【彼岸島48日後…】257話「寄生羽虫」ンだよ　このクソ展開

蟲の王の心臓を破壊するため、体内に侵入した明と勝次。明は体内にいた人喰いバッタを食い止め、勝次が心臓を破壊する事に。勝次は心臓がある部屋までたどり着き、心臓に繋がる管をサブマシンガンで破壊し始めた。蟲の王はそれを阻止するべく、心臓のある部屋の壁から寄生羽虫を出し始めた。

嫌だ!!
不意なネタバレを見て
あんなみじめな姿になりたくない!!

あらすじ

蟲の王の
心臓のある部屋

無数の寄生羽虫が出現し、勝次は叫びながらもサブマシンガンで撃ち落とし始める。

勝次（嫌だ!!　コイツらに寄生されるのだけは嫌だ!!　みんな　とんでもなく　気持ち悪ィ姿に変異させられた!!）

勝次はなんとか撃ち落とし続けられている。

勝次（気をつけないと。連隊長はコイツらに右目に入られて　すぐに抜いたにも　かかわらず　あんな姿になってしまった）

勝次は壁を背にして背後から襲われることを防ぎつつ、応戦する。

勝次の頑張りで、無数の寄生羽虫はあと5匹まで減らせた。

ここで勝次のサブマシンガンから弾が出なくなった。

勝次「弾切れ？　うわああああ　やばい!!　これじゃ　武器がない!!」

勝次は弾が空になったサブマシンガンを振り回す（どうしよう明!!　このままじゃ　やられる!!）

尻尾の途中

明はその頃、尻尾の途中のところで人喰いバッタと戦っていた。

勝次との約束通り、1匹も通していなかったが、人喰いバッタは次々と押し寄せてくる。

明「頼むぞ　勝次!!　さっさと蟲の王の心臓を破壊してくれ!!　この戦いに決着をつけるんだ!!」

心臓のある部屋

勝次は飛んでいる寄生羽虫をサブマシンガンを使って地面に叩きつけて、1匹倒した。

勝次「ちくしょう!!　なんで　このタイミングで弾切れなんかに!!　心臓の管はあと二本!!　もう少しなのに!!」

そこに勝次の頭上から寄生羽虫が襲いかかる。

勝次は反射的に左腕を突き出してガードしようとしたが、その左腕から寄生羽虫が体内へ侵入しようとしてきた。

勝次はすぐに左腕に刺さった寄生羽虫を抜いた。

勝次「しまった!!　少し虫に侵入された!!」

勝次の左腕は膨れ上がってきた。

勝次「腫れてきて　痛い!!　左手が重い　おかしい　嫌だ　嫌だ　そんな…」

勝次は引き抜いた寄生羽虫を地面に叩きつけて踏みつける。

勝次「ふざけんなっ!!　この野郎　クソ虫め!!」

しかし勝次の左腕の腫れは引かない。

勝次「ああああ　痛い!!　腕の骨が割れるよう…」

勝次の膨れ上がった左腕が破裂し、変異を始めてしまった。

勝次「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」

勝次は地面にうつ伏せに倒れてしまった…

感想

なんだよ急に迎撃ムードかよ
気持ち悪ィな

無数の穴から無数の寄生羽虫が出てくるが、勝次はサブマシンガンで撃ち落とす！

こんな数の寄生羽虫を、こんな広範囲から迫ってきちまっているのに撃ち落とせんのかよ！　いくらサブマシンガンが連射出来て弾をばらまけると言っても無理じゃねェのか？

カッコ悪ィよ　明さん
ヒーローは子供を守るもんじゃねェのかよ

勝次はピンチになって明の名前を呼ぶが、明は人喰いバッタを食い止めるので精一杯だった。

蟲の王が激しく尻尾を叩きつけたっていうのに、明は平然と戦ってやがる！　明も尻尾の先のほうにいたはずだぞ？　勝次はあれだけダメージ受けちまったのに、明は影響ねェのか？

尻尾の動きの影響がまったく無かったように、戦況のほうもまるで一時停止してたかのようにまったく動いてやがらねェ…　さらに明は勝次の心配はまったくせずに…

明「勝次との約束どおり一匹たりとも　ここを通さねェよ　頼むぞ勝次!!　さっさと蟲の王の心臓を破壊してくれ!!」

約束を守るのは良いことだが…　コイツ、言われたら言われただけの仕事しかやりやがらねェ！　ンだよ、この指示待ちクソ人間!!　こういう時に駆けつけるのがヒーローってもんじゃねェのかよ!!　勝次は事あるごとに「もうちょっとだよ明」とか「どうしよう明」とか名前を呼んで頼りに・心の支えにしているっていうのに…　開かずの間でピンチになっちまった時に駆けつけた連隊長のほうがヒーローじゃねェか！　やはりこの日本を立て直すのは連隊長なのか!!

