佐藤兄妹はウィルス蔓延の影響で早くも大阪に戻ってきた。アザミとユーカリはオクトパスで引き続き働いていたが、佐藤が『レンタルおっちゃん』の仕事を始めたのをきっかけに二人も副業として始めた。
そしてユーカリにようやくレンタルおっちゃんとしての初仕事の依頼が舞い込んだ。
佐藤はクロに預かってもらっていたインコのカシラを引き取りに、高橋に車で送ってもらいながら倉庫に向かった。
あらすじ
倉庫
倉庫の飛び出しチャイムを押す佐藤。中に人が居るのに鍵が閉まっていて監視カメラも動いている事に疑問を持つ。
佐藤「どうした? 明るいうちから 鍵閉めて―――」
ドアを開けたアザミは、川萩を指差し「コイツに聞いてくれ―――」
海老原から佐藤を騒動に巻き込むなと言われている高橋は「佐藤先生には関係ないです――― お気になさらず・・・・」と誤魔化す。
佐藤はその空気を察したのか、インコを迎えに行く「迎えに来たぞ カシラ――― ヨウコは?」
アザミ「上で寝てるよ――― 二日酔いだ!」
川萩は、この会話から今来た佐藤という男がクロが尊敬する男だと推測する。そのクロは弁当を買いに行って不在だった。
アザミ「アイツ――― また佐藤に会えなかったなぁ~・・・ 運が悪いというか・・・・ 縁がないというか・・・・」
佐藤はカシラの鳥かごを持ち、もう帰ろうとする「クロちゃんによろしく言っといてくれ」
アザミ「わかった――― ちなみにユーカリは今日が初仕事だ! なんか喜び勇んで出て行ったぞ―――」
佐藤「ユーカリが――― 初レンタル―――」
カラオケボックス・ルーム
ユーカリはレンタルおっちゃんの依頼者と会っていた。
依頼者がいうには、他人と服を交換してセンスの違う服で新しい自分に出会える。サークル内で交換していたが、人数が少ないので行き詰まっていた。待ちゆく人に交換を持ちかけづらく、レンタルおっちゃんを利用した。ドレッドヘアのユーカリが自分の知らない世界を持っているだろうということで依頼したとのことだった。
ユーカリは依頼者の理屈がよく理解出来なかったが、仕事ということで依頼を受ける「早い話が・・・・服を交換して写真を撮りゃあいいんだな?」
依頼者「はい! それだけです!」
ユーカリ「よし! とっとと やっちまおう!」
服を脱ぎだす二人。
依頼者はパンツも脱いでしまった。
ユーカリは戸惑うが、依頼者の「すべてを交換してこその芸術なんです―――」と言われて観念する。
ユーカリがパンツを脱いで投げると、受け取った依頼者はユーカリのパンツを履くことに興奮していた。
ドン引きの表情のユーカリ。
倉庫
仕事を終えたユーカリは、今回の事をアザミに報告していた。
ヤケクソになっているユーカリ「任務完了だよ―――ッ!!」
アザミ「よくあるブチキレ展開かと思ったよ――― 意外なオチだった・・・・ 本当に―――!」
ユーカリ「今までの修羅場を思えば これくらい屁でもないさ! でも―――一年前ならブチブチにキレて殺してたかもなぁ~」
アザミ「じゃあ・・・ おまえ・・・・ 写真は・・・ 撮ったのか・・・・ あるなら・・・ 見せろよ・・・・」
ユーカリは、依頼者と服を交換して肩を組んで一緒に映っている写真を見せる。
爆笑すrアザミ。肩を落としてうなだれるユーカリ。
感想
クロの知らない世界で・・・・。
佐藤はインコのカシラを受け取りに来たが、またクロは不在で会えずじまいだった―――。
またクロは佐藤と会えなかった―――。レンタルインコも引き受けたのに、カシラに別れも言えないまま持って帰られてるし―――。佐藤の凄さを知らない世界にいる川萩が、自分が会えないのに佐藤と会った事に八つ当たりしそうやな~。クロはマジでこのまま会えないんでは―――? 佐藤とクロのSecondContactは―――”ふつう”の佐藤の時ではなく―――クロがピンチの時に駆けつけてくる、クロが憧れたプロモードの佐藤の時に再会―――!じゃないだろうか―――? 海老原と高橋が紅白組とのトラブルから佐藤を遠ざけようとしているが―――今回の中にアザミがいるのに倉庫に施錠、監視カメラ作動、怪我をしている知らない男、の事だけでもカンの良い佐藤は気づいただろう―――。さらにここに来る車内で海老原がバタバタ忙しい事も聞いていたから―――。海老原に積極的に手助けしようと言い出すのか―――向こうが頼ってくるまでは黙っておくのか―――。ミサキやヒナコを助けたが、弱い存在で裏社会に関わらせたくない存在だったこともあった―――。海老原の場合は、佐藤が手助けするのか―――巻き込まれてしまうのか―――。
