国会議事堂内の溶ける画の控室で斯波総理と桐生防衛大臣、歴代の総理達に過去の話をした青一。
青一が双亡亭を壊す力を持っている事を理解した総理達は、青一を双亡亭に向かわせた。
あらすじ
「緊急車両が通ります! 道を開けてください!」
町の中を沢山のパトカーが走る。
その中心のリムジンには青一と緑郎、斯波総理と桐生防衛大臣が乗っていた。
桐生「事情がわかったからには、一刻も早く<双亡亭>に君を届けなけりゃな」
斯波「緑郎君… これから私達は<双亡亭>破壊のために全力で青一君を支援することになる。だが、君はなんの力もない一般の小学生だ… 危険過ぎる。君は<双亡亭>に青一君と入ると言ってるが、あそこに入るのはやめるんだ」
父親が双亡亭に取り憑かれた時のことを思い出す緑郎。
緑郎「僕は<双亡亭>にパパを取られた… その時 パパに頼まれたんだ… 『ここを壊すヒトを呼んでこい』って… 僕は一回 あそこへ入ってる… 青一くんを連れて行けるよ!」
桐生「こればっかりはダメだ! あそこにやる訳にはいかん!」
緑郎の肩を掴む青一「ラクロ(緑郎のこと)… イコウ… ラクロハ… ボク… マモル… <ソウボウテイ>コワレルトコ…ミセテアゲル…」
斯波・桐生「青一君ならば…」「あの家の<侵略者>達もたやすく倒せるかもしれんが…」
緑郎「…いや ちがうのかもしれない… 青一くんのカオ…」
青一は大量の汗をかき、恐怖しているような表情だった。
緑郎「青一くん… <双亡亭>はキミのやっつけて来た<侵略者>のいるトコトなんでしょ…?」
青一「ソウノハズ…ナンダ…ケド…」
青一「ボク…アノトキ ミタ <ソウボウテイ>ハ… カンジタコト ナイクライ ムネガ ムカムカシタ! ナンダカ ワカラナイ ケド… キモチワルカッタ… アソコ イルノハ ボク…シッテル<テキ>ジャナイノ カモ シレナイ。 ワルイ ヨカンガ スルノ… トッテモ トッテモ ワルイ…ヨカンガ スル!!」
双亡亭前
双亡亭の周りには自衛隊が集結していた。
「<双亡亭>突入部隊! ただちに撤収せよ! 突入部隊応答せよ! 応答せよ!」
無線を送るが双亡亭に入った部隊からは返事がない。
自衛隊員「感なし! どの突入部隊からも応答が…!」「続けろ!」「突入してから一時間で…」「まさか四方からの部隊が全滅だというのか…」
双亡亭内
ふう
みの
よ
天神サァマの境内よォりも
ひぃろぃお屋敷見ぃつけた
沼半井の大旦那
道楽者のぱあぷう絵描き
ねじれ くびれた<双亡亭>で
じぶんもぺらぺら
双亡亭内でパイロメアリーを使って戦うジョセフィーン=マーグと旦那のバレット=マーグ。
パイロメアリーから炎が吐き出される。
その炎を喰らっても止まらない者がいた。
「この朽目サマが他のボンクラどもと同じに、そんなチンケな火で燃やせると思うなよ!」
双亡亭に取り憑かれた修験者の朽目だった。
妻の車椅子を押すバレット「憑依された日本人のシュゲンジャは妻の<パイロメアリー>で清められるがいい!」
パイロメアリーを構えるジョセフィーン「メアリー… イイコね…」
朽目「マホウツカイのババアと金持ちのダンナはバラバラにして一体にこねあげてやらあ!」
感想
双亡亭には侵略者以上に恐ろしい者がいるのか… それに強い力を持って45年間戦ってきた青一にも、まだ怖いモノがあるのか。45年間戦いばっかりで教育は小学校までだったから、精神年齢はまだ子供なのかな。モナカをもらったときの反応とかは子供のみたいな反応だったし。
そういえば青一はアノヒトと同化して身体は変化したけど、アノヒトの知識は得てないのかな? 緑郎達に白い水をかけたら、青一が経験してきたことを見せることが出来たから、アノヒトの知識を吸収していてもよさそうだけど。知識をあげるとアノヒト自身と同じように感情を無くしてしまう可能性があったから、アノヒトがわざと知識を与えなかったのかな?
