佐藤はミサキと新婚生活をおくり、レンタルおっちゃんとしての仕事を始めていた。クロは紅白組の川萩に絡まれて揉め事になる。が、海老原と紅白組の松代の話し合いで一段落。川萩の身柄を真黒組が預かることに。
あらすじ
倉庫
アザミが仕事から帰ってくると倉庫の前にはワンボックスカーが止まっていた。
中に入ると海老原とクロが川萩に問い詰めていた。
アザミは海老原達から離れて座っているユーカリに話しかける「なんだアレ・・・・」ユーカリ「さぁ~」
海老原「おまえらは関係ない――― 関わるなァ―――」

海老原が川萩に話しかける。川萩の身柄を預かった理由は、松代に始末されないため。3日後に町を出て紅白組から離れろと。しかし川萩はまだ黙っている。
海老原「クロ――― ここにおる三日はおまえが世話したれ! アザミ―――ユーカリ――― ひとつだけ頼みがある―――! アイツにGPSみたいなもんがないか調べてくれ―――」
ユーカリは紅白組と戦争を起こすのか?ファブルのボスに連絡するのか?と聞いたが、海老原は戦争を起こすと暴対法で自分達も首を絞める事になる。ファブルとは縁を切ったという。
海老原「あの組織とは もう縁を切ったんや――― 俺の代からは必要ない――― それにな―――ウチだって元は紅白組の縄張り狙ってたんや―――!!」

大西公園
大西公園を歩いていた佐藤は、以前にボディガードとしてレンタルしてきた女性とすれ違う。
その女性は別のレンタルおっちゃんを利用していた。
佐藤は無反応をよおおうが、女性のほうは佐藤に気づき、以前雇ったレンタルおっちゃんは頼りなかったと嫌味を佐藤に聞こえるように言う。

倉庫
海老原は帰り、クロが川萩の世話をする。
川萩の寝場所は倉庫内に張ったテントで、ということになった。
クロ「なぁ――― なんでおまえ 俺にばっかり カラんでくるんや~? そりゃあ前にケンカして おまえの前歯を折ったにしても…や なんか―――それ以外の理由があるような・・・・」
川萩がようやく口を開く「河上静―――知ってるやろ・・・・? 口元にホクロのある――― 唇がちょっとセクシーな~」
クロは河上静を思い出し、水商売に紹介したことを思い出す。
クロ「その女がなんやねん!? こっちは頼まれたから紹介しとんねん! おまえの女や ゆうんかい!?」
川萩「ああ~ 俺の女じゃあ!! 今は元カノやけど・・・・!!」
大西公園の出口
大西公園の出口では、ボディガードをしてもらったレンタルおっちゃんに料金を払う女性が。
レンタルおっちゃん「じゃあまた週末に――― 静――――」
女性「専属でお願い♪」
女性がズラしたマスクの下の口元にはホクロがあった。

感想
元武闘派の男・・・・。
海老原は川萩を連れて、倉庫で聞き取りをしていた―――。

人が住んでるとこ利用しといて―――真黒組の倉庫とはいえ「おまえらは関わるな」って・・・・。さすがヤクザ―――むちゃくちゃ言いよる―――。そのクセ、GPSのようなものがあるかどうか調べてくれって・・・・。アザミもユーカリも、佐藤兄妹だけでなく真黒組にも世話になっているから手伝うだろうが・・・・。
海老原が予測するには―――松代は大手の傘下に入ったはいいが、自分の主通りと違っていて燻っていたのが、真黒組が弱体化したので仕掛けてきた―――。

大手の傘下になって、その力を利用して好きなことやれると思ったら―――大手のいいように利用された―――ということか―――? 松代は砂川のように野心がありそうだからなぁ~。砂川はファブルと組んで中国進出に利用しようとした―――松代は大手の組の傘下に入って逆に利用しようとして―――ということか―――。砂川はファブルに逆に喰われたが―――松代は命は採られなくとも、ヤクザとして、組長として―――ある意味死んでしまっていたんだろう―――。組のトップだったのに、大手の傘下に入ったら中間管理職になってしまった・・・・。その鬱憤は、元カレが水商売に落とされた川萩どころじゃないはず―――。今までの極道人生は何なんだったんだ?と―――一度トップになった分、落差はデカイ―――! しかも以前から真黒組とはやり合っていた―――。鬱憤の捌け口が見つかって、さらに勢力拡大も出来れば大手からの扱いも変わるだろう―――。これはややこしそうな相手や~。行き着く所まで行かないと決着しなさそう―――。
そんなややこしい相手とやり合わなければいけないのに―――海老原は組織と縁切ったんか―――! ボスとは考えが合わない感じがしていたが―――。でも小さな組がバックになにもない状態で、いつまでも平和でいられるんか~? 海老原が策無しでそれをやるとは思えないが―――。アザミとユーカリの手を借りて始末してもらう!というのは無いだろう―――。せいぜいGPSを探ってもらうぐらい―――。佐藤兄妹と同様、アザミとユーカリにも普通の生活をしてほしがっているだろう―――。第1部の小島編の佐藤みたいな、諜報員のような使い方ぐらいはするんだろうか―――?

