要塞化した東京に侵入するために地下道を進む明達。
地下には”ネズミの王様”と呼ばれる邪鬼がいた。
地下で出会った人間が「邪鬼は娘の妙子だった」と説明しだした。
あらすじ
人間「あの化け物は私の娘の妙子なんだ」
精二「俺…聞イタ事アル… コノ先ニアル 地下鉄ノ駅…ソコデハ…ネズミノ王様ヲ…妙子ト呼ンデタ…」
勝次「なんでアンタの娘さんが地下で化け物になってんだよ」
人間は妙子が邪鬼になった経緯を説明しだす。
吸血鬼ウィルスが撒かれた時、人間達は地下鉄へ逃げ込んでシャッターを降ろして生活していた。
しかし食料が無い地下で逃げ込んだ人間達は飢えに苦しんでいた。
ある時、シャッターごしに吸血鬼が話しかけてきた「中に人間のメスガキが一人いるだろ。その娘を貸してくれ。そしたら食べ物を恵んでやるぞ」
その言葉に人間達は嫌がる妙子を無理やり差し出した。
毎週、妙子を差し出して食料を貰う生活をしていたが、人間達は白状なもので妙子を事を忌み嫌って誰も近づかなくなってしまった。
妙子は地下にいるネズミにしか心を開かなくなってしまった。
ある日、妙子は吸血鬼ウィルスに感染し、人間達は妙子を地下深くのネズミがいる場所に葬ることにした。
地下に妙子を連れて行くと、妙子の身体は変貌して邪鬼になった。
人間「こうして妙子は邪鬼になったんだ」
感想
彼岸島初期に吸血鬼に囚われた明達のいざこざをなど、やっぱ先生ェは追いつめられた人間達の心理描写は上手ェなぁ。でも邪鬼のことどころか、その邪鬼になっちまった父親が出てくるなんて都合良すぎやしねェか?
この小4が”娘さん”とか言い出すからちくしょう!!
勝次「なんでアンタの娘さんが地下で化け物になってんだよ」
お前の母ちゃんは化け物になっちまったじゃねェか。人間が化け物になっちまう敬意を知ってるだろ? 思い出したくねェのか? それともショックで忘れちまったのか? いずれにしろ辛ェなぁ…
それにしても勝次が”娘さん”って…小学生が使う言葉じゃねェ! ハッ! 色々辛ェ経験をした勝次の精神年齢は、もう大人になっちまったということか? 細かい表現でキャラの成長を見せる。うめェ!先生ェのテクニックは超うめェぞ!
そうだ!!それが絶望の顔だ!!
人間「吸血鬼の島になってしまった」と聞いた時、鮫島は「わかるよ。俺たちも経験した」と言ったが、明だけは経験してねェんだよなァ… だけどそうなった原因を知っていて止められそうだったのは明だけ。ぐっと歯を食いしめる明の気持ちを考えると辛ェなぁ… 数々の悲劇を生み出した元凶の雅を早く倒してくだされ救世主様ぁぁ!!
コイツが妙子 見ての通り 健気な奴だ
地下に逃げ込んだ人間達が食料が無くなってガリガリになっちまったが、妙子だけは痩せ細ってねェ。
妙子だけがガリガリじゃねェのは父親が自分の分の食料も妙子に譲っていたからじゃねェのか? こういうところにも先生ェの細かいテクニックが! 父親の優しさをいちいち説明せずにさりげなく絵で表現するなんて超うめェ!
さすがは松本光司 私が認めた男よ
飢えているのに自分の分まで食べ物をあげるなんて… 父親は一人娘を大切に守っていたんだろうなァ… そんな大事にしていた娘さんなのに… 追い詰められると人間はこうまで汚くなれるのか! 吸血鬼も汚ェけど。こういう無政府状態になっちまって数々の悲劇があるんだろうなぁ… 女を追い続けたエテ公は幸せなほうだったのかもしれねェ。
皆のために犠牲になった妙子を人間達は忌み嫌うなんて…姿は人間でも心は人間じゃねェ! 鮫島の言うとおりマジで皆拝んで生活しろよ!!
妙子「私の事は以後 妙子様と呼び 永久に崇めるがよい…」
人間達「ははーっ ありがたきお言葉!!」
とかならねェのかよ… 同じように正に身を削った金剛は崇められたのに、妙子は崇められないなんて辛ェなぁ… 人間より吸血鬼のほうが良い奴なんじゃ…て騙されねェからな! 元々は変態吸血鬼が悪ィんだから。こんな環境で子供はちゃんと成長できるのかァ?
まともなのが一人もいない
こんなんで子供がちゃんと育つのやら
勝次「俺なんか こっそり聞き耳どころかしっかり最後まで聞いてますよ」
「フン 健康で何よりだ」
吸血鬼に好きにされて、その見返りに食料を貰う。
こんな話しは小学4年生がいる前でいう話しじゃねェ! それに勝っちゃんは母ちゃんのことを思い出しちまうじゃねェか!! こういう話のときは大人が子供の耳を塞ぐとかするんじゃねェのかよ。勝次ことを一切気遣いしやがらねェ!! こいつらもまともじゃねェ!
救世主様ァ!! 子供が聞く話じゃねェことに気づいてくだされ救世主様!!
ごじおおいなー。頭悪い。