陰陽トーナメント1回戦第5試合が終了した。
あらすじ
タオルが投げ入れられ、入絵文学とそれぞれAEDを持った十兵衛と後藤医師がリングに駆けつける。
後藤医師は倒れている芝原剛盛にAEDにかける。
リングに上がっている十兵衛「先生のがあれば、俺のはいらなかったな」
担架を呼び込む橋口だったが、十兵衛が止める「うるせぇ!上杉は後だ。文さん!橋口邪魔だから引き取って説明してあげて」
文学が橋口に
・リングからつまみ出される前に上杉に伝えたい事がある事
・十兵衛の話が聞きたければ後で上杉から聞けばいい事
を説明した。
十兵衛が上杉に話しかける「佐藤十兵衛だ わかるか? お前がすべき事を里見から聞いている。理解出来たらまばたきで知らせろ」
回想
十兵衛が受けた里見からの電話は、田島の目を潰す案は里見達が襲うのは2段目の作戦で、1段目の作戦は上杉が田島の目を潰す作戦だった事を明かしたのだった。
十兵衛「一発目は不発になったな。まともに動けないだろ」
里見「動けないと田島も思っているだろう。この作戦の肝は田島の裏を取る事だ」
里見は後藤医師が金田戦のリングドクターだったことに気づいており、「佐藤十兵衛なら『上杉を動かす妙案があるのでは』と思っただけです」
リング上
十兵衛は上杉に話しかける「動けないお前に最もむいている薬を持っているヤツを知っている」
十兵衛はリングに向かう直前に後藤医師と話をつけていた。
十兵衛「譲ってもらえるよう 手は打っておいた。俺の言っている事、理解出来ているか? フラフラのお前相手なら田島は必ず油断する。山本陸がやられたとうに、田島の目を潰せ」
上杉はまばたきで返す。
アンダーグラウンド
上杉の勝利を見守った山本陸はアンダーグラウンドの試合に出ようとしていた。
アンダーグラウンドのMCが対戦相手の説明をする。相手はバルトロメウス・バッツドルフというB級格闘士、通称B.B.B。B.B.Bは刃渡り30センチ以下の刃物を持つがどうする?と山本陸に聞く。
MC「田島は武器ありの相手に素手で勝ったが… 空手王はどうするのかと」
山本陸「受けるさ。幸い俺には特別な武器がある」
拳を目の前に上げる。「手(テイ)という最強の武器がな」
陰陽トーナメントの会場
工藤が外に出ようと歩いていると従業員が話しかけてきた「工藤様、どちらへ」
工藤「お前には関係ねぇ」
従業員「佐藤様がおっしゃってました。「工藤には見えない鎖をつけたから遠くに行く事は出来ない」と。外に出るのは危険だという意味だと思います!!」
従業員は十兵衛から預かった録音メッセージを聞かせる。
メッセージの途中からは、そこに居合わせた十兵衛が言い繋ぐ「続きは自分の口で言うから」
十兵衛は、妨害から逃れるためにホテル外で休もうとすると試合会場まで戻ってこられない妨害をすると宣言。
工藤「妨害されても帰ってくる。俺の行動は誰も邪魔できない」
十兵衛「俺が工藤用に用意したんだぞ… 試合までに帰って来られるはずないだろ。本音を言おう。不戦勝は大変楽だが本音ではない。リングの上で正々堂々決着をつけたい」
工藤は正々堂々の言葉に噛み付くが、「お前が行動力がないから 俺と同じ行動が許されているのに出来ないだけだ。同条件での戦いだ」と言い返される。
十兵衛「勝つには条件があると思っている。それはお前に「負けた」とはっきりと思わせる事。不戦勝では俺が納得出来ない。リング上で決着をつけたい」
工藤「わかった。たしかにお前が言う通り、俺は見えない鎖に繋がれていたようだ」
工藤は自室に戻ろうと階段を登っていく。
十兵衛「そうだ。お前の力でも決して切る事の出来ない見えない鎖で繋いだ」
工藤「切れるさ。お前を殺せばいい。小便漏らしながら命乞いする一発芸。リング上でも見せてくれよ」
感想
上杉「里見さん…
田島…彬の…目の潰し方を…教えてください
今の俺の力で潰せる方法を」
里見「裏を取って刺せ」
前回、十兵衛がAEDを持って何をするかと思えば… リングに上がって上杉に作戦決行を伝えるためか。ひげじいがこの状態なのにやらせる気かよ! って後藤医師と組んで魔人になるクスリを上杉に渡すのか! 十兵衛が「芝原には奥の手がある」と言った言葉を里見が覚えていて、そこから金田戦のリングドクターをしていた後藤医師に繋げて奥の手が何か探り当てたのか! やるー。
「芝原には奥の手がある」
その台詞は
それを使う決意
それを見ている者がいる
それを盗もうとしている者がいる
この世で唯一尊敬する師の目を盗み
仇討ちの道を進むために
それをする
それとはすなわち
魔人になる薬の解禁
やろうとしている事の大きさを考えろ
上杉を得る事で
1%成功する確率が上がると考えれば
魔人になる薬など破格の安さだろう
里見に続いて、十兵衛も「山本陸がやられたように」と上杉がしっかりと動くラジコンになるためにスイッチを入れやがった!
