洋子が山岡のアジトに襲撃を企てる夜―――
ユーカリが、ミサキを攫おうと気絶させ車に乗り込ませた。
その時、佐藤が駆けつけ「何してる?」と、ユーカリに声をかけた。
あらすじ
公園前
配達帰り、自転車に乗っている佐藤は、社長からの電話で「今日はもう そのまま帰ったらいいから――― ミサキも今帰ったから公園のとこくらいで――― ついでに家まで送ってやって―――」
佐藤「わかりましたです。お疲れさまですした―――」
電話を切る佐藤「公園で待ちぶせか―――・・・・」
公園内を自転車で進む佐藤。公園の横に停めてある不審な車に気づく。
佐藤は自転車のライトを消し、自転車を置き、徒歩で車の様子を観に近寄る。
そこに向こうから人影が。
佐藤「ミサキちゃん―――」
ミサキがユーカリに襲われる様子を観ていた佐藤「手際がいいな――― シロートじゃない―――」
佐藤は不審な車に近づき、スズムシに声をかける「何してる?」
車から下りてくるユーカリ「ちっ なんだ おまえ―――」
佐藤(やっぱり――― この男―――おそらく同業――― 山岡の手の者か?)
ユーカリは銃を出して脅す「ちっ! しかたない おまえも乗れ―――」
銃を見て確信する佐藤(やっぱり―――ならば・・・・)「ひぃ~・・・ ウソでしょ―――やめてください――― 誰にも言わないんでぇ―――・・・・」
スズムシ「静かにせぇ―――ッ!!」
佐藤の顔を殴るスズムシ。
スズムシは痛がって騒ぐ佐藤を車に載せる。
周りに他には誰もいないことを確認したユーカリ「ホラ出せ―――!」
スズムシ「はい!」
佐藤は弱虫のフリをし、ミサキとは知り合いではない、名前は石原だとウソを付く。
佐藤(ミサキちゃんをわざわざ攫う理由―――・・・ 俺かヨウコに対する人質か・・・?)
アジトの倉庫につき、車は倉庫の中に入って行く。
山岡の姿を確認した佐藤(山岡―――・・・ まずは状況確認――― とりあえず もっと気配を消さねば・・・・)
おでこをトントンしてスイッチを入れる佐藤。
ユーカリは車を降り、山岡に報告「ミサキはうまくいったが、一人 部外者が増えちまった。通りがかりの石原って男―――・・・・」
スズムシに耳を引っ張られて連れてこられる佐藤。
佐藤の顔を見る山岡「正義の味方くんか―――」
スズムシ「どうしましょ―――?」
山岡「ミサキと一緒にプレハブに運べ――― 携帯やら取り上げとけ――― プレハブから出たら殺す―――」
スズムシ「ホラ歩け―――!!」
佐藤「いたい いたい」
倉庫の中のプレハブに連れて行かれる佐藤。
その佐藤を意味ありげに見るアザミ。
感想
水入らずの男・・・・。
社長の電話は、佐藤とミサキをくっつける目的での電話だな~。これが結果的にナイスプレイになるとは―――。善行を重ねていくと良いことが向こうからやってくるということか―――。今回は社長は悪い目に合わずに済みそう―――。引っ越したことで運気が上がったのか~? 引っ越していなければマツが来て、巻き込まれただろうな―――。
殿堂入りの男・・・・。
公園で”待ち合わせる”と言わずに”待ちぶせ”―――。
プロの癖が抜けてない―――。ドラマチックでもロマンチックでもないな・・・・。
そしてユーカリが気づいたように、佐藤もこの暗闇でミサキに気づき―――ミサキが攫われる―――。声をかけた佐藤だったが
ミサキを襲うヤツがいる
↓
動きが素人ではないから
ピンポイントで「ミサキを狙う」
という目的があるはず
↓
ミサキは借金返そうと頑張っているから金は無い
身代金目的は無い
↓
ヤクザは真黒組しかいない平和な太平市で
動きが素人でなく
銃も持っているから
山岡関連の可能性が高い
↓
顔を見ても反応しないから
自分の顔は割れていない
↓
弱者を装って
潜入しよう
さすがプロ―――ドラマチックじゃなくシステムチックに冷静に分析―――。でもミサキを気遣っていない・・・・。ミサキを怖い目に会わすわけにはいかないと思わないか・・・。そこまで気遣いできるのはまだか―――。殺しの腕は殿堂入りレベルでキチ○イに強いが、気遣いはできんか・・・・。
棺桶入りの男・・・・?
スズムシは自分がヤラれないとなったら急に偉そうになるなぁ~。
兄さんいい表情してる~完璧や~ッ!!
この後どうなるかわからんが、スズムシの命はないような気がする・・・・。痛い目に遭っても改心せず、弱い立場の者が現れたら威張り散らし・・・・。棺桶に入れてもらえるのが有り難いとなるぐらいの最期を迎えそうな・・・・。
気づければ
喜びも一入の男たち・・・・。
ユーカリは佐藤に気づかないか―――。佐藤はさすが最高傑作―――。ユーカリが「ちっ」と舌打ちしてるが、そういえば佐藤も太平市に来たころは「ちっ」「ちっ」と舌打ちしてたな~。
アザミは佐藤に気づいた―――!
