要塞化した東京に侵入するために地下道を進む明達。
そこには”ネズミの王様”と呼ばれる邪鬼がいた。
小部屋に避難した明達は偶然会った人間から「邪鬼は元は娘の妙子だった」と情報を得た。
あらすじ
鮫島「で、教えろよ。妙子の対処法」
妙子の対処法は、視覚がなく、悪臭がする地下道では嗅覚も効かないので、妙子は聴覚で獲物を捕獲しているとのこと。
そこへ吸血鬼が部屋に逃げ込んできた。
怯える人間だったが、明があっさり瞬殺。
明が噂の救世主と分かり、明にすがるが明は「人助けに興味はない」と断られる。
鮫島は約束の缶詰一つを人間に渡し、明達は部屋を出て奥へ向かい出す。
残された人間二人は缶詰を食べ、部屋を出て外へ向いだす。
人間の前に妙子が現れ、音を立てないようにするが先程食べた缶詰のせいでゲップを出してしまう。
音を聞いた妙子は二人を喰べてしまう…
感想
彼岸島は何度も読みこんだ
吸血鬼は熟知しているつもりだ
「一人二体喰っても…」と言う吸血鬼。へ?吸血鬼って人間を喰うんだっけ?
ウィルスの影響で身体が血を欲するだけで、食べ物は普通に人間と同じ物じゃねェのか? 吸血鬼の設定なんて基本じゃねェのかよ!
先生ェはちゃんと読んでおるのか?
この彼岸島の話を
カッコ悪ィよ 兄ちゃんたち
男はプライドを守るもんじゃねェのかよ
部屋に入ってきた吸血鬼を見た人間「はぎゃああ はりゃはりゃ終わりだァ」ってどこの方言だよ! 東京の人間じゃねェのかよ。それともたまたま東京に仕事だか旅行だかで来たときに吸血鬼ウィルスがバラ撒かれちまったのかァ?
部屋に入ってきたのが吸血鬼だと分かった途端土下座する人間。
情けねェ! すぐに土下座しやがる! 踏んで下さいとか言いやがる! プライドってもんがねェのかよ!!
人間「こんな事もあろうかと
プライドだけはずっと捨てて生きてたんだ
最高の土下座を見せてやるよ」
部屋にいるのが宮本明だと分かった途端土下座する吸血鬼。
情けねェ! すぐに土下座しやがる! 踏んで下さいとか言いやがる! プライドってもんがねェのかよ!!
吸血鬼「こんな事もあろうかと
プライドだけはずっと捨てて生きてたんだ
最高の土下座を見せてやるよ」
吸血鬼ウィルスが撒かれて無政府状態になっちまって力が強ェ者が正義になっちまったから人間どころか吸血鬼まで狂っちまったのかァ? それを天丼ギャグで笑わせながらも表現する先生ェの力量がスゲェ!
松本光司…なんて神々しいんだ…
比べて俺は読むことしか出来ない…
なんて情けないんだ…
ひいいいいいいいいいい
わけがわからねェ
こいつらの行動に論理的ってのが一ミリもねェ!
明の横にでけェ鮫島兄弟が立つ。
まるで助さん格さんを引き連れた水戸黄門じゃねェか! 黄門様のように各地の悪ィ吸血鬼を対峙するってワケかァ? さすが救世主様と呼ばれるだけある。って「人助けに興味はない」と言い切りやがった! 吸血鬼ウィルスを撒かれたから助けようとしてもキリがねェのは分かるが、目の前の困った人も助けねェとは… 今助けてほしいと言っている人間は東京の地下に住んでいるんだから、東京内部の情報が手に入るかもしれねェのに。論理的に助ければ自分のためにもなるのになァ…
妙子の対処法を聞いたらさっさと部屋を出て行く明達。こいつらマジで見捨てやがった! 救世主様なんて呼ばれる資格はねェ!
コイツが宮本明
見ての通り
救世主と呼ばれる価値が無い奴だ
こんな奴らは視覚がねェ妙子に喰われちまえ! まぁそれすると漫画が終わっちまうからいいけど… 妙子は倒しちまうのかァ? それとも逃げるのかァ? 妙子はかわいそうだけど、明が介錯するのが一番いいのかもなァ…
「妙子に見つかるから音を立てるな」って言われたのに扉をバタムッと閉めてやがる!
その後にソロリソロリとしても扉をしめる音を聞かれたら意味がねェ!! こいつら貴重な缶詰と引き換えに得た情報を早くも忘れちまったのかァ?
まともなのが一人もいない
こんなんで妙子とやらに
ちゃんと立ち向かえるのやら
これもひとつの因果応報ってやつだな
やっぱり人間が妙子に喰われちまった!
食料欲しさに自分の娘の妙子を差し出したバチが当たったのかもなァ… 妙子を差し出して食料を得ていた父親。妙子の情報を差し出して得た食料のせいでゲップが出て妙子に喰われちまう。因果なものだなァ… 缶詰を今食べずに、皆のところに持っていくなら明達と合流できるだろうし、助かっていたのかもしれねェ… 娯楽である漫画に面白さを損なわずに教訓を入れてくるとは先生ェはすげェなァ…
でも人を救わねェ明達は無事なんだろうなァ… これは理不尽じゃねェか? そうか!教訓だけでなく、力が強い者が良い目を見るという社会の理不尽さも表現しているのか!! 先生ェの力量の底が知れねェ!
先生ェ「俺なんか こっそり教訓入れて漫画かいてますよ」