【ザ・ファブル　The second contact】60話「珍しい男・・・・。」こだわりのあるジョーカー・・・・。

大西公園でユーカリがルーマーからの攻撃で深手を負い、そこから元ファブル対ルーマーの戦いが始まった。佐藤が、ドローンで監視・指示役だったバランスアートの男を倒し、あとはA～D班の計8人。ルーマー側も佐藤の登場で計画を変更、A、C、D班は公園にそのまま残るが、B班には”移動”を命令した。

あらすじ

C班の二人は、小太りの男が明らかに一般人だった4人を殺したことで揉めていた。その会話中、「おい―――」と声をかけられた。二人は銃を構えて辺りを見回す。

「移動」を命令された、ルーマーのB班。B班はキャップを被った男と側頭部を刈り上げた男の二人だった。

キャップを被った男が「俺はサーモグラフィーの反応があった2ヵ所を確認して行く―――　おまえは車を回してこいよ―――」
その言い方に側頭部を刈り上げた男は噛みついたが、結局はその通りに行動することになった。

キャップを被った男はサーモグラフィーの反応の1ヵ所目を確認し、2ヵ所目を目指す。

2ヵ所目にあったのは、何かに被さっているダンボールだった。

キャップを被った男が銃を構えながらダンボールにゆっくり近づくと、ダンボールを捲れて中にいたユーカリが握った枝を突き出してきた。

キャップを被った男はユーカリの攻撃を躱して銃を向けるが、撃たない。

キャップを被った男は、ユーカリに銃とスマホを渡し、仲間にサーモグラフィーの反応はネコだったと報告、「命令通り今から倉庫に移動する―――！」

この後、キャップを被った男はユーカリに読唇術で何かを伝えて仲間の車へ合流していった。

車で待っていた側頭部を刈り上げた男は、キャップを被った男が持っていた銃を見て「あれぇ～？　銃を替えたのか？　珍しい銃じゃねぇか？」

キャップを被った男「だろ―――」

銃をしっかり見た、側頭部を刈り上げた男「ハッシュパピーか」

車は倉庫に向かって移動し始めた。

感想

引きが悪い男・・・・。

C班の二人は、明らかに一般人だった4人を殺したことで揉め始めた―――・・・・。

薬莢落とすなよ―――。後処理は死体処理班がやってくれると言っても、葉っぱの中に入って見落とす可能性もある―――。プロとして見つからずに仕事をする―――っていう姿勢の欠片もない―――。この男と組まされたバンダナの男はホントにババ引かされたなぁ～。ファブル側が付け入る隙があるのは、このチームワークの悪さ、だなぁ―――。

このC班の二人が「おい―――」と声をかけられた―――。二人は銃を構えて辺りを見回す――――。

C班に「おい―――」って声をかけたのは―――
アザミはユーカリと合流を優先したいはず―――。わざわざ声をかけない、しかも2人組に―――。佐藤なら銃声がした辺り、火薬にニオイがする辺りを散歩のように見に来たって可能性がある―――。いきなり声をかけるのも佐藤っぽい―――。来たのが佐藤なら、バンダナの男はまさにババを引いたことになってしまうな―――。目薬の効果も薄れてくる頃なのに、目薬をしている暇は無さそうで―――タイミング的にもババを引かされた―――。

致命的な男・・・・？

移動を命令されたB班は、倉庫を襲撃することになった―――。

やはり「移動」のみで伝わるってことは、移動先は事前に決まっていたということで―――倉庫を攻撃―――。倉庫にファブルが居たとしても洋子だけだからな―――これはチャンス―――。攻め手で、さらに数で勝っているルーマーが有利―――。

サーモグラフィーの反応を確認していたキャップの男はユーカリを見つけたが、銃とスマホを渡して立ち去った―――。

どういうこと―――？　ファブルのスパイがルーマーに潜入していた―――？　パクパクしていたのは―――

第1部でたびたび出ていたファブルがやる読唇術で伝えている技―――けっして雇い主の松代のパッを真似したわけではない―――。

キャップの男が仲間と合流すると、銃が変わっていた―――。その銃はハッシュパピーだった―――。

銃がハッシュパピーってアイツやん―――ッ！　キザでカッコつけていたが―――洋子に軽くボコられた男―――・・・・。その様子を監視カメラに撮られていてクロにも見られてしまった男―――。プライド高かったが、佐藤兄妹に警戒しなくてもいい相手と見られてしまった男―――。仕事柄、定期的に整形して顔を変えていると言いながらも―――ちゃっかり二重まぶたにして若く見せようとしている男―――。でも洋子が殺しをしてしまうんではないか？という時には駆けつけて―――

