マツ・クロ・スズムシは山奥にあるマツの秘密の墓場で砂川と水野を埋葬することに。
車内から山岡が仕掛けた携帯を見つけ、逆に待ち伏せしようと洋子とユーカリは車内に隠れる。
山奥で墓穴を掘り出したクロ・マツ・スズムシ。
予想通り山岡が現れ、スズムシ達に銃を向ける。
その頃、車内で山岡を狙っているはずのユーカリは洋子の頸動脈を止めていた・・・・。
あらすじ
車内
頸動脈を抑えるユーカリの腕を掴む洋子。
ユーカリ「ヨウコ――― アキラに伝えろ。俺が山岡に ついたフリして ヤツのそばにいる―――。俺の携帯のGPSを辿ってこい――― パスワードは―――・・・・」
ユーカリが伝え終わると、洋子は気を失った。
車外
山岡がスズムシに銃口を向けていた。対峙したクロとマツは動けないでいたが、ユーカリと洋子が動くのを待っている。
山岡「スズムシ――― 最後の言葉はないか?」
洋子達を待ちきれないクロは腰に引っ掛けていた銃を抜き出す。
山岡はそれに反応し、クロより先に素早く撃つ。
が、他の所から飛んできた銃弾がクロの脚に当たり、山岡の銃弾はクロの肩に当たった。
山岡が振り返ると、銃を撃ったユーカリが立っていた。
山岡「なんだ・・・ やっぱりいたのか」
ユーカリ「危なかったな 山岡さん―――」
山岡「バカ言え――― おまえが先に足を撃たなかったら 俺は心臓に当ててた―――」
ユーカリ「あら ホントだ・・・・」
マツはユーカリが寝返ったのか、クロを助けたのか。判断を決めかねている。
山岡「―――で おまえはどっち側なんだ?」
ユーカリ「あんたに決まってるだろ。マツさん悪いな~。俺はこの人には逆らえね―――」
信用しきっていない山岡「本当にそうなのか? ユーカリ・・・・ じゃあ この三人の内の一人・・・・ おまえが殺れ―――!!」
ユーカリ「いいのかい? 俺が殺って――― そうなったら あんたが主役じゃ なくなるぜ―――。他のヤツらが 俺の事も やっきになって捜すだろよ~」
ユーカリは三人を品定めし、スズムシに銃口を向ける「じゃあ やっぱり コイツかな―――。悪いなスズムシ―――」
ユーカリの銃を掴む山岡「確かに・・・ ここまでお膳立てしてきたんだ――― 連中にはやっぱり俺に集中してもらわねぇとな~」
山岡はスズムシの心臓を撃った。
スズムシは倒れる。
山岡「スズムシ――― 最高の夢の時間だ――― 存分に楽しめ~」
感想
目を開いて眠れる洋子だが―――
これはフリではない―――完全に落ちたな―――。こんな顔晒して―――山岡は感動巨編のヒロインを洋子にしようと考えていたが、この顔はヒロインではないな~。やはりミサキがヒロインか―――。
ユーカリが洋子に要件を伝えたが、気絶寸前でも記憶力はいいんだろうか―――?
主役になりたい男・・・・。
プロ相手に面と向かって銃を出してしまうクロ・・・・。横に立っているマツにも気づかれるぐらいなのに・・・・。佐藤との手合わせの時、佐藤の早さを覚えていないのか―――? マツは殺し屋なので現実主義―――この状況で銃を出しても無駄だと分かって我慢していた―――。クロはヤクザとして―――舐められるわけにはいかないと歯向かってしまったんだろうか―――? 太くて短くていいから名を残したい―――主役になりたいと思ってしまったんだろうか―――? その結果―――主役としては力不足だった・・・・。
ユーカリが石原くんに言った言葉―――
力無き叫びは無力―――。クロには力が無かった―――・・・・。
そんなクロをユーカリが助けた―――。マツは迷っているが、ユーカリが助けたと結論付けるだろう―――。殺し屋をしていて、その後に武器商人として長年やってきて生き残ってるんだからカンは悪くないはず―――。クロのほうは感づいていないようだが―――・・・・。クロは撃たれて倒れたが、まだ銃を手にしている―――。撃たないだろうな―――? 状況を読まないと―――。ユーカリが裏切ったと知って怒っているが、洋子の名前を出していないのは感づいたのか、偶然なのか―――? でもクロはカンが悪いからな~。ユーカリが上手く教えられたらいいんだが―――・・・。「ビリヤードの貸しの3万を返せ」とクロに寄っていって、チョロっと話す―――? 上手く伝えられてクロが真相を理解した時、クロはちゃんと演技できるんだろうか―――? ヘタな演技や視線で山岡にバレそうな気がする―――・・・・。クロには黙っておいて、銃を取り上げるだけでいいか―――?
