太平市の太平興信所の所長・宇津帆。
将来のカモにするために子供達が免疫なしで育つように暗躍していた。
牧ノ川傍の林道で待ち構えていた宇津帆達。
だが、佐藤は宇津帆達を簡単に倒した。
後はヒナコが踏んだ地雷を処理するだけだが・・・・。
あらすじ
ヒナコが左足で踏んだ地雷の周りをナイフで掘って、地雷の種類を見る佐藤。
鈴木は佐藤の様子を見守り、洋子は宇津帆に銃を突きつけている。
佐藤「かなり古いタイプやな―――。旧ソ連の地雷やろコレ―――・・・・」
鈴木「宇津帆は東南アジアから密輸したと言ってたが・・・・」
洋子「アメリカとソ連の冷戦のおかげで―――造りすぎて余った武器をあちこちに売り捌いたのよォ~・・・・ ベトナム戦争やカンボジアの内戦に便乗して―――大量の武器がアジアに流れてるわ~・・・・」
ヒナコ「そんな古い地雷でも・・・・爆発するの? 50年以上・・・・前のでしょ?」
鈴木「30年も埋めっぱなしの地雷は土の中で火薬が酸化して―――爆発しないとも言うが―――・・・・ 50年たっても爆発した例はいくつもある―――」
地雷を間近で観察する佐藤「しかもコイツは土の中にあったワケじゃない・・・・ 爆発を前提に考えよう――― ペダル式になってる――― 30キロから40キロ圧以下で爆発ってトコか―――・・・・」
佐藤「ヒナちゃん――― もう少し我慢して立っといてくれ―――」
ヒナコ「大丈夫―――! これもリハビリよ・・・・」
近くに停めてあるパワーショベルを見る佐藤「コレは動くのか―――?」
鈴木「あ――― もちろん―――」
宇津帆に話しかける洋子「アンタ――― その防弾ベスト脱ぎなッ!」
防弾ベストを脱ぐ宇津帆「こんなもんで地雷をどうしよてんだ・・・・? ヒナに着せたところでムダだぜぇ~」
パワーショベルを動かす鈴木、指示を出す佐藤「地雷の後ろをもう少し深く掘ろう――― 爆風を少しでも逃がす―――」
ヒナコは限界が近づいており、全身が震えている。
佐藤「ヒナちゃんが限界だ――― やろう―――!」
鈴木「わかった――― 位置につく―――」
パワーショベルのアームの先端のバケットをヒナコの傍に下ろす鈴木。
佐藤「ゆっくり――― 地雷に被すように―――・・・」
上着を脱いで装備を外しながら、ヒナコに作戦を説明する佐藤「右足には防弾ベストを巻いとこうな! 爆片から守ってくれる。爆発はユンボのバケツで受け止める――― せ~の~で鈴木がバケツを下ろし――― なお10センチ前進する――― 同時に俺がヒナちゃんの足を引っぱる―――」
ヒナコ「4年前に助けてもらった・・・・ あの時・・・ 事故で足がこうなったのは―――佐藤のせいじゃない! もしこれで足を失っても・・・・」
佐藤「大丈夫―――! 前にも言ったやろ。半年もすればその足で散歩してるだろよォ―――」
頷くヒナコ。
ヒナコの左足首の裾を掴む佐藤「鈴木――― 一発勝負や! 準備いいか――― 3・2・1でいくぞ―――!!」
鈴木「佐藤ォ――― たのむッ!!」
佐藤「まかせろ! 俺は速い―――」
宇津帆は座って見ている。洋子は宇津帆に銃を突きつけながら見守る。
「3――― 2――― 1―――」
地雷が爆発する。
待機していたクロがその音に気付いた「!?」
感想
理解が速いプロ達・・・・。
地雷を見て分析する佐藤、洋子、鈴木―――。地雷の種類だけでなく、武器の流れや古い地雷が爆発した例なども知っている―――。さすがプロ、詳しいな~。そしてヤるとなったら話が早いなぁ―――。さっきまで敵だった鈴木もいるのに、あーだこーだ揉めたりせずに素早く作戦を考えて素早く実行―――! これがプロの仕事か―――。揉めている間に状況がドンドン悪化するっていう場合も今まであっただろうから、こういう事態にも慣れていて、即決して素早く動けるんだろうなぁ~。
パワーシャベルの操作を鈴木に任せて、佐藤が鈴木に生命を預けているのもプロ同士の暗黙の了解みたいなものだろうな―――。プロとしてプライドがある鈴木は負けを認めてもう手出ししないと佐藤も洋子も分かったんだろう―――。
作戦前に不安になってるヒナコに佐藤が「半年もすればその足で散歩してるだろよォ―――」。他人を気遣えるようになってる―――! でもちょっとぐらい身体を支えたれよォ~。ちょっとした体重移動でも危ないのかも知れないけどォ~。 今まで仕事で簡単に生命を奪ってきた佐藤だけど、ここまでヒナコに感情移入するようになると、もしボスから「ヒナコをヤれ」って命令されても出来ないんじゃあ―――? 佐藤には友達はいずに知り合いもボスとか洋子の組織の人間だけだっただろうし・・・・。貝沼が死んだと聞いたときの佐藤「身近な人間には誰も死んでほしくなかったな・・・・」という気持ちが芽生えてるし・・・・。佐藤は一年の休業が終わったらまた殺し屋に戻るつもりだったけど・・・・。早い話が、佐藤は殺し屋にもう戻れないのでは・・・・?