そういえばクロと洋子がSecondContactした時もクロがピンチの時だった―――。クロ自身は成長した姿を見せたいだろうけど―――・・・・。逆にアッくんミーたんと呼び合っている時に偶然会ったりして~。
げい術な男・・・・。
ユーカリをレンタルした依頼者は「服を交換することで違うセンスを自分の中に取り入れたい、だから服を交換してほしい」と依頼してきた―――。
帽子のつばに「FUNKY」って書いてある帽子を被っている奴がオシャレェ~? オシャレじゃないからオシャレを研究してオシャレになろう―――そういうことか―――? 「○○軍は紳士たれ」というチーム憲章を掲げているどっかの集団がいるが―――元々紳士な人に、紳士らしく振る舞えと言うだろうか―――? 言わないだろう―――。殺しをやったことがない人に、1年間の休暇中に人を殺すなと言うだろうか―――? 言わないだろう―――。だからコイツもオシャレではないからオシャレを探求しているといえる説得力がある―――。コイツは芸術の腕より話術の腕を磨いている―――。
レンタルおっちゃんとして―――ユーカリを選んだ理由は、ドレッドヘアで自信たっぷりの笑顔を見て「自分の知らない世界を知っている」と思ったから―――。
見抜いてるなぁ~。実際にユーカリは”ふつう”の人が知らない世界を知っている―――。依頼者は着ている服で判断しない―――本質を見抜く能力があるのか~? 着飾る事より大事な本質を見抜く能力を持っている―――。人を見る力を磨いてきたであろうユーカリも、依頼者を悪いヤツではなさそうと判断―――。
パンツまで交換しようと言い出す依頼者―――。渋々了承したユーカリ―――。依頼者はアートのために服を交換すると言っていたのに、ユーカリのパンツを履く時に異様に興奮していた・・・・。
コイツ―――・・・・。コイツこそが真黒組が引くほどの変態なんでは―――? ユーカリは”ふつう”の人が知らない世界を知っていたが、コイツも”ふつう”の人が知らない世界を―――・・・・・
『ガシ』じゃねぇよ、『ガシ』じゃ! 力強くガッシリ掴んでんじゃねぇよッ!! ”ふつう”ならイヤイヤ指の先で掴む所なのに―――自分からパンツを交換しようと言い出して、このガシで嫌な感じしたんだよぉ~・・・・。
まぁでも―――相手が承諾してくれるかどうか聞いてそれ以上を要求しなかったということで―――ユーカリの鑑定眼通り、悪いヤツではないんだろう―――。こういうヤツの事を紳士というんだろう―――。でも芸術を探求したい時は俺を呼ばないでと言いたいが・・・・。
アートの祭りの男・・・・。
この依頼を拒否するかと思いきや、ユーカリは受けた―――! プロや―――!! 口喧嘩ぐらいはするかと思ったら―――ウィルス感染を理由にして穏便に逃げる道もあったのに―――。靴にウ○コを付けていれば相手が嫌がって依頼は無かったことになっていたかも知れないのに―――レンタルボックスで会うのにウ○コをつけたままだと臭いで困るだろうと身だしなみチェックしたんだろう―――プロ意識が高かった事が仇になった・・・・。今までプロとして人を殺してきたユーカリが―――プロとして自分を殺した―――。
ユーカリのレンタルおっちゃん紹介に掲載している写真は、人相の悪い写真だった―――。今回の依頼者と服を交換した姿の写真に変えれば、今回の依頼も無駄にならなくて済むのでは―――と思ったが・・・・これはアカン―――!