緑郎も双亡亭に入ると言ったけど、緑郎が父親に言われたのは”呼んでこい”だから入らなくてもいいんじゃ… それに父親も緑郎が再び双亡亭に入ることを望んでいないと思うんだけどなぁ… まぁ入っちゃうことになっちゃったけど。
青一と緑郎は紅と合流すべし
青一と緑郎が入ることで双亡亭に三原色の青、赤、緑が揃うことになる。
・光の三原色…色のある光を重ねる事で様々な色が作り出せる。三原色が合わさると白になる。
・色の三原色…光が跳ね返した色を混ぜる事で様々な色が作り出せる。三原色が合わさると黒になる。
“白い”水の種族のアノヒトと”黒い”水の侵略者の戦い。
自ら光を放って光の三原色となって白くなるか、誰か何かの影響を受けて色の三原色となって黒くなるのか。色を操る絵描きの凧葉が三原色の三人を光のほうへ導く…というふうになるのかな? でも凧葉は”黒い”手を操れるようになっちゃったな…
約束を守るべし
やっぱり鍵はこの画家か。
この人は双亡亭を建設した泥怒なのかな? この人と唯一会話した凧葉が説得できたりするのかな? 会話の最後に「もし帰ってこれたら私と絵の話をするのだ」と凧葉は言われたけど、約束通りに絵の話をできるのはいつになるんだろう。
鞠をついている着物を着た子供は泥怒をこの道へ誘い込んだ者? この子が侵略者と戦った青一でも恐れる者なんだろうか。
バケモノと戦うには好戦的になるべし
パイロメアリーのばあさんは戦ってた。肖像画の前で何かくると反応していたから、やっぱり取り憑かれなかったみたいだな。
妻のジョセフィーンは普段はおとなしいけどキレたら怖そうな感じだった。旦那のバレットもヤバそうな性格みたいだな。説明会の時は紳士的だったのに。バケモノと戦うなら紳士的にいってもしょうがないから仕方ないか…
朽目はもう終わりかな? 紅が取り憑かれた者を落とすことができるとか言っていたが、それは霊的なモノが憑いていると思い込んでいた時のことだし… 青一が白い水をかけて何とか出来たりするのかな?
絵描き=過去に飛ばされたマコト説が囁かれている。なぜ、過去に飛ばされたマコトが双亡亭の建設に関わっているのか。
双亡亭という謎の建物にしてみれば、侵略者も雑魚みたいなものかもしれない。
>Nさん
>
>絵描き=過去に飛ばされたマコト説が囁かれている。なぜ、過去に飛ばされたマコトが双亡亭の建設に関わっているのか。
泥怒は坂巻家に長男として生まれて、幼い頃から芸術の才能を認められて画家を志していた。22歳の時、海外旅行から帰って来ると双亡亭の建設を始めた。
そして双亡亭にいた絵描きの凧葉との会話。絵描きは「私も他の画家達に『君の絵はフランス的な画面構成を繰り返しているだけの単調な絵』だと言われた…」と言った。これはフランス帰りだから周りからこういう批評を言われたのかなぁと思いました。そして泥怒も海外旅行をしているからこの人物は泥怒かなと。
絵描きはパソコンも知らなかった。つまりこの絵描きはパソコンが普及していなかった時代の人間ということで泥怒かなと。
坂巻家が子宝に恵まれなくて、過去に飛ばされてきたマコトを養子にした。もしくは坂巻家には泥怒という子供はいたが、事故や病気で子供が亡くなったので代わりにマコトを泥怒として育てた… という可能性はあるかもしれません。双亡亭を建設したのは、青一との約束「いつか必ず双亡亭で」を守ろうとして双亡亭を探したけど無いので自分で建てたのかも。