浜田組長暗殺を知った海老原に、逃亡していた山岡が電話で宣戦布告。
アザミは田高田社長を山岡から守るために、浅見進と名乗ってオクトパスに住み込みで働くことになった。
あらすじ
二郎がいた隠れ家
二郎がいたマンションの一室を探る海老原、クロ、マツ、スズムシ。
クロが部屋で見つけた灰皿の中の燃えカスを海老原に見せる「コレ――― なんか燃やしたあとが―――・・・・」
マツ「ユーカリが言ってた二郎からの手紙じゃない?」
クロ「例の毒の?」
マツ「全部 灰になってる・・・・」
海老原「なぁ―――おまえから今日聞いた話やったら―――山岡は佐藤らに3発くらってんのやろ――― 砂川殺って―――すぐに移動って元気すぎへんか?」
マツ「佐藤の銃はほとんどオモチャよ――― 威力的にはガスガンと実銃の間くらいじゃない―――」
海老原「クロ――― 高橋に連絡して砂川のホテル調べさせろ。どっかの302号室に砂川の痛いがあるはずや――― 警察沙汰になる前に――― こっちで処理する。事件って事になると動きにくくなるからなぁ―――・・・ 砂川は行方不明とする」
クロ「わかりました―――!」
海老原「山岡め~ 砂川を殺りやがって―――・・・・ 組の面目立たんやろ―――」
マツ「山岡は映画でも作る気分で皆を掻き回してきた――― それが今回、山岡本人が―――狙われる側にもなった―――」
海老原「今回は主役になろうってか?」
マツ「え~ 他を見ず―――自分だけに注目してくれって願望が透けてみえる――― 次は水野が狙われる―――」
海老原「イカれとるな・・・・」
どこかの砂川所有のホテル
山岡はホテルのフロントに電話をしていた「用事で少し出るが――― 部屋はそのままで――― もう少しで真黒の若い者が来るだろうから入れてやってくれ。それじゃ―――」
山岡は電話を切る。
砂川の遺体は部屋にあるマッサージチェアに座らされていた。
山岡「俺も近く そっちに行く。その時は「俺の・・・・」のあとの言葉を教えてくれ――― 発毛剤かシャンプーの事だと 俺は読んでいるが・・・・・」
部屋を出ていく山岡「じゃあな 砂川くん―――」
ホテルの前に止まっていたワゴン車に乗り込む山岡「お待たせ――― 水野くん―――」
ワゴン車の運転席にいた水野「砂川は―――?」
助手席に座った山岡「あとから合流する―――」
水野「どうなってるんや いったい―――・・・ 打開策はあるんやろな~?」
山岡「どうやったら盛り上がるかは考えてる―――!」
オクトパス
風呂場で掃除をしているアザミ。
佐藤「どう? 楽しいやろ―――?」
アザミ「楽しい? 風呂洗いの事かぁ―――?」
佐藤「それもひっくるめて――― ふつうっていう暮らしの事―――― ふつうに慣れた連中は今日と同じ明日がくるのが退屈らしいが――― 俺達は明日のありがたさを知ってる―――」
アザミ「確かにな―――これが続くならそう思うだろよ~ でも―――俺達には山岡の影がある・・・・ 明日は分からねえよ」
佐藤「社長をたのむ―――」
風呂掃除を続けるアザミ「あ―――」
佐藤はミサキと一緒に帰る事を社長にイジられながら、
ミサキと一緒に帰宅の途に。
佐藤「とりあえずミサキちゃんの家に寄って――― 着替えとか取ってヨウコの家に行く―――」
ミサキ「アタシ・・・ まだフワフワしてるの・・・・ 現実感がないの・・・・ 未だに―――・・・・ ドッキリされてるみたい・・・・」
佐藤「ドッキリ?」
ミサキ「知らんの―――? ドキドキさせて騙した後にウソでした―――みたいな・・・・」
佐藤「・・・・・」
ミサキ「まあ いいけど・・・・」
佐藤「ゴメンな ミサキちゃん――― ドッキリじゃなくて。今回の件が済んで、ミサキちゃんと社長の安全を確認したら――― 俺とヨウコは町を出るから―――――」
ミサキ「え?」
感想
太平市から出て行った男・・・・。
灰皿の燃えカスは毒のレシピの紙か―――。ユーカリに聞いたら「キノコとカビを融合させた物」と教えてくれそうだけど―――。二郎は毒を作った経緯を、キノコのヒトヨタケの性質を見つけて、カビと融合させて完成したと言っていた―――。
二郎はキノコを研究していた学者だったんだろうか―――? もしそうなら二郎を見つけるキッカケになって進展するかもしれない―――。
トイレに出て行った男・・・・。
スズムシの腹の調子が悪くなったのは―――部屋に毒キノコの胞子がちょっと残ってた―――? 二郎は、キノコとカビの融合具合をシンクのそばの顕微鏡で観察していた―――。屋内で湿気があるところだから胞子が残っていたかも―――家探ししていた時にスズムシが吸ってしまった―――?
