陰陽トーナメント1回戦第5試合
「空手 進道塾 上杉均」 対 「合気道 芝原剛盛」
伝説対伝説の戦い
失礼ですが何をなされているのですか？
進道塾生は最新最強たれ
進道塾の喧嘩王。
上杉均は打撃に絶対の自信を持っている。
一発入れば煉獄。煉獄への入り口は…
・裏拳をみぞおちに入れる。
・鉤突きを脇腹に入れる。
・下段廻し蹴りを膝関節に入れる。
・下段前蹴りを膝に入れる。
・肘振り上げを顎に入れる。
・上段順突きを顔面に入れる。
・中断廻し蹴りを脇腹に入れる。
の7パターン。さらに左右もあるから14パターンの煉獄への入り口がある。14手の内の一手でもクリーンヒットを喰らえば、煉獄が決まれば芝原は終わりだろう。
さらに捌きの天才。無一襲撃の際に文さんの裏拳を受けつつ次の攻撃へと繋いだところにその片鱗が見える。ただ、合気道を極めている芝原のほうが捌きの腕は上だろう。だが、芝原から打撃をするとは思えない。上杉に打撃で勝てる奴はいねえんじゃねーか？ だが一つ気になることが… それは名護夕間の関係者だということ。
今までの試合で名護夕間の孫弟子である佐川徳夫が負け、最後の弟子である櫻井裕章が負け、孫弟子であり面識もあった川口夢斗が負けた。そして上杉は破門されたとはいえ、名護の弟子だった。上杉も負けてしまうんじゃねーか？
名護夕間…
名護に関わって不幸になるような事があるならさ
この試合を喰らって確かめてやる！
人生の終着点で新たな目標が生まれた
芝原剛盛は死ぬその瞬間まで最強である
合気道。
自分からは動かずに、相手の攻撃を受けて、捌いて、投げて転がしたり、固め技で相手を制する”後の先”で戦うだろう。でも正直合気道って胡散臭いイメージしかないんだよなぁ… 合気道って本当に強いんだろうか？ 田島が日本でやり残した3人の中に入れるぐらいだから芝原は強いんだろうけど…
合気道…
合気を使って強くなるような事があるならさ
この試合を喰らって確かめてやる！
試合の予想
…どっちが強いかは微妙だが…
俺は上杉の強さを知っているからな
相性は抜きで、二人の純粋な実力は？
上杉は無一との戦いを描かれているが、芝原は戦っているとことは描かれていない。
田島彬の見立てだと、日本にいる戦うべき相手の３人の中に入っている芝原のほうが上。上杉は山本陸より一つ落ちるだろう。格としては芝原のほうが上か。
命の期限が迫っている事は
利用できるんだよ
精神面や試合の駆け引きではどうだろうか。
芝原は末期癌で、上杉もそれを知っている。情で動く上杉に影響があるか？ 芝原はさらに田島からの逃げ方や十兵衛を味方につけようと動いたり、後藤医師に「十兵衛が接触してくるだろうから」とフェイクの薬を用意させたりと忍術も使える。
対して上杉は、山本陸が目を潰されたと聞いたら無一を襲ったり、橋口の前で刑事の歯を折るということで暴力で借りを返させようとしたり、直情的に動いてしまうところがある。
駆け引きでは芝原のほうが上か。
末期癌になったぐらいでびびってんなら
最強を名乗ることなんて辞めちまえ
上杉が里見と密会した時に言った最強の条件
「自分のために頑張るなんてのはすぐに限界が来る。だが守りたいものがあれば、その限界を超える事ができる」
上杉は進道塾生5万人の代表として、恩人である山本陸が立ち上げた進道塾の看板を守るため、戦う。
芝原は全国にある塾生、息子に最後を見せるため、芝原剛盛は”最強”のまま死ぬために戦う。
上杉が言った最強の条件に両者当て嵌まるが、さらに芝原のほうは末期癌のために身体はどうなっても良いほどの捨て身をとれる。最強の条件に近いのは芝原か。
お前は正面しか見えていない
だが両者は裏でも動く
お互い作戦があり、まだ実行されていない。
上杉は試合後に田島の目を潰す作戦がある。
芝原は十兵衛を味方につける作戦がある。「鼻先に吊るす人参は考えてある」とまで言っている。
上杉の作戦は負けた後でも出来るし、上杉には山本陸の目を潰した借りを返したいという思いもあるだろう。対して芝原の作戦は、勝ち上がるための作戦だから、負けた時点で意味が無くなってしまう。作戦実行を両方観せる場合は、芝原が勝ち上がる場合のみ。
嘘くせぇ～
かなり格闘孔明くさい
格闘孔明率90％だ!!
ここまで芝原が勝つという予想が浮かび上がってきた。しかしそうなんだろうか？ 本当に芝原が勝つんだろうか？ どうも納得できない…
ダメだ…
わからない
答えを解くのに不可欠な情報が存在し、それを俺は知らない。俺がいくら考えても答えに行き着く事はできない。
十兵衛は勝ち上がっている
2回戦の相手が宿敵である陰陽トーナメントで
そうだ…
疑問があったじゃないか…
心臓を打てば倒せるという約束だった金剛で、なぜ過呼吸になった者である工藤が失神から復活する事ができたんだ…
そこだ!!
間違いなく
勝者への繋がりは
そこにある
第５試合の勝者を知るためには
あの戦いの結末を知る必要がある!!!
第１試合から第３試合の戦いの結末を!!
第1試合で工藤が勝てたのは十兵衛と戦わせるためだろう。そして第2試合は十兵衛、第3試合は文さんが勝った。漫画の中心人物が誰かを考えれば簡単に予想できただろう。前半のブロックは簡単に予想できた。
そこだ!! 間違いなく勝者との繋がりはそこにある。
では後半ブロックは？ 前半ブロックで勝ち上がってくるのは恐らく文さんだろう。その相手をするなら…
芝原は無一と梶原隼人の立会人をやったことがある。
上杉は無一と戦ったことがある。
文さんの相手をするなら、父親の立会人をやった芝原よりも、父親の好敵手だった上杉のほうがドラマがあるだろう。無一は上杉に肋骨を折られていたことで田島に負けたのかもしれないし。漫画的には上杉が勝ち上がるほうが盛り上がる。さらに2回戦で上杉対関となって空手対柔道、準決勝で上杉が里見と対決すればさらに盛り上がる。というわけで…漫画的にドラマティックに盛り上げるために上杉が勝つ！
ドラマはキャラ同士の因縁からできんねんで
ドラマはこう盛り上げんねんで知っとーか？
おい!! 知っとーかって東京者!!
「この試合の勝者は知らないけど
ドラマチックなのはそうだよね」
恥ずかしいと思ったのか
大阪人はすぐに
「ドラマチック」と言い直そうとして
「ドラマ…ティック」という
「ロマン…ティック」な言い方をしていた
決勝戦で文さんが上杉の肋骨を折る！という展開があると思うのは…ロマンティック過ぎだろうか。