主役を譲る男・・・・。
ユーカリが寝返ったフリをするのは―――佐藤が来るまでの時間稼ぎか―――? でも「GPSを辿ってこい」と言ったから、一回離れることになるということか―――? もし移動した時の備えということか―――?
ユーカリが裏切ったフリをして山岡に近づく理由は―――山岡をあくまで生け捕りにしたいからだと思う―――。山岡を殺るだけなら、クロの足を撃った時に出来た―――。山岡はユーカリに気づいていなかったから―――山岡よりも先にクロに向かって撃てたのだから―――。洋子が親の仇に引き金を引けないでいるように、ユーカリは育ての親のような山岡に引き金を引けないのか―――。
欺かれた男・・・・?
山岡はユーカリに上手く操られたな~。ユーカリは「あんたが主役じゃなくなるぜ」と言って自尊心をくすぐり、殺る相手を選ぶフリして考える時間を与えた―――。結果、山岡は我慢できずに銃も主役も奪い取る―――。
山岡は力はあるが、正義ではない―――。叫びというよりワガママ―――。自分のやりたいようにやっている―――。これでは主役でなく、悪役―――。その悪役は悪役らしく、スズムシを撃った―――!
山岡はユーカリを信用したんだろうか―――? ユーカリの銃口を下げるだけじゃなく、銃を奪ったのは信用していないから―――? ユーカリを信用していないなら、今後一緒に行動するときに携帯を捨てろとか言い出しそうだが―――。GPSを利用して追いかけてきた山岡が、ユーカリがGPS追跡されるのを警戒しないのか―――? これも恐怖を与える要素だとか、逆に利用し欺いて相手の反応を見て楽しむ要素が増えたと喜ぶんだろうか―――?
後、佐藤に撃たれた山岡の右肩は―――痛みはともかく、動きには支障がないようだな―――。砂川と水野を撃った時も―――クロを撃った時とスズムシを撃った時も、右手で撃っている―――。そう簡単には止まりそうにない―――。
主役じゃない男・・・・。
スズムシがヤラれたが―――この3人でスズムシが消えるのは漫画的に当然か―――。山岡が選ばせた3人は―――マツ、クロも裏社会の人間で悪事も働いているが、スズムシの悪事は矜持が無かった―――。スズムシは自分の欲望のまま、力を振り回して悪さをしていた―――。そんなスズムシは自分以上の力を持っている者に出会って、通じなくなるとフラフラしだして命乞い―――
スズムシ「自分がなくて~ 自分は何者かとか・・・」と気づいた―――。銃を向けられて自分の最後の局面かもとなった時でも、プロであるマツはともかくクロまでも命乞いをしなかった―――。スズムシは今回は山岡に銃を向けられても反抗できたが、遅かった―――・・・・。
スズムシは力も無く―――叫ぶほどの主張すること、生き様も無かった―――・・・・。主役や悪役どころか、キャラが立った脇役にもなれなかったスズムシは退場―――・・・・。
ただ、この状況―――どうするんだ―――? 山岡が「一人消したから、楽しみをとっておくために一旦離れる」とはならないだろう―――。それならクロとマツに姿を見せなくても済んだ――――。クロとマツもこのままでは消されてしまう―――・・・・。目を覚ました洋子が佐藤に電話して状況を伝えて、佐藤が駆けつける―――? 主役の佐藤は―――力はあるが、誰も死なせないという叫びは叶わなくなってしまった・・・・。佐藤が間に合わずに―――娘が待つマツが殺られたり、友達であるクロが殺られたりでもしたら主役とは言えない―――。
ここで佐藤到着→山岡、ユーカリ退散かな?
にしても、ユーカリの現れ方に違和感。山岡に気づかれずに車外に出るなんてできるのかな?山岡より後ろから撃って早く着弾させるほどの達人にも思えないし。
ユーカリのやってる事は周りの人間からしたらマイナスばかりな気がするけどな。いくら佐藤達を裏切ってはいないにしても。そんだけ山岡の生け捕りに徹したい。で済まされる話なんですかね〜。
いや、ユーカリ…クロの脚を撃つんなら、山岡を撃ってよー
確かに山岡の頭を撃てる機会がありましたね。
なぜ撃たなかったのか読者が納得できる論理的な理由があると良いのですが。
しかし、山岡は近いうちにユーカリを射殺することになるだろう。
確かにスライドドアでも音が出る。
静まりかえった山中ならなおのこと。
手動式の窓から車外に出たのかな。
スズムシ死んじゃったじゃん。
この作戦で良いのかね。
車の中見られたら終わりじゃね。
山岡が狙うのは心臓。
分かってるな?スズムシ
何かで心臓だけはガードしておけ
たしかにその可能性はあるな
山岡とユーカリは最終的にはグルで狙いは佐藤というストーリーじゃないかと予想。ユーカリが山岡を撃たないのは不自然だし、山岡がユーカリを疑わないのも不自然。佐藤を油断させるために、ユーカリが仲間だと確証させるための猿芝居にしか見えない。次回は誰も死なず、山岡とユーカリだけトンズラになるのでは。ユーカリは佐藤に嫉妬心もあるしね。
だとしたらユーカリはどこかの時点で山岡と打ち合わせしてる筈なんだよな
嫉妬だけで組織を裏切って山岡に殉じるとも思えないし、何か別の理由でもあるんかな
山岡&ユーカリが一時退散するとなったら『この車、借りてくぞ』って展開にならないのかな?
