金剛のアジト『明治屋ホテル』の屋上で金剛との戦いに入った明。
金剛のハンマー攻撃をかわしつつ、角材を斬って投げ、金剛の左目に刺した明。
あらすじ
鮫島「明の奴… 金剛の目をやりやがった… これで奴の攻撃も緩む。明に勝機が見えてきたぞ」
金剛「小僧…」
明に取れた目玉を投げつける金剛「ふんっ」
明は目玉をガードする。
その隙に金剛は左足で明を蹴り上げる。
鮫島「蹴り!!」
蹴られた明は壁に当たり、倒れる(やばい 来る 奴の追撃が来る!!)
金剛はハンマーを横にはらう攻撃で明を狙う。
しかし避ける明(かわせた!! なんとか)
かわした明に金剛はハンマーを振り下ろす。
明には当たらなかったが、床が崩れ明が落ちていく(なんだ!? どこに出た!? この部屋高いぞ!! このまま床に打ちつけられたら やばい!!)
明が落ちたのはロビーで、明は金剛の脱皮した皮の山の上に落ちて助かった。
鮫島「まさか金剛の脱皮した皮に助けられるとは。なんたる皮肉…」
金剛も1階に飛び降りてきた。
金剛「残念だったな明。俺のこの目はただの飾りだ。機能などせん。こんな目など失っても、なんの不具合もないんだよ」
鮫島「そんな… くゥ…」
金剛「だが片目では落ち着かん」
ロビーに吊られた人間を掴み、喰う金剛。
金剛「ふんっ」
力む金剛。
左目が取れて空洞だった所に新たな目玉が出て来た。
鮫島「再生した!! 人間を喰って目を再生させやがった!! なんて… 何て化け物だ…」
金剛「これで明。心置きなくお前を潰せる」
明「ハ… とんだ芸当じゃないか」
向き合う金剛と明。
感想
カッコ悪ィよ 救世主様
救世主は悪者と戦うもんじゃねェのかよ
金剛に蹴られた明を見た鮫島「蹴り!!」って言われなくても分かるからちくしょう! 実況役かよ!!
しかも「脱皮した皮に助けられるとは。なんたる皮肉…」皮と皮肉をかけてやがる!
そんな余裕あるなら、なにか武器になるものを探せよ。明は角材でも武器にしちまうんだから。
金剛は人間を喰った時に、鮫島は「食べられちまったのは弟なのか?」とか焦らねェのか? 精二はドコに行っちまったんだ? 鮫島は実況してねェで、弟を探すか明の武器になる物を探すかしろよ。
こんな事もあろうかと 脱皮した皮をずっと積み上げてたんだ
最高のクッションを作ってやるよ
1階に落ちた明は金剛の脱皮した皮で助かった。伏線だ! ロビーに脱皮した皮を山積みにしてあったのを見た時は「なんだこの描写 意味があるのかよ。意味がねェ無駄な描写して引き伸ばししやがって!」と思ってたけど伏線だったとは! さすが松本光司様。緻密な話を構築してくださる。
なんたる皮肉…
この金剛が優しさ溢れてるからちくしょう!!
目玉を投げる金剛。
金剛様…それになんの意味が… 丸い目玉より、その目玉に刺さった尖った角材を投げたほうがいいのでは…
それが悪役って生き物だろ
大丈夫だ 目玉ごとき 何回潰されようと再生したるわ
そして目玉を再生した金剛。わざわざ人間を喰わなけりゃいけねェのかよ。炭鉱にいた百目邪鬼は自分で傷を治せたのになぁ… アマルガムの金剛は再生能力はそんなにはねェのかァ? それに再生したって言うけど目が違うじゃねェか!
でも左右違う目になっちまってなんか怖ェぞ!
その後の金剛「目玉に機能が無い」ってじゃあどこに目があるんだよ。もしかして金剛は視覚がねェのか? 屋上で吉川と再会したときには「知らん」と言っていたのは『金剛が目が見えない』という伏線だったのかァ? 明の投げた角材を避けられなかったのも金剛が目が見えねェという伏線だったのか? でも吉川の家に赴いた金剛は吉川を見て「見れば見るほど上玉だ」と言っていたが…
やめんか それには訳があるんじゃ
これまでの金剛の描写で、わざわざ吉川の家に赴いてアンチエイジングをする所だけがおかしいんだよなぁ。それ以外は雅の忠実な部下で戦闘狂でもある所が一貫している。吉川の家での金剛は行動だけじゃなくて、大きさも人間サイズで小せェ。
金剛「いや…ホラうちアマルガムだろ」
「そんな問題かよ」
もしかして吉川の家に行った金剛は偽モノだったのかァ? 意味がねェと思われたロビーに山積みされた金剛の脱皮した皮の描写に意味があった。これも先生ェの緻密な構成力で、吉川の家に行った金剛がおかしかったのが伏線だったりするのかァ? そうだとしたら話の組み立てが超うめェ事になるぞ!
それとも『英雄色を好む』みてェなもので、ただ単に部下から上玉と聞いた女と会う前に
とか言いながらアンチエイジングしたいがために自分の身体を彫刻刀でシャッシャッと人間サイズまで削っちまったのか?
そしてその後、「雅様のお気に入りの明がまた現れるかも知れん」となって邪鬼を喰って大きくなっちまったのかァ? でたらめな世界のでたらめな化け物の考える事はよくわからんな。金剛の事は話半分で見ておこう。