これはやばすぎる―――! 依頼者も依頼を素直に引き受けてくれ過ぎてちょっと困惑してる顔やんけ―――! 「今までの修羅場を思えば屁でもない」と言ったが、ユーカリはこれ以上の修羅場を経験したというのか―――!? ユーカリが情報を集めてアザミが実行するというチームだったから、潜入している時にこういうことももしかしたらあったかも知れないが・・・・。その界隈であのレンタルおっちゃんはこういう依頼を受けてくれるという噂が広まったらどうするんだろう・・・・。しかも1時間1000円で引き受けてくれるとなったら・・・・。アザミの嘘泣きのようにユーカリも話を誤魔化す技を覚えるべきだなぁ~。
初仕事がコレ・・・。ユーカリはこの漫画内でのファブル初仕事披露の相手がコスプレ最中の水野だったり、今回のレンタルおっちゃんの初仕事がコイツだったり・・・・。知らない世界に遭遇しすぎ―――! ユーカリにとってのSecondContactはこれか・・・・。知らない人にレンタルおっちゃんをやっていると言ったら、「レンタルおっちゃんを始めて、最初の依頼は?」と聞かれる確率は高い―――。「変な依頼はあった?」と聞かれる可能性も高い―――。今回の依頼はどっちも当てはまる―――。断ったんなら笑い話になるが、受けたと言うならドン引き―――。佐藤が高橋に「ユーカリの初レンタルとはレンタルおっちゃんの事」と言わずに秘密にしておいてもらってよかったな~。高橋が今度ユーカリに会ったら「レンタルおっちゃんの初仕事はどうだったんですか?」と聞かれてしまうところだった―――。もし初仕事の話を聞いた高橋が耐えきれずに爆笑してしまったら―――あるいはおちょくり目的で「ユーカリ”先生”」と呼び始めたら―――
変に繋がってもうた―――! 川萩が勘違いしてしまう―――!! ユーカリは人を殺さないと決めた事を後悔するだろう―――。
佐藤はレンタルおっちゃんの仕事は依頼者から「ありがとう」の言葉を聞きたくてやっていると言っていた―――。ユーカリは依頼者からちゃんと「ありがとう」の言葉を貰えたのか―――? こんな依頼者・こんな依頼でも「ありがとう」の言葉を貰えて嬉しいと感じられたんだろうか―――? しかし―――読者からはこう贈らせてもらおう―――笑わせてくれてありがとう―――と―――。
イッパシにファブル通を自称し、
この漫画に既に衝撃なんぞ無いと思い読んできたがまだ未熟だった
いつにも増して、おみそさんの言葉遊びがキレッキレですねw
ゲイ術の男…
アートの祭り…
その発想はなかったーーーw
ユーカリがウイルスを言い訳に断ろうとしないところは、
確かに妙だなぁと思いました。
まぁ、ファブルの世界と現実が完全にリンクしてるとは限りませんが。
なんじゃこらぁぁぁぁ!!
俺の一推しキャラのユーカリの事をこんなオモチャにしやがって!!許せねぇ〜〜!!wwwwww wwwww
初めてコメントします!もう!さすがに抑えきれず…フッ…フフフフフ…ハハハハハハ!!!(*≧∀≦*)待って…面白すぎ…
ずっとおみそさんの感想のファンでした!これからも楽しみにしています♪
ユーカリ…
プロじゃないか
愛されてるなぁ
パンツの柄には突っ込みなしか
ファンキー兄ちゃん、本当にいそうなリアルすぎる顔がまた
次の依頼が楽しみすぎる
だいぶ時期ずれてるけど、言わせてください。ユーカリは細マッチョ?と思っていたら期待に違わず、素敵なボディじゃありませんか。戦闘時の傷もあちこちにあって、よいわー。下着もリアルー。ポッ
(明くんてあんなに強いのに惜しみなく晒されるヌードはムーミン体系だったから。。)
ますますユーカリのファンになっちゃいました。第二部でもたくさん色々経験して、普通の幸せ手にしてほしいですー。
おみそさん、これからも解説たのしみにしてまふー。