ず~っと乗るのは利口ではないからしないだろうが、山の麓までは乗る可能性もあるんじゃ。
そうなったらヨウコが危険なんだよなぁ…
そんなイージーミスをユーカリがやるとは考えられないし…
ユーカリが敵なのか味方なのか分からなくなってきた…orz
スズムシは長く生きていたら哲学者になる可能性があった
ララァ・スズは私の母になってくれるかもしれなかったオネェだ!
・山岡はユーカリが車から降りる音に気がつかなかったのか?
・ユーカリはなぜ山岡を撃たなかったのか?
・ヨーコが見つかったらどうする気だったのか?
いろいろ謎
ユーカリの思い──
ヨーコ、ユーカリ、そしてアザミが揃っても── 隠しカメラを確実に捕捉出来たのはアキラと山岡だけ───
ユーカリは山岡は狙われた瞬間にその危機を悟る男だと知っている、だから後ろからでも山岡への殺気を捨てて車を降り、クロに銃口を向けた──
現場ではユーカリが一番の殺傷能力だが、ユーカリでさえ山岡の危機感知能力を回避できない──山岡の危機感知能力を越えて撃てるのはアキラだけ── とユーカリは考えていた
第1ラウンドの倉庫でアキラが山岡の肩を撃ち抜いた時も山岡が撃たれる直前にやっと(銃か?)と気付いたように、アキラだけは殺気を消して引き金を引ける──
だから、ここは何とか生きて下山して、あとはアキラとアザミに任せるしかない。
頼んだぞヨーコ──
そんな思いの行動かも────
なるほど。確かに、もしユーカリが山岡を狙うことになっていたら、その殺気に気が付いて逆に狙われていたかもね。
海老原車庫から始まった隠しカメラ云々のエピソードはここに至る伏線だったのかも──
他人の視線を敏感に感じ取る天才的殺しのプロとして───
ヨーコの中途半端な殺意は銃口を向けた瞬間に、すぐに山岡の勘に察知されて全滅の引き金になるだろう。
第1ラウンドで山岡センサーを潜り抜けて倉庫に潜入し、オモチャで肩を撃ち抜いた、山岡以上の天才的殺しの勘を持つアキラしかいないんだよ──
──ユーカリ談
山岡さんは直弟子のユーカリさんまでが組織に追われる身にならないように、自分の手でスズムシさんを処分。
山岡さんは自分の死に場所を最後までタノシミナガラ捜してる感じ。
勿論ドラマチックなエンディングにする為にそう簡単には死ぬつもりもないけど。
ユーカリの一計もしっかり把握した上で
、「ユーカリの案にしばらく乗っかってみるのも面白そうかな…」と。
その後の展開次第では「ユーカリも殺した方がドラマチックだな。ユーカリ、俺の為に脇役になってくれ」ってなる可能性もあるかな。
山岡さんの望みとしては本当のところ、洋子に殺されたい「道義的にも動機的にもやっぱしっくりくるな」
かな。
または飛び入りでボスに始末されてもいい。組織の論理的に、道義的にしっくりくるから。
山岡さんは「自分は今の世の中には不適合な殺し屋」だと充分自覚していると思う。
今さら時代に適合しようとも生き方、考え方を変えようとも思ってはいないと思う。時代に弾かれて如何に死ぬか…とかかな、今考えてるのは。
なに友の作者さんなら、最後にアキラvs山岡さんの最強対最恐対決はやらないと思う。クローズみたいなヤンキーのバトルマンガじゃあないんだから。
ゼンvsアヤや、vsテッポーもやらなかったし。
死ぬ人、殺される人には何かしら共通性、何らかの法則あるのかな、なんて。
寓話なので。
さて、来週の展開はどんなでしょうね。
怪我らしい怪我ではないけど
ヨーコがユーカリの手をガッ!ってやってたから、
実は少し怪我してて
それを山岡が気づいて、、、
その怪我なんだー!?
