食料を調達しようとした鮫島兄妹の前に雅が現れた。吸血鬼達に囲まれ、雅に目をつけられた鮫島兄弟は…
あらすじ
精二の目が複数あることに興味を持った雅。
雅の前に立ちはだかる鮫島「ふざけんな雅。弟には指一本触れさせねェぞ」
雅は聞く耳持たず、鮫島を横に投げ捨てる。
鮫島は吸血鬼達にぶつかり、倒れる「なっ 何て力…」
精二の頭を両手で掴んで顔をじっくり見る雅「なるほど。見た目は変わっているが、ただの人間か」
絶望する精二「助ケテ… 勝テナイ… 誰モ… コノ男ニハ…」
雅「珍しいな この人間。喰ってみるか」
口を大きく開ける雅。
精二は手を前に突き出して防御しようとするが、雅に指を喰われてしまう「アギイイイイ」
雅「フン 指二本ではよくわからん」
倒れた精二に近づく雅。
雅の後ろから鮫島がバットで殴り掛かるが、雅はかわして鮫島の頭を地面に叩きつける。
鮫島「ガバアアア」
雅「何としても弟を守りたいか。美しい兄弟愛じゃないか。私も一組、腹の立つ兄弟を知っているよ」
宮本兄弟のことを思い出す雅「兄弟愛など虫唾が走る、大嫌いだと言ってもいい」
地面に押さえつけられている鮫島「ふざけ… 精二を俺… 守…」
雅は鮫島の右目に手を突っ込む。
鮫島「ぎゃあああ痛い痛いっ」
鮫島の右目玉を抜き出した雅。
顔を抑えて暴れる鮫島「ハガアアアアア 目がァアアアア 目がァアアア」
鮫島に寄り添おうと近づいた精二だったが、雅に捕まり左手を喰われてしまう「バギャアアアア」
痛がる精二に今度は右足を喰う雅。
精二「イタイ イタイ… モウ食ベナイデ 助ケテ 兄キィィ」
鮫島は失った目を痛がっている「ああ目が… 俺の目が…」
雅に捕まった精二「助ケテ兄キ… 助ケテ… イタイヨ…」
鮫島が立ち上がり、突然走り出す。
鮫島「ひいいいいいいい」
鮫島が走った方向は雅とは反対の方向だった。
吸血鬼達「逃げんぞ」「追えェェ!!」
感想
やめんか
それには訳があるんじゃ?
精二を観察した雅は「ただの人間か」と言ったが…人間なのかァ? 見た目と体がデカクなっちまって吸血鬼ウィルスに感染しねェようになっただけで人間なのかァ? 怪我の治りも人間と同じなのか?
じゃあこの溜池で…
水飲みに来た時に鮫島兄弟を無視したのはなんだったんだァ? てっきり吸血鬼ウィルスに感染しちまって吸血鬼と同じニオイだかになっちまっているから無視したのかと思ってたが… ただ単に興味が無かっただけだったのかァ?
助ケテ…
勝テナイ…
誰モ…
コノ漫画ノ
突拍子ノ
無サニハ…
人間は
おかしな描写ひとつで
大騒ぎだな
鮫島がバットを…
ふりかぶった時は左手が上
下ろす最中は右手が下
空振りした時は左手が下
ひいいいい わけが分からねェ! こんなに何度もバットの握り方を変えちまったら当たらねェに決まってる! コイツ 弟を救う気あるのかァ?
コイツが鮫島
見ての通り
弟と二人きりだったから
野球も出来ずにバットの握り方を知らない
悲しい過去を持つ奴だ
この雅の行動が
虫酸が走るからちくしょう!!
ンだよ このクソ凄惨な展開! 雅が滅茶苦茶やりやがるぅぅっ!!
鮫島の平面な腹を掴んでぶん投げたり…
精二を「あったよ!試食コーナーで珍しい食べ物が!!」ってみてぇに喰いやがるぅぅ!!
精二が恐怖のあまり「イタイイタイバブァ」って幼児退行してやがるぅぅう… ひいいいいいいい! 救世主様って呼ばれていた兄貴が弟を助けてやって下されェっって…
鮫島が逃げやがった! でも鮫島が逃げたのも攻める気はしねェ… 弟を助けようとして命を投げ捨てようが、どうにかなるような状況じゃねェ… 「すまない ちょっと助けがほしくて」って言っても唯一助けになる明は高熱で倒れちまってるし… 呼んで帰ってくるにも時間が掛かりすぎる…
鮫島にはもう策はねェのか? この雅の前には兄弟愛も敗北するというのか? 父親からDVを受けても兄弟の絆で耐えて、弟の姿が変わっちまっても助け合って生きてきた兄弟愛でもこのまま負けちまうのか?
仏様はちゃんと観ておるのか
この悲しき鮫島兄弟の話を