週刊ヤングマガジン2025年51号掲載。
作者は南勝久先生。
あらすじ
ミサキに、山城のプロダクションで働いていた時の同僚から電話がかかってきた―――。それでとうとうミサキも動画のことを知ることとなった―――・・・・。
感想
カツラで変装していた女・・・・。
枕営業という異常な状況に追い込まれても―――隠されたカメラに気付く―――。普通ならミサキのように緊張や不安でいっぱいいっぱいになって気付かないだろう―――。
山城と野村が消えた途端に動画が出されたことで、犯人が井土という答えにも簡単にたどり着いた――――。下っ端だった井土の存在まで知っている―――。送迎係だったコングの存在も把握しているのか―――?
だけど一人ではどうにもならないから仲間を集めるため、ミサキに連絡をとった―――。ユナちゃんやるやん―――! かなりの切れ者―――! 他の女性にも声をかけていそう―――。ミサキにとって心強い味方が出来て―――井土にとって厄介な敵が出来た―――。
ミサキがこんな状況になったのはクロも少なからず関連しているが―――ミサキは何も責めず、クロちゃんと呼んでいる―――。ミサキの優しさでこんな状況になってしまったが、ミサキの優しさに触れて感動したクロが自発的に動いてくれている―――。役に立つかはわからないが・・・・。
覆面で変装していた男・・・・。
ミサキのいい人がチャリに乗って帰ってきた―――。キャンピングカーの中に入らずにしばらく空を見上げているのは、雨が降るタイミングを予測出来なかったから―――? 降る前に帰ってこれると思っていたんだろうな―――。なので、衰えたな―――と・・・・。雷の音は光届く距離、遠くから来るものだから最初は光と音の時間差は数秒かかると大体は分かるものだし―――座る位置がいつもと違うのも気付くのが遅かったし―――・・・・。いつもと様子が違うミサキに気付いたけれど、気遣って座り位置のことだけを指摘したのなら―――殺し屋としての腕は衰えたが、人としての腕は上がっている―――。
雷が直撃しないように
一生ビクビクして暮らす女・・・・?
ミサキにとって佐藤の腕が落ちるのは嬉しいのか悲しいのか―――。事情は察知されたくない―――でも助けてくれたら嬉しい―――。座る位置が逆だったら―――佐藤のプロとしての力量・技量がミサキにあれば、自力で解決できたのに―――・・・・。でも座る位置を代えるように、ミサキが佐藤の立場に立ってみたのなら―――一人で悩まずに頼ってほしいと思うのではないか―――? 困窮するようになったのは父親のせいだし、動画に残っているのは盗撮されたからでミサキは被害者―――。佐藤はユナちゃんの婚約者と違って裏社会で生きていたから、もっとエグいことも耳にしたり目にしたりしてきただろう―――。今まで責任を背負って生きてきて、なるべく迷惑はかけたくないと思ってボクシングを教わろうとしていたが―――・・・・。佐藤なら一緒に雷雨の中でも歩いてくれると思う―――。雷が直撃する前に―――ミサキが嫌いなミサキになる前に―――・・・・。まぁ、佐藤のほうもハサミの兄弟のことを黙っているんだけども・・・・。