真にカッコイイところを見せた男、スズキ―――ッ！　今回もまたいいタイミングで出てきたな～。

スズキはルーマーに雇われていて、偶然メンバーに選ばれた―――？　真黒組と紅白組が揉めているという事は、紅白組の組員の死体が見つかったことでニュースに流れてもいたので知っていただろう―――。自分からメンバーに入りたいと名乗りを上げた―――？　スズキは第1部ではマツと繋がりがあり、マツから娘の警護を頼まれていた事もあったから―――先の先を読んだ海老原がスズキに連絡とってスパイとして潜り込ませていたのかもしれない―――。その可能性が高そうや～。海老原のジョーカー、切り札はスズキだった―――ッ！ってなりそうだな～。鷹一が「もう関わるな！　海老原の手紙にも　そう指示されとる」と言った後、佐藤になにか耳打ちしていたが―――手紙にスズキの事も書かれていて「スズキがルーマーに潜入しているから、佐藤が関わらなくても大丈夫」と安心させていた―――？

佐藤が鷹一のほうに振り返ったのは「いや、スズキでは安心できないぞ？」と言いたげなような・・・・。でもスズキは格闘では洋子にボロ負けだったが、騙し合いの駆け引きではやり返せたぐらいだから―――

スズキにも期待できるか―――？　まぁ、スズキの強さと強み、どうしてルーマーの中にいてユーカリを助けたのか、は後々明かされるだろう―――。

移動と命令されたらさっさと倉庫に向かえばいいのに、サーモグラフィー反応を確認する―――しかも2ヵ所も―――。これは何かおかしい動きだった―――。仕事熱心ならすぐに移動するだろう―――。手を抜いて、ファブルとなるべくぶつからないように賞金だけほしい奴なら、手薄になっている倉庫に移動を選ぶだろう―――。なんでコイツはまだ確認してに行くんだ？と思ったらスズキだったか―――。側頭部刈り上げの男は、この謎の行動に違和感はしなかったんだろうか―――？　どっちが主導権を握るかにしか気をかけていなかったから―――気付いていなそうだな―――。

こんな風に威圧的な態度―――。スズキのことをガキと見下して―――本当の年齢はスズキのほうが上っぽいが―――スパイとか怪しんでいないなぁ～。でも―――こんな威圧的だったのに、車で待っていたコイツは―――

「コンタクト外しておけ」とか「銃を替えたのか？」とか―――めっちゃ世話好きやんッ！　キャップの男の銃が替わったことより、コイツが人が変わったかのようにフレンドリーになっている事が気になる―――ッ！　車を回してくる役を自分が選んだ事にしたことでマウントとれて上下関係確定したと思ったのか―――？　一人でいる間に冷静になって、ガキの世話もちゃんとするのが大人だよなと反省したのか―――？　ただ単に銃マニアで、珍しいハッシュパピーを見てテンション上がったのか―――？　それともガムを噛んでいる間は威圧的な性格になってしまう二重人格者なのか―――？　いずれにせよ、スズキにとって手玉に取りやすそうな相手や～。

ダンボールに隠れていたユーカリは不意打ちで攻撃したが、キャップの男に躱された―――。

スズキは洋子に軽くボコられたのに、ユーカリの一撃をよく躱せたな―――。洋子とユーカリの強さは―――ユーカリを育てて、洋子とガチの格闘をした山岡さんの見立てでは強さは同程度ということだった―――。洋子にボコられたスズキが警戒していたとはいえ躱せた―――。ユーカリの傷はそれほど深いってことか―――。一撃目を空振りした後、傷口を抑えて動けないもんな―――。でもまだ意識はしっかりしているということで、どうやら致命傷ではないようや～。

ババ抜きをする男達・・・・。

ユーカリは傷が深いが、銃とスマホを受け取ったのでアザミと合流できるだろう―――。そしてスズキが「命令通り今から倉庫に移動する」とわざわざユーカリの目の前で言ってくれた―――。この後の読心術は「倉庫側は安心しろ」なのか～？　スズキが止めてくれないと、駒が少ないファブル側が鷹一を採られてしまう―――。ここでスズキが側頭部ハゲを抑えてくれれば、佐藤達はユーカリの保護と公園にいるルーマーの対応に集中できる―――。ユーカリが刺されて、アザミが倉庫から離れて、佐藤が駆けつけたが、倉庫は手薄、相手のほうが数は多い―――という状況から盛り返した―――。元ファブル側は佐藤、ルーマーに潜入したスズキ、と切り札2枚を出してきた―――。ルーマー側には切り札は無いのか―――？　このままでは公園の一般人と、なんつってオジサンと、素人に毛が生えたようなヤクザと、カツラのゲンさんを始末しただけ―――洋子とクロには逃げられたし―――雇い主の松代には怪我をさせてしまったし―――海老原には胆力の違いを見せつけられたし―――鷹一暗殺では後手に回ってしまったし―――・・・・。「ルーマー」とは「噂」という意味―――噂は噂でしかなかったのか―――？