武闘会決勝戦、明と姑獲鳥の対決は熾烈を極めていた。
顔を削られた姑獲鳥だったが、二階席を支える柱を引っこ抜いて投げつけるほどのパワーをまだ隠し持っていた。
あらすじ
激しい戦いに盛り上がる吸血鬼達。
明(視界がかすむ… 少しどこかで回復しないと!!)
明は姑獲鳥の攻撃を避け、吸血鬼を踏んでジャンプ、2階席の手摺壁に仕込み刀を引っ掛け、2階席に上がった。
明(これで少しは休める)
姑獲鳥「逃ガサン… 狐…」
姑獲鳥は屈んで飛び上がり、2階席の床をぶち抜いて飛び出した。
姑獲鳥はぶち抜いた床をそのまま空中で明に投げつける。
明は飛び上がって躱す(今だ!!)
明は姑獲鳥との距離を一気に詰め、仕込み刀で斬りつける。
しかし踏み込みが浅く、姑獲鳥に仕込み刀を捕まれ、放り投げられてしまう。
ネズミ「やばい!! 落ちたら死んじゃう!!」
高く放り投げられた明はドームの天井のワイヤーを掴んだ。
明はそのまま仕込み刀でドームの天井を切り開き、ドームの上まで上がった。
吸血鬼達「ドームの上に出たぞ!!」「狐はドームの上だ!!」
吸血鬼達は戦いを見るためにドームの外に出る。鮫島達も外に出る。
勝次「いたぞ!! 明だ!!」
ドームの上に立つ明の前に、クチバシでドームを破って上がってきた姑獲鳥が姿を表した。
姑獲鳥「殺ス… 狐…」
明「姑獲鳥…」
鮫島達、吸血鬼達は応援の言葉を送る。
感想
鮫島「やっぱり 姑獲鳥はとんでもねェ…」
姑獲鳥は鳥のくせに飛んでもいねェのに「とんでもねェ」とはなんたる皮肉。
人間め 来やがったな!!
応援するフリしながら
足引っ張るとは
ふざけやがって!!
ダメージを負った明(視界がかすむ… どこかで少し回復しないと!!)
定番の「視界がかすむ」が出ちまった! でも視界がかすんじまっても少し休んだら回復するとか、まるでローグライクのゲームじゃねェか!
この明のコスプレが
風来のシレンを
意識してるからちくしょう!!
そして明は狐の仮面を被り直して、姑獲鳥と距離をとる。
へ? 視界がかすむって言っちまってんのに、視界を狭くしちまう狐の仮面を被り直すなんてワケが分からねェ! コイツ、頭おかしいんじゃねェのか? その後、明は2階席へ… ハッ! 2階席で吸血鬼達に近づいちまうから顔を隠すためか!! なるほど考えちょる。
コイツが鮫島達
明が視界を犠牲にしてまで
顔を隠しているというのに
名前を大声で叫んじまうヤツらだ
コイツのやってる事はよくわからんな
話半分で見ておこう
2階席に逃げちまった明を追いかけて、姑獲鳥は2階席を下からぶち抜いて、そのまま床を空中でぶん投げる!! 物理法則を超えてやがる!
彼岸島の世界では「ふんっ」って言っちまえば、物理法則を超えれるのか?
コノ物語ハ創作デアリ、
登場スル人物
及ビ
物理法則等ハ
実在ノモノト
一切関係アリマセン…
やめんか
それには訳があるんじゃ
姑獲鳥に投げられちまった明がドームの天井に引っかかっちまった!
2塁打扱いだ! しかし姑獲鳥は2塁じゃなくてドームの上に出塁だ!!
むき出しの目が引っかかっちまって痛ェんじゃねェのか?
ちゃんと見ておるのか? 姑獲鳥の姿を
姑獲鳥の目玉に見えるのは
実はチョコボールなんじゃ
みんな チケットは持ったな!!
行くぞォ!!
ドームの上に行っちまった二人の戦いを見ようと、吸血鬼達と鮫島達はドームの外へ!
この角度だとドームの上での戦いは見えるわけがねェ!!
ちくしょう
チケットがねェから会場の雰囲気だけでも
ってライブ会場回りに集まっちまって
でも中に入れねェから
会場の壁に身体をくっつけて
「聞こえる…」
とか言っちまってる
ある意味幸せなファン感が半端ねェ!
ハッ でもこれで鮫島達も流れでドームの外に出ちまったおかげで、姑獲鳥との戦いの後に吸血鬼達から逃げやすくなったんじゃねェか? こんな自然な流れで主人公達を逃げやすいようにするなんて!! 先生ェはそこまで先を読んで漫画を描いているというのか! すげェ… すげェよ先生ェ…
「あったよ! 狐の仮面の意味が!」
「でかした!!」
視界を塞ぐだけで、もう正体なんてバレちまってるから狐の仮面を被らなくてもいいんじゃねェのか?と思っていたら…
前回のラスト、狐の仮面が取れちまって顔が出ちまった明。
それを見た姑獲鳥のセリフは…
「殺ス… “宮本明”」
そして今回、狐の仮面を被っている明。
それを見た姑獲鳥のセリフは…
「殺ス… “狐”」
ひいいいいいい 狐の仮面の意味がありやがった! 姑獲鳥は前回の事を忘れてやがる!! コイツ、マジで鳥頭だぞ!
コイツが彼岸島
見ての通り
2週続けて
次週への引きは「殺ス… ○○」
キャラだけでなく、作者も鳥頭な漫画だ