呼ぶことがある。
取り憑かれた「科学者グループのナンシー」が装備している電撃が出る装置『リバーサー』
を引き寄せて無力化とかも出来るのかな?
こんなデカイ車も引き寄せられるなら
外から土砂やコンクリートなどを引き寄せて双亡亭内を埋め尽くせば壊さなくてもいけるような。肖像画が吸い込みそうだから無理か? まぁ、埋めて解決!とか漫画的にも面白くないし。この能力のおかげでとりあえずの食料と水は心配なさそう。って長期に渡って双亡亭内で活動することになんのかな? 壊すまで出れそうにないし… 壊すための爆弾を持った隊員は取り憑かれちゃっただろうし… 爆弾を引き寄せればいいのか!
これで『物を引き寄せる』能力と『移動する』能力、『助けを求める声を聴く』能力が揃ったし、まだ無事な人を助けて仲間を増やしていくのかな? 取り憑かれていない人は少なそうだけど… 青一と緑郎はまだ双亡亭に向かわないのか?
肖像画を受け取った第34代総理が爆ぜちゃったけど、死因はどうしたんだろ? 総理大臣が突然亡くなるなんて大事件だけど。不慮の事故としたのかな? でも爆ぜて終わりじゃあ、わざわざ総理大臣に取り憑いた意味がないし…死んでない?