双亡亭の目的を探る凧葉達。
双亡亭に取り憑かれた人々は地下に穴を掘っていた…
あらすじ
先行隊のアウグスト博士、紅、フロル、鬼離田姉妹の次女雪代、三女の琴代は螺旋階段を降り、地下を掘る取り憑かれた人達を見ていた。
「アウグスト博士の持っている試験管を出して待っていてくれ」と凧葉の言葉がテレパシーで届く。
そこへ凧葉が追いついてくる「その試験管くれ! 確かめないといけねーんだよ!」
試験管の中には、鬼離田姉妹に肖像画の中で取り付こうとしてきたヒルみたいなモノが入っていた。
凧葉は試験管を空け、水が入ったペットボトルの中に入れる。
凧葉「さっき『窒素』に弱いからって言ってたから… それなら… コイツらが苦手な『窒素』のほとんどないトコってドコなのよ?」
ペットボトルに入れたヒルみたいなモノが大きくなり、ペットボトルを弾け割り飛び出した。
凧葉「『水』がヤツらにとって安全な棲み家! 『水』の中で、こいつらは何倍にも大きくなるんだ!! だからこいつらはこの<双亡亭>から外に出るために…地下の水脈を探していたんだ!!」
大きくなったヒル状のモノは空気中の窒素に触れたことで溶けて消えていった。
凧葉「地下水脈を辿っていつか川に出て… 川は海に!! そうなったら海はどうなっちまうんだよ…? こいつらの繁殖力は不明だがもしかするト…」
鬼離田姉妹の長女の菊代が地下を掘る人々の前に現れた「其処に我々の探すものはありませんよ。でも…もうあたしが来たから大丈夫ですわ。この6つの眼で霊視したのですからねえ。アレは三番目の穴! 降り始めた辺りの北の壁の向こう。たった2メートルの処を流れていますよ!」
菊代と取り憑かれた人々が螺旋階段の上にいる凧葉達のほうを見る。
菊代「見たな!?」
感想
仲良くすべし
説明会の時や双亡亭に突入した直後の時には
と殺伐としていたけど、データ共有してから打ち解けてきたみたいだなぁ。
口の悪い朽目がいなくなって、鬼離田姉妹が凧葉に心を開いたこともあるんだろけど。
仲間と協力して力を合わせて戦う凧葉達と無理矢理仲間にして動かす双亡亭との戦いか。
ヤツらの性質を見極めるべし
取り憑かれた人々が地下を掘っていた目的はやはり地下水脈だった。窒素に弱いヤツらは水の中に入って外へでて侵略するのが目的か。
腕が磨り減ってなくなるまで掘った人が白骨になって大量にいたけど、かなりの時間をかけていそうだから、双亡亭が建設されてから掘り進めている?
ペットボトルの水の量でもあれだけデカク成長するんだから、水脈に入ったらとんでもないことになるなぁ。人間の身体は約60%が水分だから、人間にも取り憑きやすいんだろう。
ペットボトルの水で成長したヒル状のモノ。
侵略者に似ているなぁ。双亡亭爆撃の時に通路が開いて青一が帰ってきたけど、旅客機内にいた侵略者は空港に着陸した時に青一が倒した。通路が開きっぱなしだったら別だけど、侵略者は地球には来ていないはず。でも双亡亭にいるのが侵略者だとしたら…
まことと一緒に旅客機から離れた侵略者が過去に飛ばされて泥怒に取り憑いて双亡亭を建てたってことかなぁ? まことはどうしてるのか分からないけど。まことがあの絵描きだとして侵略者に取り憑かれているとしたら、侵略者にまことの思いが合わさったから双亡亭は”侵略者の強さを知っている”青一でも恐れる存在になったかもしれない。勿論、この憶測とまったく違うかもしれない。
このまま戦うべし?
ザンと凧葉のほうを見て「見たな!?」って言う菊代は怖い!
このまま戦闘になるのか? 撤退っていう選択もあるけど… 菊代一人ならまだしも、取り憑かれた人々が大勢いるからここは撤退かなぁ? 雪代と琴代は菊代を救えなかったとしても操られていることから解放してあげたいっていう気持ちはあるはず。雪代と琴代は冷静に判断できるのか? それとも凧葉達が説得するのか?
それにしても地下水脈を探している双亡亭に鬼離田姉妹の霊視能力は役に立つなぁ。
鬼離田姉妹の母親のちとせは双亡亭で妊娠した。双亡亭はこういう能力が使える子供が出来るのを見込んで、ちとせに子供を産ませたのか?(双亡亭の外にちとせを出したのは安全に出産させるため?) そうだとしたら…