佐藤とクロの山篭り開始。
あらすじ
息絶え絶えながらも佐藤に付いていったクロ。
クロ「ゴールっスよねぇ―――。この川っスよねぇ~」
佐藤「ま――― ええやろ―――」
佐藤「おまえ その足で思ったより頑張ったな――― 夕方までかかると思ったが昼過ぎに着いた―――」
クロ「勝手についてきて兄さんに迷惑かけれないっスよ!根性っスよ!」
佐藤「俺ひとりなら午前中に着いてるが・・・・」
クロ「スンマセン!」
佐藤「明後日の朝まで――― この辺りを拠点にする――― ここがベースになる―――」
佐藤「とりあえず火をおこして飯にしよう――― 薪をひらってくる―――」
クロ「あの~ 俺は―――・・・」
佐藤「川の石を集めて”かまど”を作っておいてくれ―――」
クロ「焚火の準備っスね!」
焚火をする佐藤とクロ
クロ「俺 ライター持ってますけどォ―――」
佐藤「それじゃあ またキャンプやろ――― なるべく原始に近く――― せっかくの場所なんや――― ホントならキリモミ式でやりたいくらいや」
佐藤「原始的に近づくにつれ――― いろいろなものの見方が変わってくる――― 便利な文明は一度忘れろ―――」
佐藤「身近にあるもの 自然にあるものでたいがいの事はできる――― 知恵と工夫――― ボスがしつこく言ってた教えや―――」
佐藤がヘビをさばくのを見て引くクロ。
佐藤「ヘビはキライか?それともさばいてるのがイヤか?」
クロ「両方・・・・」
佐藤「牛も鳥も毎日 誰かがこうしてさばいてる――― 命を頂くって事は見といたほうがいいかもな―――」
焼けたヘビを食べる佐藤。あいかわらずの猫舌。それを見るだけのクロ。
佐藤「いらんのか?」
クロ「正直言いますと――― ヘビが苦手で・・・」
佐藤「先入観はよくない――― まずヘビと思わず こうゆう栄養源やと思ってみィ――― 根性あるんやろ~ ホラ―――」
思い切ってヘビを食べてみるクロ「よ~し」
ガツガツ食べだすクロ。
佐藤「あの・・・ 半分おいといてくれる?」
クロ「あっ はい・・・ あの・・・ ヘビってこんな―――・・・」
佐藤「言わなくていい―――」
クロ「はい!」。またヘビを食べだすクロ。
感想
佐藤が山のガイドみたいになってきた―――。
ちゃんとクロのペースに合わせる佐藤。クロが「見える所にいますが別行動!声の聞こえる範囲ですが別行動!」って頼み込んだら、ペースを合わせてくれて食料も分けてくれる佐藤―――。実は弟子が出来て嬉しいのかぁ―――。
「便利な文明は忘れろ」とか「原始的に近づく」とかは、ボスが佐藤は時代遅れだと言われていたところか?元はボスが教えこんだんだろうけど。
クロは変われるだろうか?ギブス外れたてで佐藤に付いていった根性はあるが、川で顔を洗ってるときには不平言いまくってたし。
そもそも、この山篭りでプロの殺し屋になれるのか?
分けてもらったのに真ん中から食うな―――