コノ物語ハ彼岸島デアリ、
さいとう・たかを先生トハ
一切関係アリマセン…

無数の寄生羽虫に囲まれた勝次は、背後をとられないように壁を背に！

寄生羽虫は元々壁から出てきたじゃねェか!!　背後をとらせない事を優先しすぎて、他の事は何にも考えてねェ！　所詮は子供の浅知恵。背後をとられないようにするっていうのは、どうせ漫画から仕入れた知識に違いねェ!!

コイツが山本勝次
射撃の腕前はピカイチ
背後をとらせない
そして見ての通り…

ゴルゴ13リスペクトな奴だ

勝次のブリーフ姿にはこんな伏線があったというのか!!

こんな事もあろうかと
計算だけはずっとしていたんだ
最高の計算されつくしたストーリーを
作ってやるよ

無数の寄生羽虫を撃ち落としていく勝次だったが…弾切れに!!

弾切れ！　マジか！　このサブマシンガン、弾数制限あったのかよ!!　今まで撃った弾丸数は、明らかにマガジンの体積以上の弾丸が出てるじゃねェか!!

先生ェ「アイディアのタマが切れたら
弾切れにさせて新たに話を作る
それが漫画家って生き物だろ」

困った勝次は、弾切れになったサブマシンガンを鈍器代わりにして、飛んでいる寄生羽虫に叩きつける!!

へ？　飛んでいる虫にそんな事出来んのかァ？　子供が鈍器でも叩き落とせるほど寄生羽虫が飛ぶスピードはとんでもなく遅ェのか？　そういえば…無数の寄生羽虫を撃ち落とせたというのは、迫ってくるスピードが遅ェから撃ち落とせたってわけか!!　なるほど考えちょる。

ちくしょう!!
なんでこのタイミングで
ヤンマガ創刊40周年企画なんかに!!

勝次は弾切れになり、寄生羽虫の残った5匹のうち、1匹は倒せたが…左腕を刺されちまった!!　そして変異していく勝次！

マーベル・コミックのキャラが
スーパーパワーを手に入れたシーンみてェだな

マーベル映画を見るとよくあるよなァ。ピーター・パーカーが特殊な蜘蛛に噛まれちまって、スーパーパワーを手に入れてスパイダーマンになっちまうっていうようなシーン。スパイダーマンはリブートをしまくりやがるから毎回こういうシーンを見せられるのが面倒臭ェなぁ…って勝次マジかアアアアアアアアアア　いやあああああああああああああああ　これはマーベル・コミックじゃなくて彼岸島だから、変な虫に刺されて特殊能力が生まれるわけないからちくしょう!!　アベンジャーズじゃなくてヤベェんじゃー!!　まさか勝次がアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛　頭のどこかで、勝次は大丈夫なんじゃねェか。ピンチになっちまってもやられねェんじゃねェかと思っちまってた…　この漫画、小4でも容赦ねェ!!

これが死亡フラグだったとは!!

変異して帰ってきたら
左吉に「どなた様でしたっけ？」
って言われちまうからちくしょう!!

連隊長は右目に侵入されちまって全身が変異しちまったが、勝次は左手だけなのか？　でも顔の血管も異常に浮き上がっちまってる…　父親は吸血鬼に殺されちまって、母親は亡者にされちまって、勝次自身も姑獲鳥に人質として攫われてひどい扱いを受けても負けずに頑張ってきたというのに…　このまま全身変異しちまうのか!?

引き抜いた寄生羽虫を踏みつけて当たり散らしているシーンは、

誰も助けてくれない状況、もう助からねェと頭では分かっているけどそれから目を逸らそうというリアルな心理状況の描写!!　この演出力も相まって、勝次が変異していくのを見るのは超辛ェ…　ここまで頑張ってきた勝次にこんな仕打ちありなのかよ…

そしてラストのページ。勝次は深刻な状況だっていう事を表現するために、担当の煽りコメントをあえて入れないという上手い演出をしやがる!!　そこまで計算高い演出をしときながら次のページに載っているのは『バレーボーイズ』の令和版『バ令和ボーイズ』。シリアスなシーンと計算された演出が台無しになってやがる!!

勝次は未来も見えないから
ちくしょう!!

彼岸島のほうもタイムリープか夢オチかにして、勝次が変異したのは無かった事にしてくだされェエエエエエ!!!!