作戦決行直前に鈴木が「佐藤ォ――― たのむッ!!」。
鈴木のこの必死さ―――。殺し屋の鈴木がここまでヒナコを気遣うのは何かしらの理由があるはず・・・・。鈴木も情が移ったのか―――? 理由は明かされるのか―――? まずは作戦が成功したかどうかで、鈴木がヒナコを気にかけてる理由を明かして欲しいってのは気が早いか・・・・。
早く言いたいお礼が遅れた女・・・・。
気遣う佐藤にヒナコが「これもリハビリよ・・・・」。軽口叩けるぐらい余裕か~?強がりか~?
どうやら強がっていただけのヒナコは佐藤に「4年前のことは恨んでいない」というどころか、「4年前も助けてもらった」。ということは川平に知り合ったことを後悔していて売○組織に利用されそうになったのを助けてもらったと感謝していたのか・・・・。4年前の佐藤がヒナコと川平が乗った車のガラスを割った時、すでにヒナコは涙を流していた―――。
売○させられそうになって後悔していた涙だったのか―――。
早くも諦めた男・・・・? それとも・・・・
宇津帆は洋子がしっかりマークか―――。宇津帆は両肩と右足を撃たれて、防弾ベストも脱いで、もう諦めたか―――? 宇津帆は弟の仇を討つために太平市に事務所を構えたり、ファブルの仕事を見たヒナコを雇ったりと色々手を尽くしてやれることはやってきた―――。それに宇津帆の用意周到な性格は早い話、失敗したくなくて物事に執着しているってことだから、諦めが早いようには見えないな―――。宇津帆がまだ諦めていなくて何かするなら地雷が爆発した瞬間がチャンスだけど、そのことはもちろん洋子も分かっているだろうから大丈夫かな―――? でも洋子は殺しをしたことが無いから、そこを突かれるとヤバイかも知れない・・・・。
洋子は宇津帆が暴れだしたら実際に撃てるのか―――? 人を撃つぐらいは出来るのか―――? このコマの洋子を見たら躊躇なく撃ちそうだけど―――。
宇津帆はもう観念したのか―――? ユンボでちゃんと地雷の爆発を受け止められたのか―――? 鈴木がヒナコを気にかけてる理由は―――? どうなるか早く知りたい―――。
後、クロは早くも出番は終わりかぁ~? 車を調達したり、物音を消すためにクラクション鳴らすという大切な役目があったけどォ~。
おみそさんへ、
速い男のサブタイトルからユンボのバケツに飛び乗るとかを想像してましたが、地雷って少し調べたら爆発するのに1/100秒程らしいのでどんな展開か楽しみにしてたら、
こうきましたか。
どうなるか早く知りたい。
同感です〜〜〜!
ヒナが地雷踏んだ瞬間、鈴木は何故取り乱したのか?
最初は作戦が台無しになった事への動揺かなと思ってたけど違った
元から、あの地雷の位置ではヒナごと吹っ飛ぶのは最初から折込み済みだたっはず
にも関わらず、あそこからの鈴木はヒナ最優先モード
「よせっ ヒナ――!!」
「ヒナが地雷を踏んだ時点で作戦外だったんだよ」
「俺はアンタの命よりヒナの足を守る」
「佐藤ォ――― 頼むっ!!」
元から、あの地雷の位置ではヒナごと吹っ飛ぶのは最初から折込み済みだたっはず
モヤモヤが気になって仕方ない
佐藤がかっこ良く登場して「今回はこける前に支えたぞ――― 」には痺れたけど
元のブラックホークは熊に持っていかれて、次のブラックホークはクロにあげたんでは?
クロに予め借りていたのか?
>ひなさん
>
>どうなるか早く知りたい。
>同感です〜〜〜!
朗報です。ヤンマガの次の号が出るのは土曜です。その分、次まで間が空きますけどね。
>まつこりさん
>
>鈴木はヒナ最優先モード
>モヤモヤが気になって仕方ない
それも早く知りたいですね。ヒナコを助けたら何故ここまで庇ったかを言うのかな?
>ジャッカルさん
>
>元のブラックホークは熊に持っていかれて、次のブラックホークはクロにあげたんでは?
一人で山篭りしていた時に熊と遭遇して、ブラックホークで目を刺したら刺したまま持って逃げられ失う。
クロとの山篭り前にブラックホークを買って、山篭り中はボスから貰ったナイフ(小島編で蛯原の病室でボスがみせたのと同じ種類)を使っていて、熊相手にはクロのドスが付いた方を投げ刺して持っていかれる。帰りの車中で無くしたドスの代わりにブラックホークをクロにあげたって流れですね。
で、今回地雷の周りを掘るのに使っているのはブラックホーク。またあの店で買ったんですかね? ナイフショップで「気に入っていた」って言っていたし。
ちなみに佐藤が山篭りをする事やナイフショップを探しているって洋子に言ったのは39話で小島編の時なんですよね。鉄工所でフードやコードとの事があってミサキちゃんにも色々あったのに、それでも予定を変えなかったっていうのは、あの程度は佐藤にとっては本当に散歩するのと変わらない日常だったんですねぇ。今回の宇津帆との事も佐藤にとっては日常の一コマ程度なのかなぁ?