2月22日からの約1ヶ月ぶりの掲載。
休載煉獄はツライ。第1回戦の全試合が終わるのはいつになるんだろう…
前回、何手もの策を駆使し、圧倒的な打撃センスを誇る佐川徳夫に掴みかかるも投げ飛ばされた十兵衛。
あらすじ
合気道の芝原「掴んで投げれるのか!?」
佐川徳夫(入江の手の内を知るために受けて戦うつもりでいたのにまさかピンチに陥って逆に自分が手の内を明かす事になるなんて)
入江文学「そうか・・・できるのか・・・カウンターが華麗すぎて、その先の対応が疎かになっていた。技を明かしていないのは陰側だけじゃない」
文学「金隆山はてっぽうと張り手、閂(かんぬき)、鯖折りを自ら禁じ手にしてると公言している。川口も相手の故障を気遣い、防御力の高い箇所以外に蹴りを当てていない。上杉には煉獄があり、関は高専の技をほぼ見せていない。陽側だからといってすべてを世間に見せていないのはわかっていた事なのに」
関「一年で身につく技術じゃない。すでに持っていた技術が公で初めて使われただけだ」
十兵衛の回想
文学「日拳はガードが甘い。綾瀬のタイ料理屋でムエタイのハイキックくらってダウンしてたな。ガードはしたが巻きつくような蹴りがわかっていないようで後頭部に入った。面の死角の問題もあるんだろうが、防具があるから多少受けても前に出て、ポイントを取りにいく癖があるんだろうな。」
試合に戻る
十兵衛(俺にはムエタイのような鞭のような蹴りは打てないが代わりはある)
跳び後ろ廻し蹴りをはなつ十兵衛。徳夫はガードするも、ふらつく。
十兵衛(押した程度なのによろよろじゃねーか。予想以上に煉獄が効いていた)
十兵衛(体力を削る今より回復させない。呼吸だ。鼻血で詰まらせる。鼻骨を潰す。投げられた後も道着を離さなければ、こいつの体力ならグラウンドに引きずり込める。マウントを取ったら顔の中心に頭突きをぶち込む。ポジション取りで負けたとしても噛みつきの想定は陽側は甘いはず。下から鼻を喰いちぎる事も容易いだろう)
徳夫(見えている。さっきは惚けて見えなかった佐藤の動きが見えている。実感はなかったが回復しているという事だ)
十兵衛の左フックにカウンターで横面打ちを当てる徳夫。
十兵衛は喰らったカウンターは浅かったので、ふらつく徳夫に再度攻撃。
ロープを利用した直突きで再びカウンターを十兵衛の顔面に当てる徳夫。
鼻を潰されたのは十兵衛だった
徳夫(まだ佐藤のほうが体力が残っている。まだだ・・・まだ動けない。最小限の動きで復活の時を待つ)
膝を付いている十兵衛を挑発する徳夫。
徳夫(佐藤、次を・・・更にその次を・・・そのまた次と絶え間なく打ってこい。全弾 撃ち落す!!!)
感想
文学も徳夫の投げを予想してなかったとか甘いよ…
「陽側も全ての技を明かしていない」とか言ってたけどそりゃそうだろう。金隆山とか川口、関などは強すぎて相手がいない状態だったんだから。
そもそも道端でいきなり異種格闘技戦が始まったわけじゃなく、トーナメント発表してから戦うんだから、自分の弱点を防いだり、総合の試合の中で自分の得意技を有効に当てる方法を練習したりするだろうに…
想定外のことが起こりまくって驚いてばっかりの文さん…
それに対して「甘いな」と一言、陸夫の大物感。佐川兄弟やべェ。
徳夫が強いねぇ。徳夫がふらふら状態でこれだけ苦戦するんだから、十兵衛が反則煉獄をしていなかったら徳夫が瞬殺して下さるところだったな。
このダメージを負った試合でさらに成長しようとしている徳夫が恐ろしい。この大会でノビシロがあるのは経験の浅い十兵衛と技をロクに知らない工藤と言われていたが、陽側の選手も陰側と戦うことによってまだ伸びそう。
十兵衛が狙うのはやはりグラウンドだろうけど、どうやってもっていくのか。早くしないと回復してしまうし、焦るとカウンターを貰って体力が削られていく一方だし…