クロはボクシングの練習とか、組長が亡くなって忙しくしていたからとかでアルコールを摂取する暇はなかった―――? それで大丈夫だった―――? スズムシは「少し飲んだら寝た」とマツが言っているシーンがある―――。
アルコールが残っていて、二郎が作った毒・D1を吸ってしまっていたら―――・・・・。浜田組長も「当たったかな?」とトイレにいって出てきたらもう手遅れで、この世から出て行く男になっていた―――・・・って展開だったが・・・・。
遊びに出て行く男・・・・。
倉庫で洋子から撃たれてもハンモック被り続けていたのはダメージを隠すためか―――。相手に弾数が知られているから、銃口の向きを隠して相手に撃たれるタイミングを悟られないようにして、数少ない弾丸でも効果的にするために―――かと思ってた―――。
マツが推測するには、山岡は自分が主役になって皆の注目を集めたがっている――――
「砂川くん、あーそーぼー」って誘って―――
砂川くんというオモチャが壊れたので―――砂川を座らせて自分が立っているのは、砂川が好奇心を刺激してくれたから敬っている?―――次は―――
「水野くん、あーそーぼー」
次は水野と仲良く一緒に遊びましょってか―――。水野も散々遊んだら捨てられるんだろうな―――。
今までは裏社会のさらに裏にいる人間だったのが一転―――主役になって、遊んでくれる相手もいて、山岡にとっては夢のような時間だろう―――。
海老原にかまってもらいたいから水野も消す―――? 水野が倉庫でユーカリに襲われた時、水野の直属の部下が1人見逃してもらったが、そいつから水野へ現在の組の事情を知らされたりしないんだろうか―――? そいつから「砂川が死んだ」ことを水野が知って、山岡に問い詰めたら返り討ちにあって水野は消されそうだけど―――・・・・。それを水野が予測して、海老原に連絡入れて山岡の居場所をチンコロしたら―――山岡は自分に注目が集まって「僕のパーティー会場にようこそ~」って海老原を歓迎して喜びそうだな―――。どう転んでも山岡にとっては楽しい時間―――。
でも山岡は砂川にもうすぐそっちに行くと言った―――。組織を敵にまわしているからもう無理だと―――幹部だからこそ組織の怖さは良く知っているんだろう―――組織を出て行く男となったらもう後はない―――。自分の命は諦めたか―――。明日のありがたさを知っているはずの殺し屋が、好奇心を満たすために、退屈な明日を諦めて今を楽しむ事にした―――。
太平市から出て行く男・・・・?
恐怖心が無いから怖いもの知らずで、今を楽しむ山岡と違い―――佐藤とアザミは、明日があることのありがたさを噛み締めている―――。今の所は佐藤にとって”ふつう”の生活が今までにしたことが無い生活だから、逆に刺激的で楽しいだろう―――。佐藤がふつうになった時は、ふつうの生活をしていて退屈を感じた時か―――? 相手を思いやる気持ちは手に入れて”ふつう”の人になることに進展してるけど―――。
当たり前のように明日が来ると思い、借金を返して店を持ちたいと先の予定も立てている”ふつう”の人のミサキは―――この現状をドッキリと思いたい―――。でも佐藤はドッキリを知らない~? ジャッカル富岡はドッキリをかけられた事はないのか~? 芸人だから、それも体を張ったこともしていたからドッキリはされた事ありそうだけど―――。
そして佐藤は読者がドッキリすることを言った―――
佐藤「俺とヨウコは町を出るから――――」
表情は見えないが―――ミサキのほうを見ずに下を向きながらの発言―――。当たり前のように、明日が来る事の楽しさを知ったから―――それが終わるので悲しいから下を向いている―――? 佐藤の正体を知ったミサキは佐藤の弱点にもなり、狙われてしまう―――だからミサキに当たり前のように明日が来てほしいから町を出る―――?
これを聞いたミサキの口から出て行く言葉は―――進展に繋がる言葉かどうなのか―――。現実感が無くふわふわしている時に、唐突にドキッとすることを言われると―――ポロッと本音が飛び出て行くことになりそうだが―――。
なんちゅーかー・・
最後はどっきりでした!の展開にしてもらいたい。。
いきなりのスズムシの腹痛は何かあるだろうけど
只スズムシが急性の肝硬変になった所(死んだ所)で、展開は変わらずかな
何かしらの目に見えない恐怖を、海老原達に植え付けるかだね
1年の期限を考えるとこの事件が終わったらファブルは完結になるんだろうな…
この作品のクライマックスを演出する山岡には盛り上げてほしい
げりスズムシがトイレで二朗郵便物の手掛かりを発見する?
やはり太平市編は今シリーズで終了か────
或いはファブル終了の可能性も──
くどいようだが、あそこでミサキちゃんをもう一度気絶させていたらなー と今更ながら──
例えばトイレのゴミ箱に二朗がレシピ送付した時の空封筒が?
ヒントと言っても逃亡通過地の消印だけかも知れんが、そこからアキラの勘も手伝って、逃亡先を突き止める──
そうでもしなきゃマツが殺されるから──
二郎からの郵便物の消印はユーカリなら記憶しているはずなので、作戦会議でマツらに伝わる。
ただ二郎は用心深いので消印から跡が付くようなことにはならないと思います。
ファブルからの逃避行二郎──
マツが追えるはずもないですかね──