山岡は気づかんか―――? 気づいたけど洋子が来た時にまとめて相手してドラマティックにしようと考えているかもと思ったけど・・・・。アザミは気づいているように描いて―――山岡はそのような表情は無かったから―――気づいていないだろう―――。山岡には恐怖心が無いから、危険を察知する能力は低いのかもしれない―――。だけどここは佐藤が凄いというより―――山岡にちょっとガッカリ・・・・。佐藤の気配に気づいてほしかった・・・・。
貫入の男・・・・?
山岡も気づかなかった佐藤の気配に感づいたアザミ―――山岡になぜ言わん―――? アザミは触れたくないのか―――? アザミは同業のマツに対してばかりか、スズムシにすら優しく接してる―――。「普段はなるべく人に優しく気遣いを持つようにしている」と言っていたが―――
それはいい隠れ蓑になるから「まさかあの人がってヤツだ―――」って理由―――。正体を知っているマツにもスズムシにも優しくしなくていいのに、優しく接している―――。殺しや暴力が楽しいのではなく―――佐藤と同じように仕事だからやっているだけなのか―――? 子供の頃から教え込まれて殺す仕事しか知らないから―――? 好戦的じゃない―――? もちろん、いざとなったらやるんだろうが・・・・。アザミの花言葉『触れるな』の通り、触れたくないんだろうか―――? 最近の山岡の行動に疑問を持ち、ボスへの忠誠心を聞いたりしたのは―――組織に逆らいたくない、同門と―――しかもボス直系とは戦いたくないのかもしれない―――。ユーカリも倉庫に来た洋子を撃たなかったし―――。山岡が佐藤明の話をしていても―――
アザミはワクワクしてるように見えない―――それどころかその前の山岡に聞いた言葉とこの表情を繋げると、「山岡と距離を置こう」「もうついて行けない」と考えているようにも見える―――。山岡には世話になったから、暴走する前にそろそろ引退してほしいのか―――? 山岡との関係に貫入が―――陶磁器の表面の塗装に出てくるヒビが―――出てきたように見える―――。それとも佐藤みたいに殺気を消しているんだろうか―――?
山岡もどこまでやるつもりなんだ―――?
組織での立場を明確に示したい―――。実行部隊も現代の日本でもまだまだ使えるってことを知らしめたいのか―――? それなら最高傑作といわれる佐藤明を出し抜ければ成功といってもいい―――が、山岡には恐怖心というブレーキがない―――。佐藤という山岡にとって大入り袋と言ってもいい男が現れたが―――山岡がそれに気づいた時、どこまで行ってしまうやら・・・・。山岡が目的をハッキリしないまま誰かに消されたら、山岡の真意は迷宮入りになってしまう―――。
もう水入り無し・・・・。
佐藤が来たことで洋子だけでなく―――マツが倉庫に戻って来たとしても生き残れる可能性が出てきた―――。こうなると佐藤はラスボスじゃなくてヒーロー、”正義の味方くん”だな―――。でも―――正義の味方に変身する覆面は持ってきてるのか―――? 顔を隠さないとミサキに知られてしまうが・・・・。ちゃんとニット帽を持ってきていたり、そこらの袋で覆面して誤魔化してもクリスマス会で社長からもらったアクセサリーでバレたりしてぇ~。バレても「元格闘家として対応した―――」で誤魔化せる―――?
佐藤はこのまま山岡達を片付けて、ミサキと洋子の案件を一気に方を付けようと魂胆か―――? ここで一気に肩をつけたら、オクトパスのイラストを書く時間もできる―――。一石三鳥~。真黒組のゴタゴタも片付けくキッカケにもなるだろうから一石四鳥までなる~。佐藤にとってこの倉庫は満員御礼、まさに大入り袋~! でも解決方法はどうする~? 佐藤は山ごもりの時にボスボス、ボスボス言っていた―――
ボスに育てられてボスのことを父親みたいに見ている佐藤が、ボスからの言いつけを破るとは思えない―――。なにより佐藤が殺しをしてしまったら、この漫画の根幹が崩れてしまうような気がする―――。洋子のほうは、山岡に対してはヤッても仕方ない気もするが―――洋子は今まで殺しをやっていない、一線を超えていないということから―――今回も殺しをしないと思う―――。
じゃあ誰が山岡を止めるのか―――? ボスが止めに来そうだが―――意外とアザミがブレーキ役になって止めそうな・・・・。山岡には引退する気が無い事を確認したし・・・・暴走して信用できなくなった山岡に「俺のワガママを聞いてくれ」とトドメをさしそうな・・・・。
面白すぎるぅぅ!
緊迫状態から一転してギャグ展開!