みたいな、、、ことになってヨーコが車にいることばれそうになって、ユーカリがガチで山岡と戦う。
んなこたぁないか。流石に妄想すぎました。
ここからは誰が死んでもエグい、、、砂川~スズムシの死は、どーでもいいってわけじゃーないけどね。
佐藤兄妹が大阪に来てから死んだ人。
これは死ぬべきだって人や、話の都合上死んでもらった登場人物。
元レスラー(どうしようもないクズ)
元ヤクザ(小島の元兄貴分、人間的にクズ)
小島(ドヤクザ、極道、更正不可)
砂川の舎弟(砂川の威を借りたクズのチンピラ)
成金ボンボン(誰にも心配されないクズ)
殺し屋二人組(力不足の役立たず)
貝沼(サイコなクズ)
井崎(都合が悪くなるとすぐ逃げるクズ)
ウツボ(極悪党)
浜田組(昔ながらのヤクザ)
水野の部下(外注)
水野の舎弟(信頼の置けない舎弟)
格闘家コンビA(所謂クズ)
砂川(野心家でずる賢いヤクザ)
水野(信頼に値しない日和見ヤクザ)
格闘家コンビB(今までしてきた悪事は消せないやっぱりクズ)←本当に死んだかまだ確定してない。
ウツボの最期はほぼ自殺だな。
貝沼は最後まで自分の行いを省みず佐藤兄妹を売ったから自業自得の最期。
浜田組長はストーリー上犠牲になってもらった。でもヤクザだから誰かしらに恨みで命狙われるのは仕方ないか。登場仕立ての最初の頃に毒殺云々の話もしてたし。
死んだ人は人として更正の余地がないのが大半だな。
殺し屋二人組は殺し屋の生業上、逆に殺されても仕方ないか。死ぬ覚悟はあったし。水野の外注の部下も同じ。それだけの見返りもらってるだろうから仕方ないか。
次は誰だろう。
マツでさえ、ユーカリがクロを助けたと思うのであれば、山岡がそう思わない訳が無い。
山岡はユーカリを全く信用してない。基本「赤子でも疑え」を叩き込まれてる組織。
この後、どんな展開になるのか益々わからなくなった。
突然ボス参上!なんて事?
作者が更なる今後、ユーカリの出番増やす展開を考えてるなら。
山岡「騙されたフリしとくか…」の可能性。
逆に山岡が本当の狂人で心底壊れてしまっているなら、どっかでユーカリを殺す算盤弾くだろな。
狂人に徹する(フリをする)山岡の死に様の物語
あの倉庫でスッキリ終わると思ったけどな──
しかしそうなると、結局山岡は雑魚で終わる───
逃がすと面倒なことになる、と山岡を追ったアキラとアザミ───
やはりラスボス山岡、面倒なことになったな───
山岡が騙されたフリをしているのをユーカリも見越してるのかな?
ユーカリの中では山岡を連れて山を降りることができる算段がついていたのかもしれんが、山岡の対応次第では全員が始末される可能性もあった訳で、ヨーコを助けるための行動だとしても無謀な賭けに見える。
裏切るor欺くにしても、もっと早い段階で判断できた筈なのに、このタイミングで山岡に寝返った(と見せかける)ということは最初から二重スパイだったか、ユーカリの中で揺れていたのか、、来週が楽しみになってまいりました。。
このあと山岡のピンポイントの凶弾はマツ、クロ、そしてユーカリの心臓を撃ち抜く───
そして心臓だけをガードしていた皆が死んだフリをする──
(やまおかぁぁ~~)
と、アキラ到着と同時に起き上がる一堂───
(ひぃーーーーーーっ)
と、恐怖初体験の山岡が喚く───
山岡の件が終わったら、ファブルの組織は殺し屋組織から裏社会の要人保護のボディガード、セキュリティ専門の組織に移行していきます。これも時代の流れというやつです。
山岡が試しの門ですね。
ボス「誰だろうと油断するな。」
「銃に対して敏感」なはずの山岡がアキラの銃撃に遅れを取って肩を撃ち抜かれた時点で、殺しのスキルはアキラの方が上手という事。
プロの殺し屋同士、同じ相手に何勝何敗なんてない。次こそはもない。
反応出来ず撃たれた事。アキラが鼻から殺すつもりでいて、仮に急所撃たれてたらあの時点で山岡は死んでた。
一瞬の油断と判断の遅れが反応を遅らせた。
アキラへの好奇心が先行しすぎたのか。
でも、そこはプロ同士。すでに軍配は上がってるよね。
山岡がユーカリの銃を取ってスズムシを打つんだが、その時の効果音「ドオン」??
サイレンサー付やぞ!
その前に同じ銃でユーカリがクロの足を打った時の効果音は「プシュ」だった。
いや、山岡は左手でユーカリの銃を持ったまま、右手の自分の銃でスズムシを打っている。
これでイイのだ。