金剛を倒した明達。
金剛に捕まっていた女の案内で、鮫島の弟の精二が捕らわれている吉湖旅館にやってきた。
中にいた吸血鬼を倒し、精二も見つかったが…
あらすじ
捜していた鮫島の弟は仮面を被った変な男だった。
勝次「こんなのとちゃんと会話できんのかな」
明「お前が精二か。俺は東京に用がある。入り方を教えてくれ」
明の言葉を聞いたら暴れだした精二。
精二を取り押さえる兄の鮫島「落ち着け… 落ち着け…」
精二「東京…嫌イ… 思イ…出シタクナイ…」
勝次「なんだよなんだよ なんだよこの化け物」
ボソボソと喋る精二。
精二の言葉を伝える鮫島「入り方は難しい。自分の案内なしでは無理だとよ」
明「では案内してくれ」
再び精二の言葉を伝える鮫島「東京なんて怖い所は絶対に行きたくないと…東京に戻るくらいならここで樽に入れられていたほうがマシだとよ」
仕込み刀を抜く明「東京への入り方は直接そいつの身体に聞いてみるしかないようだな。手足の一つでも斬り落とせば言う事を聞くようになる」
鮫島「待ってくれ明!! コイツは弟なんだ!! 唯一の肉親なんだ!! お願いだから傷つけないでくれ」
精二「女… 女ト…ヤ○セロ… ソシタラ…案内スル…」
この旅館に案内してきた女「え? 私? ウソ!! 嫌ァァ 来ないでェ」
精二と女は脱衣所でアンチエイジングをする。
廊下で待っている明達。
勝次「なんだよアイツ。精二って最低の奴じゃねェか。大嫌いだ。俺、嫌だよ、あんなのの案内なんて。一分でも一緒にいたくないよ」
明「…俺は奴がどんなクズでもかまわない。雅のいる東京に案内さえできればな。あの男を殺すためなら俺はなんだってする」
鮫島「しかしあの娘には嫌な役を押しつけちまったな。頭が上がらねェよ」
精二にアンチエイジングされる前に女は「助けてもらったお礼もありますし、どうせ金剛にボロボロにされた身体だし一回くらい増えたって変わらないですよ」と了承していた。
鮫島「結局、笑顔で引き受けてくれた。あの娘は女神だよ」
明「…そうだな」
夜が明けて朝になる。
笑顔で手を振る女。
明「彼女に勇気をもらったようだな。行こう東京へ」
明、勝次、鮫島、精二、ネズミは東京へと歩き始めた。
感想
明「お前 確か兄貴だっただろ なに喋ってるか教えてくれ」
鮫島「あっ はい 彼はどうも東京には行きたくないらしいですね」
精二を見た勝次「こんなのとちゃんと会話できんのかな」。正論だ。
精二がボソボソ喋るのでそれを聞いて明に伝える鮫島。
なんで通訳が必要なんだよ! こいつは観光船のリーダーをやってたんじゃねェのかよ?
あの船でもこんな調子だったのかァ?
兄貴の通訳で聞いておこう」
こんな非道な主人公 見た事ねェ!!
東京に案内しない精二に、明は拷問で力づくで聞こうとするとか悪魔じゃねェか!
この仕込み刀は隊長と一緒に作った物で隊長の形見でもあるのにそんな事に使うのかよ… その隊長をこの仕込み刀で斬っちまったけど。
明は本当に精二を斬るつもりだったのか? 脅しただけだったのかァ?
その後、勝次との会話で「雅を倒すためならなんだってする」。本気だったのかよ… 優しい明はもういねェのか? 今まで明は人間も斬ったけど、それは樽に入れられてもう助からねェから仕方なく介錯しただけだったのに… 明はここまで落ちちまったのかァ?
ぴったりじゃないか このクズな世界で クズなパーティ そして向かうはクズな化物退治だ
精二が女とアンチエイジングしたら東京への入り方を案内すると言い出した。
アンチエイジングを要求すんのかよ… 精二は姿通り、無茶苦茶じゃねェか! そして明達は拒否しねェで、女を差し出すのかよ… こいつらクズじゃねェか!
兄貴は兄貴でクソが出たとか言ってんじゃねェよ!! このハゲ! さらにネズミは「一回くらい変わらないなら俺にも…」とかクズなこと言い出しやがる!
このパーティはクズばっかじゃねェか! まともなのは小学4年生の勝次しかいねェ!!
明「この女を一人にしてみよう」
「救世主様… それになんの意味が…」
で、全員で東京行くのかよ。勝次も連れて行くのか? まぁここで別れても危ないから連れていくしかねェのかな? でも女は置いていくのかよ。また酷い目にあっちまうかもしれねェのにいいのかァ? 安全な所である芦ノ湖の海賊船まで連れて行かねェとダメだから仕方ねェのか…
女は優しいじゃねェか… 「金剛にボロボロにされた身体だし…」って泣ける…
精二の寝顔を見て「可愛いかも」って精二は仮面を被ったままじゃねェか!
こんな娘を一人で置いていっていいのかァ?
見送る姿は吉川と被るなァ。この一帯の吸血鬼は倒したとはいえ、ちょっと離れた場所にはエテ公もいるっていうのに大丈夫かァ?
男は女を守るもんじゃねェのかよ
先生ェ「こんな事もあろうかと
サブタイトルの『案内』の事だけはずっと考えてたんだ
最高の案内をしてやるよ」
再び東京に行くことを拒んでいた精二。しかしアンチエイジングをした次の日には東京へ行く勇気を出した。
サブタイトルの『案内』とは精二が忘れていた勇気の振り絞り方を女が『案内』してあげたって言うことかァ? 話の内容をそのままサブタイトルにせずに、話の展開と内容を掛けたダブルミーニングなサブタイトルにするとは! さすが先生ェ! やるじゃねェか!!
私が認めた男よ