上杉のガソリンタンクには穴が開いている
すぐにガス欠になる
その時に気合を入れればいい
「山本陸がやられたように」
この二人、上杉をグローバルホークとして動かせるスイッチを分かっている。コイツら超やべーヤツじゃん! 本当に田島の目を潰せるんじゃねーか?
で、橋口くんは田島の片目潰す作戦を知らないの? 片目仲間が増えるというのに…
空手王を知る者は思う―――
刃渡り30センチ以下で熊殺しに勝てるのか!?
アンダーグラウンドでは片目を潰された山本陸が戦おうとしていた。山本陸が「ライオンとトラの掛け合わせと戦ってもいい」と言ったが、それはハゲが倒す。それは1週間後。トーナメントから1週間後にあのヨシフとライガーの戦いがあるのか。そして山本陸の相手はB.B.B.。刃渡り30センチ以下の武器をもたせると言うが… クマを倒せる男相手に、刃渡り30センチ以下の刃物を持った男を戦わせる… このMCはアホなのか? 素人なのか?
一見として命をかけたとわかる試合に観客は沸いた
だが強者の見解は違う
反町「客は十二分に楽しんだろう」
三代川・関「万が一もないな」
睦夫「それは今度 宮根さん
個人的に話しましょうよ
今、日本では
チャゲアンドアスカからアスカが脱退するという
想像のつかない事が発表されて…」
田島彬「山本陸は強かった」
このMC、1週間後にヨシフに大きな損失を出さされるが、空手王に盛り上げてもらってチャラになるのか? B.B.B.のほうはB級に上がったばかりなのに空手王と戦わされて災難だな。
アンダーグラウンドの観客「B.B.B.、メチャやられてる
次からアイツのあだ名はA.E.D.と
呼ぶ必要になるんじゃないか」
佐藤十兵衛はこの戦い
名目上の片腕を失った
十兵衛と工藤が喋っているが… 文さんは工藤の存在は以前から知っていても、面識が無くて知らない人だから透明人間的になっている。腕折れてるのに十兵衛の後ろを付いていく必要あるのか? 橋口に説明するのは別に文さんでなくとも、高野君でも良かっただろ? 橋口と対立したことがある文さんより、進道塾繋がりで話通しやすそうだし。
高野君なら
「橋口を説得させられる妙案があるのでは」
と思っただけです
高野君「肋がいってるかも!! 道着を脱げ!!!」
高野君… いくらなんでもやらかしすぎだと思う
もう完全におかっぱの相方レベルじゃないか
十兵衛もこの人も、相方にはホトホト困っているでしょう… この相方と組んでいた事はケッシタイ過去となるんだろうか? ミィヤサ、コんな状況になるとは組んだ当初は思わなかっただろうけど。
高野君はパーと評価されて使えない子扱いか? 代わりに文さんが連れ回されているが… 師匠なのにすでにグローバルホーク扱いに近いような…
―――で?
締め切りラインを超える戦いをしたら
何を得てどう面白くなれるんだ?
それは締め切りを超えて戦わなければ
得る事の出来ない
代用の利かないものなのか?
工藤は外に逃げようとしたが、これは十兵衛の妨害が効いている証拠。脳内麻薬を出し続けていたら試合の頃には効かなくなるんじゃねーのか? それを狙ってるのか?
今回の十兵衛と工藤の会話。ココまで描いたんだから、2回戦の第1試合が描かれるのは確定だろう。作者が見えない鎖で繋がれたといえる。
巻末の作者のコメント
木多康昭「体調が良かったので結構休まずに描いたつもりだけどこんなに時間がかかってしまった。もう週刊連載なんて100%無理だ。」
週刊連載が100%無理なんてみんな知ってた。本当に体調が悪いなら気をつけてほしいが…
掲載は100%切れるさ
ふざけた謝罪文載せながら
命乞いする一発芸
今度の誌面でも見せてくれよ
本音を言おう
ふざけた謝罪文は大変観たいが本意ではない
誌面の上で正々堂々マンガが観たい
すげー面白かった
お前才能あるよ
めちゃくちゃおもろいっすww