双亡亭内で取り憑かれた人達に囲まれた凧葉達。
フロルがアポーツを使い、液体窒素を引き寄せて爆発が起きた。
爆発に巻き込まれた凧葉達は…
あらすじ
液体窒素の爆発の白煙は双亡亭の外にまで出ていた。
その様子をヘリで撮影するマスコミ。
斯波総理と桐生防衛大臣は、側近達にこの場を離れることを進言される。
双亡亭の傍まで液体窒素をトラックで運んだトクナガ理研の竹田と今井。そして緑郎は自衛隊員に注意されていた。
緑郎は双亡亭の露わになった螺旋階段を覗いていた。
双亡亭内
凧葉は生き残っており、フロルを背負って螺旋階段を登っていた「ココ どこの階段だよ~」
フロルが目を覚ます。が、フロルは日本語を使えず、凧葉には言葉が通じない。
凧葉「たはは コトバわかんねーよ。でも助かったみたいだぜ… 気づいたら さっきと同じよーなこの階段にいた… とりあえず登ってっけどさ…」
フロル(肌を通して…このヒトの考えていることがわかる… タコハさんは螺旋階段から飛び降りた私を、なんのためらいもなく爆発の中に飛び込んで…助けてくれた…)
凧葉「この<双亡亭>に入ってたら…なんかムショーにお日サマ…見たくなるよなァ。」
双亡亭の傍
螺旋階段を覗いている緑郎「あそこの下から…『何か』来る…」
緑郎のコトバを聞き、銃を構える自衛隊委員「ここは我々が!」
螺旋階段から登ってきたのは、フロルを背負った凧葉だった。
緑郎「あれ…あれは… タコハさん!?」
凧葉「緑郎じゃねーか!! ここに来ちゃったのかよ… お前の姉ちゃんはお前をここに来させねえために ここで戦ってたのに…」
自衛隊員にフロルを託す凧葉「頼むぜ。具合ワルそうなんだよ…」
凧葉も外へ出ようとしたが動けない「どうやら オレ そっちにゃ行けねえみたいだわ…」
凧葉の脚には黒い腕が絡みついていた。
凧葉「この『腕』をくれた時―――あの男が言ってたもんな… もしオレが無事だったら、絵のハナシをしようって…」
緑郎に「双亡亭は窒素に弱い」「奴らは地下の水脈を探している」ことを伝える凧葉。
凧葉「緑郎! 姉ちゃんはオレがきっと…」
双亡亭内へ引きずり込まれる凧葉。
緑郎「タコハさ~ん!」
感想
全員生き残るべし
凧葉は生きていた! フロルもアポーツ使った影響で弱ってるけど生存していた!!
そして凧葉が緑郎と再会! でも…
凧葉は双亡亭から出られないのか…
凧葉が爆発から助かったのは、あの絵描きが凧葉と絵の話をしようと約束していたから、絵描きが黒い手を使って凧葉を助けた? もしそうだったら紅は爆発から逃れられたけど、アウグスト博士達は…
凧葉が登っていた螺旋階段は別の階段なのかなぁ? 窒素の爆発の影響で酸欠になったりもしていないし。
凧葉は約束を果たすべし
凧葉は双亡亭から出られなかった。これは「絵の話をしようと約束した」凧葉だけなのかな? 今まで双亡亭に入って何も会わず、肖像画にも会わずに出て来た人が結構いると斯波総理が言っていた。そしてなにより今回フロルが外に出られたし、出られないのは凧葉だけなのか… あの絵描きと絵の話をしたら凧葉は外へ出られる? そんな簡単に逃してもらえるとは思えないなぁ。凧葉がお日様を見れるようになるには双亡亭が潰れた時か、双亡亭内の奴らが外へ出た時だろうなぁ。
それにしても凧葉は気持ちが強いなぁ。マーグ夫妻や鬼離田姉妹がピンチの時には自分の事は考えずに飛び出して助けに行ったし、今回のフロルも爆発に巻き込まれるのに助けに行ったし… さらに紅も助けようとしている。何でこんなに逞しいんだろ? 厳しかった父親に鍛えられたのかな?
絵描きとの約束はともかく、今回の緑郎と約束した「紅の無事」を守れるのか?
緑郎は待つべし?
凧葉以外は外に出られるんだなぁ。じゃあ紅は一回外へ出て休憩することも出来るんだ。でも心が折れちゃって、もう一度双亡亭に入ろうとは思わなくなる可能性もあるけど。凧葉が言った「双亡亭に入ったら、お日様が見たくなる」っていうのは、双亡亭内の空気がそれほど悪い気に満ちているってことかなぁ? そしてもう双亡亭には入りたくなくなる?
何より紅は凧葉を双亡亭に置いて外へ出ようとは考えないだろうなぁ。その弟の緑郎は総理達に「奴らの狙いは地下水脈だ」と伝えた後はどうする? 双亡亭に入っていくのか? 緑郎は『暗闇でも目が効く』しか能力無いけど… 今回、凧葉が上がってきたのを緑郎が感じ取れたのはフロルのテレパシーが飛んでたからかな? 緑郎が何かの察知能力を得ていたとしても役に立ちそうにないなぁ… 紅もそれぐらいは出来そうだし… その紅のために緑郎は双亡亭に入るのか? それとも凧葉を信じて待つのか?
で、青一はドコ行ったんだ? あんなに元気に暴れまわっていたのに。