作者さん発想凄い
この後は兄さんが悪者フルボッコなんでしょうか
次回が待ち遠しすぎる
スズムシはアザミに
眉間を撃たれて
射殺なんでしょうね。
明らかに勘づいてるアザミが、取り上げたミサキの携帯から『佐藤明』に電話をし、石原の携帯バイブが鳴るのを見て『やっぱりな…』って展開じゃないかな。
それでも山岡やユーカリには黙ってそうだけど…
ユーカリ瞬殺がなかったのでガッカリ。。。でも、なんだかんだいって殺し屋のわりにユーカリが一番明るく人生を楽しんでいるって感じがしないでもない。熟睡中の幸せそうな楽天的寝顔は何の警戒心もなく、容易に山岡に銃をとられてしまっていた。。。
アザミは何やら気付いた様子+そのアザミの様子を兄さんしっかり察知。
二郎は、瞬時に見知らぬアキラ兄さんの実力を、察知逃走する中々の実力者だったが、トントンで気配を消してもなお何かを感じ取るアザミの真意や如何に、といったところか。。。でもみんな倉庫に集まっちまって面倒くさいなあ。。。人混み嫌いでしょう、兄さん。
小島事件の時って振り返ると、ワザワザ鉄工所まで行って玩具の弾丸使って大立ち回り大騒ぎしないでも、鉄工所行く前に、ミサキが小島の車に同乗する時、兄さんと洋子が急襲して、小島と高橋をドドドと素手で動けなくするだけで解決していたような気がするんですけど。。。2、3日痛みで動けない間に若頭が問い詰めればうまく治った。。。
でも―――正義の味方に変身する覆面は持ってきてるのか―――? 顔を隠さないとミサキに知られてしまうが・・・・。
→水野くんの変態変装グッズの出番やで
そんなところに伏線があったとは―――!
そんな姿してるヤツにやられたら
山岡も引退を考えるやろうな~
兄さんが「知恵と工夫」で変態仮装グッズをどのように使うか、楽しみだーー
『えぇーー?
兄さん今度は銃持ったスゴ腕三人を瞬殺ーー?
ム、ムチ一本でーーー?』
とかクロちゃん大喜びしそうだ
今週見たけど小包みが小さ過ぎるーーー!
せめて前隠せるもんが入っとってくれ
素晴らしい考察です。西日本に住んでるので発売日になかなか読めないのでブログ重宝させてもらってます。
いつも楽しみにしてます!
死相が見えるアザミはアキラの顔に恐怖感からくる死相が全く無いから不審に思った。
山岡がヨーコの両親を殺した、は嘘。(あんたが殺したんでしょ)のヨーコの言葉に1コマ間を置いて(そうだ)と答えたのは
(佐藤兄弟に自分からは手を出せないが、向こうから来れば話は別)
と考えていたから、ヨーコの思い込みを利用した。
アザミはボスに通じてたりして?
何となくですが
アザミは佐藤の気配に気づいたのではなく
過去に佐藤の顔を見たことが有ったのではいか
という気がしました。
兄の子供時代、
ボスに連れられ、そのボスの車を運転していた人がアザミ!?って話も出てます。
兄が後姿しか確認出来なかった…というやつです。
年齢(時間経過)設定がよく解りませんが
私も山岡は洋子に嘘をついていると思います。
最初の頃のシーンからボスは明と洋子に愛情を持っているようなので、両親を殺す命令を出したとは思えません。
おお、予想が当たりました。その後ヨーコが襲撃に現れてクライマックスまではありますね。ただ、その間の予想のつかないやりとりが最高に面白い。
確かに 山岡が死ぬなら 殺す相手は明でも洋子でもなく
身内のアザミになりそうですね。
アザミはウツボ編の鈴木みたいな立ち位置になるのかな・・・?
今回は展開が早すぎる気がして少し不満です。
もうこの後は戦闘からの結末しかありえなさそうだし・・・
もう少し ユーカリ・アザミももっと掘り下げてほしかったし
砂川やボスにももっと登場してほしい・・・
しかしミサキも職場の同僚に盗撮・ストーカーされて電車で痴漢に遭い、小島から脅されて陵辱されたと思えば今度は拐われたりと散々ですな・・
アザミは過去に佐藤の顔を見たことがあった、納得です。
佐藤のトントンが簡単に見破れるとも思えませんし。
でも山岡は完全に気付いていると思います。
その場で言わなかったのは、後の展開をドラマチックにするためではないでしょうか。
どうドラマチックかはまったくわからないのですが。。。
今回「後始末」をしてからここにきたアザミは、明の過去71人の実行後の、分業での何らかの後始末に従事した過去があり、明の姿を見たことがあったりして。
で、アザミが山岡に「あのヘタレが多分佐藤明だよ」と耳打ち。
山岡はピーーンとドラマチックな興を覚え大興奮、アザミに「おまえ黙っとけ」と騙されたふりをして明を訊問。
組織幹部と最高傑作の騙し合い、口先大対決が繰り広げられるのかも??
タコ社長との腕相撲対決以来の、緊迫の中のおもしろ対決になったりして。。。
よく見ると
兄さんを見たときのアザミの
表情が凄い事になってる(^^;
目を見開いてる!
あの表情は何を意味するのか?
死相が無い事を不審に思ってる
ってゆーよりも
何でお前が居るんだ?
みたいな感じがします。
何か色々判ってるけど
黙ってそうですね。
山岡は一一、多分気付いてないかと。