超常現象のプロ達と共に双亡亭を壊すべく内部に入った凧葉と紅。
あらすじ
双亡亭の玄関ホールで鉄の扉を発見。開いて中を見ると…
凧葉「ど、どうなってんだこりゃ!?」
「棟がだんだん下って行っている」 凧葉「そんな…だってここ平地じゃないかよ」
宿木「つまり、塀の内側の敷地が奥に傾斜していて、その斜面に<双亡亭>は建てられているか…」
特殊災害対策室隊員「投光器、準備完了!」
宿木「よし、ここを先遣隊指揮所にする」
凧葉「明るくなった」 紅「あれは…帽子かけ?」
奇妙な柱にたくさんの帽子がかかっている。
凧葉「なんだよ… 明るくなったら、余計ヘンなモンが目につくようになったぞ…」
紅「なんであんなトコロに帽子かけをたくさん…?」
凧葉「それに、あの帽子 どうやってかけたんだよ…」
森田「あ… あれは昔の警官の帽子です。誰が…一体?」
隊員「階段裏に途中で終わっているハシゴを発見」
隊員「壁にレンズがはめ込まれた のぞき穴、多数」
凧葉「要するに、この家絵は『トマソン』の集合だな…」
宿木「『トマソン』なんだ それは?」
凧葉「前衛美術家の赤瀬川原平サンが名付けたんだけどさ… 役に立ってない建物の一部みたいな物をそう呼んでるのよ」
凧葉「ほら、ここの登ったら降りてくるだけの階段とかさ、意味のわからん帽子かけやハシゴ… この穴も、のぞき穴のくせに塀しか見えないし…」
宿木「これより第2・3・4班は中央のらせん階段を進んで探索する。通信報告を常に怠るな!『爆破部隊』はそれに続きすみやかにプランを立て爆弾をしかけ…」
凧葉「い…今… ミシィって言ったよな?」
構える修験者の朽目「ああ… 言ったな…」
凧葉「また言った~!!」
構える紅。
アウグスト博士「記録は?」
超常現象研究グループの職員「30分前から始めています」「感覚の実在化の数値上昇!<転換器>用意!」
銃を構える特殊災害対策室の隊員達「暗視ゴーグルをつけているのに…見えないぞ… でも…何かの気配はある…!!」
鬼離田姉妹「お姉さま、お姉さま。私達の出番ですわね」「そうね、出番だわ出番だわ!めがねを取りましょう」「めがねを取るのって楽しいわ!」「『視る』のって楽しいわ!」
鬼離田姉妹「私達の『まなこ』を」「すべてお姉さまに!!」
姉妹の真ん中に居た姉に、左右の姉妹の瞳が移る。
鬼離田姉妹「あららら視える… 視えるわ!」
らせん階段を登ってくる、今までに双亡亭に入ったらしき者達の姿が。
鬼離田姉妹「あれは、悪しき魂に操られた… 人であって人でない者どもですわ!」
凧葉「お化けかと思ってたら ゾ、ゾ、ゾンビかよォォ~!!」
紅「そうやないわタコハサン。ゾンビは死人… でも彼らは、生きちょります!」
感想
双亡亭が傾斜している所に建てられているのか… 泥努は全財産を掛けて屋敷をなんでそんな所に建てたんだ…
紅の「ゾンビは死人… でも彼らは、生きちょります!」はどういうこと? 取り憑かれた状態であって、まだ生きている? 除霊すれば元に戻るのか? 緑郎のパパ(紅のパパでもある)は元に戻れる可能性がある?
みんな仲良くするべし
超常現象のプロ達は口喧嘩しあってたけど、異常な物音がした時はすぐに身構えて戦闘態勢とったのは流石プロ。素人の凧葉は騒いでいただけだったし、ギシィって音がなったのに「今… ミシィって言ったよな」とか微妙に聞き間違えてる…
その時、紅は無言で頭にある刀に手を伸ばして戦闘態勢に入っているのに…
朽目は戦闘態勢に入った目つきからすると、見掛け倒しじゃなく修羅場をくぐり抜けてきたっぽいな。けっこう戦えそう。
鬼離田姉妹は『視る』だけで除霊は出来ない… うーん、弱そう。一人欠けたら視る能力が落ちそうだし。これから戦闘に入るけど鬼離田姉妹は視てるだけなのか? でも、この『視る』能力は姉妹だけが視るんじゃなくて、見破って他の人にも視えるようにする能力なのか?凧葉や隊員も階段を登ってくる『人であって人でない者』達を見えたようだし。
人形のパイロメアリーを持っている婆さんはヤバそう。口喧嘩中に紅の仲裁が入らなかったら朽目や鬼離田姉妹をヤろうとしただろ!
あぶねえ!何か出かかってる!!
化け物が出てくる前に婆さんの殺意が出てきた!!
紅が止めなかったら丸焼きにする気だったのか?! 双亡亭も怖いけど、この婆さんも怖い…