松代は真黒組を狙っているが、海老原はどうなんだ―――? 紅白組のシマを真黒組が狙っていたって言っても、それは過去―――。今は、海老原が組長になってからはどうなんだ―――? お互い狙い合っていたから今回だけでなく以前からいざこざはあったんだろうが、海老原が小島と紅白組について話している時は「あんなイケイケやったトコでも今は静かなもんよォ~」と言っているから、先代の浜田組長も含め、今は紅白組の縄張りに手を出そうとか考えていない―――? でもこの「元は紅白組の縄張り狙ってたんや―――!!」と言っている後姿は―――。川萩は火種を点けるのを失敗したかのように見えたが―――海老原の武闘派魂に火は点いた―――? 因縁ある相手―――やり方も気に食わない相手―――そいつが喧嘩を売ってきた―――! 武闘派なら血が騒ぐはず―――。組長として―――自分の気持ちを抑えることも必要だが・・・・。
紅白組とやり合う方法は―――おおげさにやり合うのは今の時代、出来ない―――。暴対法―――。アウトローのくせに法に縛られ恐れるって滑稽や~。もちろんながら海老原も自分の首を締めると分かっている―――。なら、どう戦う―――? クロはカンが悪いし・・・・。高橋は成長したっぽいが―――他の組員に策士な奴はいるんだろうか―――? 今の時代のやり方なら松代のほうが得意っぽいなぁ~。初戦は海老原が勝ったけど~。こっから攻めに入るか、守りを固めるか―――。
灯台モト暗し―――
なんつって~
以前佐藤をボディガードとして雇った女性は、別のレンタルおっちゃんをレンタルしていた―――。

この女、佐藤を確認しといて嫌味言うんかい―――! 日本でのボディガードなら、実際の強さより見た目のゴツさが大事だろうけど・・・・。こんな嫌味言うか~? ケンカの元や~。元カレと揉めたのは、元カレだけの問題ではなかったんでは―――?
川萩がクロにしつこく絡んでいたのは、河上静という女を水商売に落とされていたからだった―――。
その河上静は口元にホクロがある―――

「元カレは半グレ感丸出し」って川萩の事かいっ! 元カレが今襲撃してきて―――なんつってオジサンがやられて―――佐藤が助ける―――!みたいな展開かと思いきや・・・・。元カレは半グレじゃなくてヤクザやんけ―――! 川萩がストーキングしていたのか―――。そんな性格だからクロにもストーキング―――。松代は川萩の性格を見抜いて、真黒組に絡ませる役に選んだのか~? 川萩はしつこくて適任だった―――。 河上静のほうもレンタルおっちゃんにいきなり静って呼ばれても嫌な顔をしていない、さらには「専属でお願い♪」とか・・・・静もたいがいやなぁ~。どっちもどっちの二人やなぁ~。浮気な彼女と執着する彼氏―――出会ってはいけない組み合わせ・・・・。こんな二人の揉め事から、出会ってはいけない組み合わせのヤクザ二人のケンカが始まってしまうのか―――。バタフライ・エフェクトというのは恐ろしい・・・・。3日後に川萩は素直に町を出ていくのか~? 片目失明してもまだ女のことに執着して怒っているからとりあえず会いに行きそう・・・・「一緒に町を出よう」とか言いに行きそう・・・・。貝沼のヤンチャバージョンみたいな奴やなぁ~。その貝沼の結末は・・・・。ならこの川萩の結末も―――?
縁を切った、はどうすかね
言った時の描写が後ろ向きだし
ストーキングは女のウソなんじゃないかって思いました
そのウソの理由が今後明らかになっていく展開なのかなと
なんとなくですけど
組織と縁を切ったので意味はかつてのファブルという組織はなくなり、全く新しい組織になってて今はそれと契約はしている、という意味なんかな
アザミのさもありなん的な表情
この話には何か裏が有るな、と嗅ぎとったか
クロは勘が悪いし
あきらは人助けのために公園を見廻りしてたのかな?
あのがたいのいいレンタルおっちゃんが静を襲い、あきらが助けるパターンか?
または静の元カレは川萩以外にも別にいてそいつにストーカーされてるとか?