『金色のガッシュベル!!』や『どうぶつの国』で有名な雷句誠先生の新連載(週刊少年マガジンで連載中)。
ベクターボールのあらすじ
主人公の『米炊おかか』の通う高校に最近、異変が起こっている。
生徒達は教室の場所を間違えたり、記憶が無くなっていたり… さらに酷いのは「大きな刃物を持った男に殺されかけた」と言う生徒まで出てきた(壁に大きな傷が出ていることから、嘘とは思えない様子)。
学校には変なパズルが落ちていて、拾った生徒がそのパズルを解くと『思念体』というのに取り憑かれる。そうやって思念体が次々に生徒達に取り憑いて、学校を足がかりに侵略しようとしている。それが学校の異変の原因だった。
ベクターボールを解き、原因を知った米炊おかかが思念体との戦いに巻き込まれていく…
主人公の性格が酷い
家が金持ち、パズルを解くのが得意な高校生『米炊おかか』が主人公。その主人公の性格が酷い。
フラれて落ち込んでいる同級生の北原。
北原「あたい 生きてて何の意味があるんだろうねぇ…」
それを受けて主人公である『米炊おかか』が答えとは…
米炊「オレはブスを見ると笑う。お前はそのためだけに生きてもいいんじゃないか?」
そんな性格だから友達が少なく、友達だと思っていた魑魅魍魎君(なんつー名前。でも良いキャラしてるよ)も…
友達だと思って相談したのに「魅力がないから」とか「友達と思ってない」とかひでえ!米炊の今までの暴言を思えばこう言われても仕方ないか…
悪いことをすればその報いを受けるという因果応報を教えてくれるのは少年漫画として良い漫画。主人公は反面教師として描かれているのだろうか…
主人公はブスブス言ってるだけじゃない!
そんな米炊も熱いところはあって、困っている人を助けに行ったことで(動機は友達を作りたいだったけど)騒動に巻き込まれていく。
自分の体を顧みず、困っている人助けようと動くおかかは立派な主人公だ!!
おかかがパズルを解くのが得意なのは、見るだけで寸法や直径、角度や曲線のRまで『全ての物を頭のなかで数値化できる』特技があって、高難易度のベクターボールを解けたのもその特技のおかげ。
おかかがブスを見て笑ってしまうのは、その特技のせいで「ブスは顔のパーツのバランスが悪くて笑ってしまう」というのがあるかもしれない。だからおかかの性格が悪いって訳でもないのかもしれない。あーでも、その人の前で笑ったり、ブスって言うのは性格悪いかぁ…
バトルが面白い
侵略しようとする思念体とそれを防ごうとする米炊が戦闘になる。バトルは力と力のぶつかり合いじゃなくて、米炊が前述した特技を活かして仕掛けを作り、力を何倍にもして敵をやっつける。
機構を作るばっかりじゃないだろうし、仲間も増えていくだろうし、これからどんな戦い方をするか楽しみ。