自衛隊の力を借り、国会議事堂にいる雅の息子の一人・蟲の王を倒すために地下トンネルを進む明達。蟲の王がいる部屋まで後一部屋となったが、その部屋には人間を捕まえて拷問している変異吸血鬼がいた。明達は大岩に隠れるが、居場所を知られて拷問野郎と6体の捕獲型変異吸血鬼が近づいてきた。
コレハ…
ばらシガイガアル…
ねたばれネ…
あらすじ
拷問野郎と6体の変異吸血鬼が、明達が隠れている大岩に近づいてくる。
明以外の5人はライフルで変異吸血鬼を攻撃して引きつけ、明が拷問野郎を倒すという作戦を立てた。
明の合図で5人は大岩の影から飛び出し、ライフルで変異吸血鬼を撃ち出す。
6体の変異吸血鬼は銃弾の雨を浴びて足が止まるが、なかなか仕留めきれない。
その中の1体が飛び上がって襲ってきた。
ネズミ「はひいいいいい 一匹 弾幕を超えて来たァァ!!」
飛び上がって襲いかかってきたが、鮫島が右手で捕まえて地面に叩きつける。
鮫島は変異吸血鬼を地面に抑え込んだまま、銃口を突きつけて乱射。
鮫島「お前ら 撃ち続けろ!! 止めたら 他の五匹が一気に来るぞ!!」
拷問野郎が居ても立っても居られず、飛び出してきた。
拷問野郎「人間ガァ!!」
鮫島「気をつけろ 拷問野郎も来やがった!!」
拷問野郎は鮫島達のほうへ走っていく。
大岩の影に隠れていた明は大岩の上から高くジャンプして頭上から仕込み刀で斬りかかろうとした。
明(頭上がガラ空きだ!!)「があああああああ」
拷問野郎は明に気づき、やっとこばさみで仕込み刀を受け止める。
やっとこばさみに仕込み刀を挟まれ、明は宙ぶらりんの状態に。
勝次「やばい 明がつかまった!!」
拷問野郎「コレハ… 苦シメガイガ アル… 人間ネ…」
明は空いている左手で、拷問野郎が持っていた松明を掴んで顔に当てる。
拷問野郎は顔を焼かれて気を取られ、明は抜け出した。
拷問野郎「ヒドイ… ユルセナイワ… アナタ…」
拷問野郎は手にもっている拷問器具で明を攻撃しだす。
拷問野郎の腕は6本あるので、連続攻撃に明もかわすので精一杯。
明は糸鋸の攻撃を落ちている石で防ごうとしたが
予想外の威力の高さに石が砕かれて明は後ろに吹き飛んでしまう。
鮫島「マジか!! 明ァァ!!」
膝をつく明「この… 化け物…」
拷問野郎はニタニタと笑っている。
感想
怖ェわ
やっぱ彼岸島のカラー絵は
ホント怖ェわ
今週は巻中カラーだから扉絵が超気持ち悪ィ!!
裏ページのアイドル写真集の宣伝からの落差! 「吸血鬼カラ ニッポンヲ 取リ戻ス」とあるが、ホラー漫画としての初心を取り戻すっていう意味もあるのかァ?
この漫画は至れり尽くせり
だからちくしょう!!
1ページ目の下に「敵に気づかれたっ! ゆっくり確実に近づいてくる!!」
鮫島だけじゃなく、編集の煽り文句も説明台詞になってきやがった!! 技の名前を叫んではいるが、どういう技を繰り出して、敵はどういうダメージがあったか、絵がゴチャゴチャして分かりづれェっていう漫画が溢れる昨今、この彼岸島は超分かりやすい!! 彼岸島という漫画の長所、どういうアクションが起こったかがパッと見で理解でき、引っかからずに読めちまう所があるっていうのに…(逆に人間がそんなアクションできるのかよ!!という引っかかりはあるが…)。なのにいちいち説明台詞はいらねェんじゃねェのか?となっているのに、煽り文句でさらに説明を足してきやがった!!
やめんか
叫びながら不意打ちする者は
失敗する訳があるんじゃ
止めやがった!!
金剛の足や姑獲鳥の矛、バカでけェ邪鬼の妙子やクソ喰い爺を真っ二つにしちまう仕込み刀を止めやがった! 中の吸血鬼ごと牢屋を一刀両断できる仕込み刀を…
止めやがった!! コイツ、拷問専門の変異吸血鬼かと思いきや、けっきう武闘派なのかァ? それとも仕込み刀を受け止めきれたやっとこばさみがスゲェのか? とにかく、明が捕まっちまった!!
こんな『さらし者』という言葉が
ぴったり当てはまるコマは
今まで見たことねェ!!
ブランッとぶら下がっちまって、この間が超気まじいィ! 斬りかかる時に「があああああああ」と叫んじまった手前、居心地悪ィ!! 直前のテンションが高ければ高いほど超こっ恥ずかしい!!!!! 止めちまった拷問野郎のほうも、思わず戸惑っじまって固まっちまってるじゃねェか!! まるでカラオケボックスでトイレから帰ってくる時、テンション高めで入っていったら知らない人の部屋だったみてェな気まずさじゃねェか!! サービス精神から出た行動だから、部屋を間違っただけで悪い人ではねェとは思いつつもどうしたらいいか分からねェ。そんな超気まずい空気をこのコマから醸し出しやがる!! ひいいいいいい 恐ろしい!! ホラー漫画と謳いながら、ページをめくったらドアップで化け物の顔が描かれたりする、ビックリさせるだけでそれは恐怖とは違うんじゃねェのか?という漫画があるが… このコマは精神的に超怖ェ!! ここまで精神的に恐怖を感じるホラー漫画は初めてだ!!
ハ やる事なす事
裏目に出る明を
見るのは何年ぶりだろう
拷問野郎の息もつかせぬ連続攻撃で防戦一方の明。糸鋸を仕込み刀で受けちまうと割れた糸鋸の刃が飛んできそうだから、落ちていた石で防御!
石の面に、糸鋸という線の攻撃なんだから、突き刺したかのような点でひびが入っちまうのはおかしくねェか? そもそも地面に落ちてた石を掴んで前に出す時間があるなら、そのまましゃがんじまったら避けられたんじゃねェのか? 不可思議な現象、不可思議な行動。これもホラー漫画には欠かせない要素ではある。なるほど考えちょる。
ホウ… ソノ目…
イイ目ダ…
地獄ヲ見テキタ…
ナカナカの面構エ…
前回の明は…
皆にはザコを引きつけてもらって「俺は拷問野郎を殺る」とカッコつけちまった。なのにこの始末…
超カッコ悪ィ! 鮫島達が、あのネズミもしっかり参加し、イレギュラーに一匹飛び出してきても対処。役割をきっちり果たしてるからなおさらカッコ悪ィ!!
この後、恐らく明が拷問野郎を倒すに違いねェ。しかしこの一連のやらかしちまったことはなかなか忘れられるもんじゃねェ。明が寝る前にフト思い出して布団の中でモガモガしちまう夜もあるんじゃねェか? 倒してもなお続く拷問!! ハッ とんでもねェ拷問野郎だな!!