砂川が真黒組の若頭の地位を狙う太平市で山岡とユーカリが暗躍する中、佐藤はミサキとバー・バッファローに来ていた。そこでプレイボーイの河合と偶然出会い、洋子はテレビ電話を繋いで会話に参加して―――
あらすじ
家に居る洋子はテレビ電話を繋ぎ、河合と会話
「兄も河合くんみたいに頼りがいがあれば、彼女だってできるのに~」
河合「彼女いないのか~ お兄さん――― じゃあ俺の女友達を初回しよっか――― 大丈夫! 俺がちゃんとアドバイスするから―――」
佐藤「はい―――また今度」
連れない反応に食い下がる河合だったが、ミサキも止めに入る。
洋子「河合くん――― 兄は社交的な事が少し苦手なの・・・」
ミサキ「そ――― そ―――」
河合「お兄さんとは気が合いそうやし、何かしてあげたいの――― 今夜は俺がオゴッちゃうしィ―――!!」
洋子「でもなんだか・・・楽しい――― 離れていても河合くんと私も一緒に飲んでいるみたい」
洋子の言葉が胸に来た河合「そ・・・そうやね・・・」
河合はマスターに洋子のために酒を頼み、洋子がテキーラを要求。
注文したテキーラをテレビ電話の前に置く河合「はいヨウコちゃん。テキーラ見える~?」
洋子「わ~ ありがと―――! 一緒に飲んでいるみたい―――♪」
河合はこういうドラマチックな演出をして、洋子を落とそうとしていた。
洋子「じゃあアタシもテキーラ飲むね~」
電話の向こうでテキーラのグラスを空にする洋子「河合くんも一緒に飲んで♡」
河合もテキーラのグラスを空ける。
洋子「なくなっちゃったね―――・・・・」
河合「いや大丈夫! もっと一緒に飲もうよ~!!」
洋子は再びテキラーを要求する。
河合は佐藤とミサキも一緒にテキラーを飲もうと誘うが、二人は遠慮する。
そうこうするウチに、洋子はテキーラを飲み、河合もそれに合わせてグラスを空ける。
まだまだテキーラを要求する洋子に、河合はマスターに水とすり替えてもらうように合図を送るが、マスターは公平に期するためにテキーラを出す。
仕方なしに飲み続ける河合。
洋子「イエーイ! テキーラ20杯目♪」
酔いが回っている河合「い・・・いえ~い。ちょ・・・トイレ・・・・」
洋子「お兄ちゃん! 心配なの。私もトイレに!」
河合の姿を逃さないようにスマホを持って行けという洋子の命令に佐藤「なぜ?」
トイレでもどす河合。それに無言でスマホを向けている佐藤。
洋子が河合に呼びかけるが、返事が無いほどもどしていたので「お兄ちゃん。席で帰りを待ちましょ♡」
洋子(アタシの声も届かない全力のこの叫び! まるで山奥で一人ケガを負った登山家のような・・・)
スマホは、洋子が河合の戻る姿を見れるように角度を考えてカウンターの上に置かれる。
トイレから出てきた河合はカウンターに戻ろうとしたが、酔いが酷く
途中のテーブルに乗り上げたあげく、倒れてしまう。
マスター「アカン! やっぱり急アルや―――!!」
その様子を観た洋子は喜ぶ「タクシー!!」
マスター「いや―――救急車やッ!!」
マスター(今回も勝負あったか―――・・・・ ドランククイーン・ヨウコの見事な遠隔操作―――・・・・ 世紀のプレイボーイ・河合ユウキ 二度目の惨敗――― そして二度目の大脱糞―――・・・ 言わせてもらおう――― 男と女・・・ 騙し騙され恋だ愛だの夜の酒―――)
感想
佐藤と河合のいまいち噛み合わない会話が行われるかと思ったら―――洋子がまたまたやってしまったか・・・・。
管理下に置く女・・・・。
河合「一緒に飲みたかったのに」
洋子「アタシも!」
って言っているが―――
すでに右手にはグラス、スマホを立てかけているのは酒のボトル・・・・。そして「兄には彼女がいない」と話を振って、佐藤も巻き込んで楽しもうとしている・・・・。そして、河合と離れていてもテレビ電話越しでオモチャにできる方法を確立した・・・・。プロや―――。男を転がすプロや―――。でも転がす先は崖の下だけど・・・・。
ドラマチックな演出家の男・・・・。
今回も洋子にいいようにされてしまった河合・・・・。前の時のことは忘れたか~? マスターは味方じゃなかっただろう・・・・。洋子にはきついウォッカを出して、自分は薄いウォッカにしてと頼んでも、マスターは同じ濃さのウォッカを出してきたことを―――。今回、テキーラを水に変えろって合図送っても無駄だと気づけなかったか~? こんなんでプレイボーイとしてやって来られたのか~? プレイボーイって口説く回数も多いから、理屈に沿った確立した口説き方を持っているのでは―――?
河合が初登場の時、女にフラれた男友達に―――
「男は理屈で考え、女は感情で考える」と講釈をたれていた―――。今までドラマチックな演出を理屈で考えて、女の感情にうったえて口説いていたのが、今回は「洋子に近づきたい」と感情が先走ったからこういう結果になってしまったのか~? いつもは感情で考える女に、理屈で口説き落としていた河合―――。今回は感情で考える河合に理屈で落とした洋子―――。
理屈で考えると「テーブルの左を行く」Aルートと「テーブルの右を行く」Bルートがあると思うが、感情に支配された河合が選んだのは―――
「真ん中のテーブルの上」という未知のルート―――! でもこのドラマチックなルートを選んだことによって洋子に気に入られたから、結果的に感情に走って良かったのかもしれない―――。しかし、洋子に気に入られたことによってその先に待つ結果は河合にとって幸せの絶頂なのか、崖の下なのか・・・・。
社交家ではない男・・・・。
横で河合がテキーラを必死に飲んでいても無表情の佐藤―――
河合がトイレでもどしているところにスマホを向けていても無表情―――。河合がテーブルにダイブしても無表情―――。河合がテーブルから落ちて倒れても無表情で飲んでいる―――。
トイレのトビラを開けて無表情で河合にスマホを向けているとこなんか―――
殺し屋みたいやん―――! 本当に殺し屋だけど―――!! こんなかっこ悪い姿を撮られたらプレイボーイにとっては死活問題になってしまうかもしれない―――。伝説の殺し屋ともなるとスマホで撮影するだけでもプレイボーイを殺すことは可能か―――。
河合を使って洋子からちょっかいを出されたが、感情に流されない男・佐藤はケガ無く、無事下山か~? 河合が倒れたて救急車呼ぶからもうお開きか~? 社長のお望み通りにはいかなかったなぁ―――。 河合が佐藤に女を紹介しようとした時、ミサキが止めに入ったのは嫉妬か~? その気持にミサキ自身が気付ければ・・・・。佐藤とミサキの間はまだまだ1合目にも達してなさそう・・・・。
まさかの実写映画化が報じられましたね。
アキラを岡田准一、、、う〜ん。。。